朝ルーティン 一仕事終えて ラベンダー茶ラベンダー ほっと一息 今日もいい天気
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陽は西へ 残暑のほてり 持ち去りて 涼風を運んでくる 黄昏
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幾つもの望遠レンズ連なるや伊吹の山にイヌワシ舞ふ夏
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つまらぬは 眠りの窓に うつろいて わが現しには さも現れぬ
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戦争より戻りし数多あまたは今ならばPTSDの診断うけむ(医師脳)
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ご母堂の葬儀出られずホームラン「衣笠」伝説思う盆の
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年々と夏を超すのが一苦労 花火も祭りもう充分だ
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先人は満月仰ぎ盆おどり 今宵の下弦に精霊嘆く/ 先人は旧暦の盆
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雨籠り君持て余しチューハイの琉球玻璃はりの物寂しき色
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盂蘭盆会 亡母と遊びし手花火の 火薬の匂ひ蘇りをり 
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亡き長女猫あのこ お盆に一緒は ひさびさで お供えの金魚ぜりぃは おいしい?>「けいにゃん」へ
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カリカリと タヌ猫 ゴハン療法食を食む音に それが あんたの生命いのちの音だね
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我が息子 強い癖毛を 伸ばしつつ 唯一無二と 胸を張る彼
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隣人の 早朝ラップに 悩む日々 聞こえなくなり 淋しく思う
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道に咲く花の名前を知ってたら、次の話題で迷わないのに
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廻る灯を 海路に映す 灯台は 潮目が崩す 皹も知らずに
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地獄には 地獄みたいな人がいて 地獄みたいな 恋をした
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永遠の ものなんてのは ないけれど 信じられないと寂しいから
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妹に背を向け兄はブランコの遠心力で涙飛ばした
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はたらけばはたらいただけわが生活辛くなってる気がしませんか?
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噛みつき魔 理解不能の噛みつき魔 日輪刀にちりんとうは持ってないので
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スマ歩よりキリッと歩く人がいい 自信を持ってモデルウォーク
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もう帰れないじいちゃんのすがりつく手があの日没した兵に重なる
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客層が違う午前のスーパーで世間は休みと思い知らされ
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改めて 今日一日を 考える 八十年の 平和の願い
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ふるさとに背中を向けたはぐれもの ナスとキュウリは仲良く並び
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お供えの水羊羹をおさげして明日の午後まで冷やしていただく
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快速の電車の窓に羽アリ多数 団体様のハネムーンかな?
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頑張りは麦茶を作るスピードが追い抜かれれば確かな証拠
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遠く聞く太鼓の音に窓を開け「どの辺だろう?」と聞く人がいて
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