Utakata
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はるの
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日々のかけら 猫と暮らしている
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口元が白いあなたは生まる前きっとたくさんミルクを飲んで
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去る君の残る余白に愛込めて待ってるからねいつでもおいで
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君がいた尊い時間永遠にたった五日を抱えて歩く
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後悔も知らないように君はゆく身軽になって苦痛も知らず
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もういない君の輪郭ぽっかりとブランケットは片づけられず
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両の手に収まるほどの愛だった虹を渡って未来でまたね
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夜更かしの海で出会ったあなたはクジラ星屑を飲み私と話す
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日々はゆく嵐のように呆気なく私のこころ置き去りにして
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必要とされてなくとも私にはたったひとつの惑星がある
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いつか来る私も君も骨になるオパールのころ会えたらいいね
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どこまでも吹く風の中きみはいて私に過去を忘れさせない
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花曇り産声上がる冷風にやがて陽が差す祝福の日
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頬に落ちる優しい光きみだけは幸せでいて小さな祈り
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ほらごらん視線の先にいつもある君に見せたいたくさんの愛
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海を見に行こうと言ってたどり着く寂しい人の心のよすが
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いつまでもあなたの傍にいられないからお別れの練習をする
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私の恋はいつまでも白線の向こう他人事みたいに眺め
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この星が滅びるまで一緒に眠ってときどき踊って愛を誓ったりして
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すやすやと優しく眠るきみの名前心を照らすまるで灯火
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春一番吹かれて泳ぐ鯉の群れ落ちた花びら
水面
(
みなも
)
を飾る
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望む愛を得られなかった傷口がときどき膿んでとても痛い
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寝る猫の可愛い寝息きみのため私に何ができるのだろう
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誰の星にもなれない私だからせめてあなたが迷わぬように
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いつかまた生まれ変わって会いたいよその時もまた笑ってほしい
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誰ともひとつになれない生命なのに悲しくも求めてしまう
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悲しき星の終わりにてあなたもいつか空白になる夜がくる
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弱くても痛みがわかるあなたがいい傍にいたいと願ってしまう
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イルカなら同じ音波で語りたい孤独は悲しく深く冷たい
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僕たちはいつか死んだら最果てでイルカになろう海に還ろう
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酔い止めを飲んで揺られる車窓の向こう流れる光
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