はるの
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記憶と喪失そして愛かも 猫と暮らしている

煤汚れみたいと言われ猫の柄とても愛しい君の個性よ
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僕もそう寂しい星になったから遊びにおいでよ手を繋ごう
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今はもうあなたに捧ぐ旋律は少しも鳴らずここは静寂
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永遠の愛だったらよかったって何度思って後悔したか
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助けてと叫びたいけど叫べない飲み込む声は鉛みたいに
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深淵を覗くとき深淵もまたこちらをあれっ?見てない見てよ!
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差し込んだ光を編んで君宛てに冬の夜空で凍えぬように
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湯気立てる深夜に食べる罪の味きみと頬張り共犯者だね
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かぶりつく大きなチキン美味しいと笑うあなたと幸福の味
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透明なグラスにキスを君の血に似てる色した甘美な味よ
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喪失はひとつずつ違う形で私の心に穴を開ける
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尾がふたつ分かれる日までそばにいて私の寿命半分あげる
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いつまでも失くしたくない君のこと長生きしてと祈りを捧ぐ
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君の手に触れられるたび疼き出す私のからだ蜜にまみれて
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ダイアリー記憶を挟む栞にはいつもあなたの微笑みばかり
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いつだって私はただの暗い星 誰の特別にもなれなくて
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遠ざかる目の前の愛を追ってよ見失う前に早く速く
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火にくべるあなたの愛が消えぬようずっと私も燃やしていてね
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君の肌ふわりと揺れる甘い罠バニラの香り誰がつけたの
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綺麗だねそう言うきみの頬の色ぼくの景色と同じ色して
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眠れないあなたの白夜はちみつと少しの愛をカップに溶かし
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この冬もあなたの形をしている冷たく沁みる宵闇の傷
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夜はいつも儚く明けて過ぎるから取りこぼせずに夜更かしをする
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かなしみも癒えずにいてね君の傷抱きしめたまま生きてゆくから
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頬撫でる秋風に散る残り香は君の形をしてる感傷
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届かない想いをゆっくり咀嚼してあなた私の血汐になるの
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君の愛さわれないのは僕だけが火傷するから魚みたいに
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罪状は恋煩いにさせたことあなた有罪永遠誓って
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待っててねいつか私もそこにゆくそしたら笑ってどうか褒めてね
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花が降る涙じゃなくて花がいいあなたのことを思い出すたび
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