春はじめ桜颪の雨が降る濡れた道路に光る花びら
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くるしいと思ったきみは背すじをのばせ 肺をつぶしているんじゃないか
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じいちゃんの菓子パンだけの晩ごはんにさえせまったこの物価高
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春風や 友と歩んだ 学び舎に 私はいるが 友は戻らず
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冷たくて雪の匂いのする雨は嫌だった十一月に似て
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「ボタン欲し」言われてあわてたあの頃は 四月馬鹿とは露も気づかず
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垂れ込める雲重たげに山の端を覆い雫が里に滴る
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クラリスジョデイフォースター尖っててきれいと思う羊の重さ
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あの時の怒りの訳を思い出す運転席の肘鉄のあと
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雪よもう君は忘れてしまったか記憶のつちに春の雨ふる
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花踊る 日だまり中 君を待ち 時が過ぎ行く これまた楽し
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嘘をつく相手も居ない雨の日の四月一日只々寒い
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朝露の 薫る山里 いつの日か 我住む街に 穏やかなりて
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笑えない嘘にまみれた世の中で今日だけはある笑える嘘が
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小一時間 ねこがおひざに乗っていた 何もできずとも よき昼下がり
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寒いから布団の中が心地良いあゝ心地良い夢のようだよ
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目が合った あなたの綺麗なその顔と 忘れられない正月になる
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幕が下り僕が生き延び美しく終わるお話君だけいない
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小腹すきカップラーメン啜る午後 熱々スープ全部飲み干す
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筆箱やノートを買って新年度三月までの我は消えゆく
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見てしまい知ってしまえば情がわくそんな私は春はおこもり
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白き腕 へそ出しルック 風を裂く 君の夏には 色香が宿る
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漆黒の スーツ纏いて 立つ美人 春の気配と 鼓動重なり
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本当に雪が降ってる外に出た猫を回収しなくちゃならん
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一角の憤怒の獣を膝に乗せ 森深く在る私は乙女
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つのがある翼もあって鉤爪で 鱗もあった あの頃はただ
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五日間働いたのなら五日間休むべきだ 絶対に
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二日酔い 一生呑まないと心決め なぜか夜には カシュっと開ける
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花粉症悩ませられて五周年今日はケーキを買ってあげよう
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両親は硬い顔してぼくの絵が悪魔かパイかで議論している
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