火宅
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めっぽう気さく

本棚も椅子もベッドも溶けていく 夜に溶けない私は一人
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木々芽吹く あふれる“生”に耐えかねて 鼻をつまんで 街を歩きぬ
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だらしなく開いた花弁のすえたような甘さが満ちた剥き出しの春
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湯たんぽを 胸に押し当て 心臓を 二つに増やす 冬の寝支度
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あたたかい風が身体の輪郭をなぞり私を春が見つける
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生活は 夢と夢との幕間に 一息つける 小喜劇かな
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こたつあり 紅茶もあるし チョコもある
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夜の帳 隣家の灯り 隙間風 今日の私の夢のつれあい
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30歳 顔を洗っても 30
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