Utakata
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はるの
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日々のかけら
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単調でも構わない夜明けまであなたの話を聞いていたい
5
君の目に降る星を見て僕はまた生きる世界の美しさを知る
6
失った星を数える真夜中のプラネタリウムひとりの部屋で
9
春の陽に浮かぶ幻すり抜けて貴方のよすがに私はなれない
9
赤い糸信じてないと君は言うでも私にはそれが見えるよ
8
花揺れるふたりの逢瀬約束は幼い指にひかりの指輪
7
人混みにたゆたう心ここになく白昼夢にあなたと出会う
7
君いない朝をどれほど迎えれば地獄へ向かう切符ができる
8
柔らかに可愛げがないと笑ったあなたの指を噛んでじゃれる
3
朝焼けにカフスボタンを留める君の伏せた目蓋に落ちる光
5
ガラス窓消えゆく線に君を想いなぞって書いた読めない言葉
7
ドーナツの輪を覗いても君はなくただひたすらに日々があるだけ
10
君の靴春の嵐に舞い踊るそれが夢だと何も知らずに
7
見も知らぬ誰かがつけた赤い色さみしい心に沁みる真夜中
10
眠れないベッドの中で思い出すあなたの温度やわらかな愛
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霧の中はだしの海でひとりきり波打ち際に涙のしるし
5
夢うつつ手を伸ばしても届かない君の背中はもう見えない
7
愛がない君は笑ってそう言っただけど僕には愛だった
6
真夜中の恋しい声も夢の中朝陽とともに君は消ゆ
7
花冷えに君の手を引き駅に行く告げる言葉も見つけられずに
8
優しげに僕を撫でる手のひらが花と散りゆく夜明けの寝台
4
眩
(
まばゆ
)
さに目を焼かれても君といるいつか過ぎゆく春の光よ
4
春風は呪いのように僕を過ぎ君を未来へ遠ざけてゆく
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