Utakata
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はるの
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日々のかけら
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海を見に行こうと言ってたどり着く寂しい人の心のよすが
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いつまでもあなたの傍にいられないからお別れの練習をする
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私の恋はいつまでも白線の向こう他人事みたいに眺め
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この星が滅びるまで一緒に眠ってときどき踊って愛を誓ったりして
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すやすやと優しく眠るきみの名前心を照らすまるで灯火
6
春一番吹かれて泳ぐ鯉の群れ落ちた花びら
水面
(
みなも
)
を飾る
6
望む愛を得られなかった傷口がときどき膿んでとても痛い
8
寝る猫の可愛い寝息きみのため私に何ができるのだろう
9
誰の星にもなれない私だからせめてあなたが迷わぬように
8
いつかまた生まれ変わって会いたいよその時もまた笑ってほしい
11
誰ともひとつになれない生命なのに悲しくも求めてしまう
8
悲しき星の終わりにてあなたもいつか空白になる夜がくる
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弱くても痛みがわかるあなたがいい傍にいたいと願ってしまう
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イルカなら同じ音波で語りたい孤独は悲しく深く冷たい
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僕たちはいつか死んだら最果てでイルカになろう海に還ろう
6
酔い止めを飲んで揺られる車窓の向こう流れる光
2
愛なんてどこにもないのに愚かにも求めてしまう悲しき
性
(
さが
)
よ
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あなたのこと許せないからまっすぐに呪いをかける無垢な呪いよ
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いつだって取るに足りない自分など夜闇に紛れ溶けて消えたい
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生まれ落ちずっと悲しい私の星いつか弾けて強く輝く
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決めている死ぬ方法をお守りに今日も強く生きてゆく日々
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叶わない願いに囚われ傷ついて割れた心が今でも痛い
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春の夜ひとり見上げる星空に浮かぶ孤独が私を癒す
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ひとりきり君はかなしい生命体銀河の向こうにいつか還るまで
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川の石だって丸くなる僕たちもぶつかりあってなめらかになる
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柔らかな日差しを浴びてすれ違うあの子のまぶた春のきらめき
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軒下できみと夏の日ラムネ味しゅわしゅわと弾ける甘さ
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沁みるから私の愛に触れないで独占欲はまるで傷口
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窓際で耳をすませる雨の音わたしの心洗い流して
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永遠はどこにもなくて渡すのはこの手に持てるだけの愛だよ
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