人混みを抜け出た先の裏路地を 悠々歩く野良猫一匹 /鎌倉ひとり歩き
20
名も知らぬ小さき寺院の山門に 楚々そそと佇むカシワバアジサイ /鎌倉ひとり歩き
20
紫陽花が ふるふる揺れる 風が吹く 梅雨の晴れ間よ 紫眩し
25
あ  と??いれ  君  なっ  が  ゃて     じ└UFO┘    言       っ    た  のが  最期の  記憶にな ればいい
3
麦畑にコンバインの音行き交いて心安らぐ香の漂いぬ
29
ラーメンを食べれば前後左右からゲッホゲッホとむせる声がし/高齢化するデイケア
25
ひとときの 煌めき空に 花開く 胸打つ音と 共に去る
4
「左折します」うるさいナビを黙らせて 迷子になれと祈る海街
8
「母親とうまくいかない」マニキュアの欠けた中指見つめて君は
23
土まんじゅう叩く雨音聞きながら 熊の帰りを待つ肉となり
9
宝塚 「豊マジック」 さに非ず 泰然として 人も馬なり
12
ベランダの灰皿が見ているテレビ ロマンスの神様も薄着で
8
牛車ぎっしゃより裾ほの見ゆる祭りかな蝶の羽風に匂ふ橘
14
おすすめのロックアルバム深緑 「ベースが美人」追伸いらぬ
7
美としたる言葉も忘れて慰めか シラフで無意味な歌を並べて
5
Someone.Me! Here is great higher else.while(1)では探索している
3
名前すら与えたくない感情で騒ぎ抜け出す二十二時半
2
己が身と思って買った挽き肉を腐らせ妄信証明完了
3
わからない 愛が純性ばかりだし 唾棄する厭世ポップをくれよ
5
暗闇を 照らす光が 暖かい 思い出という 私のランプ
13
カルティエが似合う大人の両の手で小銭が踊る ガチャの誘惑
12
花魁と 幇間にたとえ けなし合う 猫と犬との 佇まいの差
16
おっかない 四角い顔の じいさまが めっきり減って 詐欺がはびこる
14
口臭の ぷんぷん臭ふ お口より あてなる言葉 消え入るやうに
8
いつだって 貴方を想い 気にかけて 私の心を 埋め尽くす
4
紙飛行機 想いを全部 飛ばしてみる きっとひとつは 届いてるかな
4
ドリーマー 所詮夢だと言う人が鞄に隠すドライフラワー
9
納得のいかぬ指摘を飲み込めば リボンも靴もよそよそしい日
13
早口のドラマの会話に置いてかれ 対象年齢外れた耳かな
20
奥行きのある世界へと旅立てるそんな旅なら仕度をしたい
16