坂道の 木々のトンネル 先の空 雲流れゆく トンボを連れて
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蚊遣香かやりこうの 灰がこの身の 残骸に 見えたりほんの 眠り入る前 
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人のサガ 明日あすは試験日 帰宅して 後で見るねと ゲームを起動
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助動詞の 活用はちょっと 戸惑うが あの女ほど うざったくはない
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机より こぼれてまろぶ 丸薬を はいはいをして ばばの追ひゆく
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八代の折れし煙突火を噴きて火の玉こぼるお松明のごと /2026年9月3日日本製紙八代工場解体中煙突出火
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爆弾は 東京避けて ゴロゴロと 世が変わる頃 首都は消えたる
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引いていく 干潮の波 息を吐く 重ね重ねて 海に帰したる
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涼しさを過ぎて肌寒吹く風に鳴る風鈴の痛ましき音よ
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原子炉の町で生きてく二羽の蝶 進化の果ての墓標に遊ぶ
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松虫は秋の昼間を充電す 背中合はせの螽斯黙(もだ)
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君がスキップすればリュックのストラップ子ヤギも後ろでタップダンス
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我を打つ雨を気にせず夏終わり汚い右手で噛むコッペパン
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花柄の子がさし傘は赤信号前で留まり我も留まり
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口癖を知らぬ人たち優しくて何も聴きたくない帰り道
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テニス部のラケットが鳴る日傘閉じコロッケパンを食べ残す夕
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制服で走る姿は健やかでそれと私を隔てるフェンス
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健やかにあなたを看取って死にたい おんなじばしょにかえれるように
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臭いメシ一度は食ってみたいけど誰も泣かさぬ罪などあらず 
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雨宿り相客のきみ尾も濡れてふわり目が合うぼっち同士ね
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鶉の雛は泣き黄頷蛇あおだいしょうは喰らふ案山子はただ立つてゐる
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香を放つ盛りを過ぎし桃ひとつ沈む指先果汁を湛む
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せっかくの休日奪う通院日涙の如くしぐれ降る空
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つぎつぎと花入れゆけば死顔は花の水面みなもに浮きいるごとし
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客先は娘の如き担当者 親心なき我を指弾す
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噴水のしぶきで遊ぶ子らのこゑ静まりて秋か絹雲うすし
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ゴミ箱のてっぺんにはぐしゃぐしゃになった昨日より値上げしたおにぎり
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許せない人が多すぎてその中で自分が一番許せなくて扇風機の首を絞めた
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唾を吐く選手の姿大写し 誰も注意をしないとみえる
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おばあちゃんまたすぐ来てねこの次は絵本じゃなくてゲーム買ってね
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