本、食器、洋服、夏の大掃除 休みの成果に満足の夜
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返礼に購っていた煎餅を消化する日が暫く続く
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歌枕 名所の比喩にたとふるは 鉢に根を張る桜の如し
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ねんねまえおやつは ちーずいりニャのよ ただいま わがら げんきでよかった
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ミルク色日焼た皮を毛羽立たせ 小麦に染まらぬ吾の身の痛み
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コンビニのインドネシアのナシゴレンあたためて食べる国際関係
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なかなかに厳し残暑の中聞こゆ つくつく法師に救い求める
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盆期間 仕事だけで 過ぎてくも 夢で貴女が 笑顔で褒めて
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やれやれや起き上がるのが大変だ 二足歩行の動物だから
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適当に生きていきますひっそりと死んでいきますご心配なく
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静かなる 街道照らす 竹灯籠 暖かな灯 夢見心地に
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ひぐらしの 声の懐かし 高原に 思い出と言ふ 花咲き乱れ
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盆休み 〆は旦那と 唐揚げ屋 レモンサワーが10円セール(ハイボールもね)
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夏季休暇中の校庭 蝉時雨 頭上をかする シオカラトンボ
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厚化粧で低画質な母親の 右耳に刺す ウインドチャイム
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あの人は死んだと思うことにする 変わってしまったこの人を見て
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ショワワワワ コップに広がる炭酸水 刹那の涼風夕立のごと
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見た目より重い小石をみずうみに投げ入れられたようなかなしみ
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青春期 色眼鏡かけ 選り好み あとふた月で 正装じょうしきとなる
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無題でも「明」のひと文字出てこない 一筋すらも見えぬ光明
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蝉時雨少し弱りて甲子園次々決まるベスト八校
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俵万智一気読みして寝転がる床にめり込む恋の重さ
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アバッキオ変態趣味はいけません ナランチャはお茶入れてませんから
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不死川 炭治郎の鼻もぎ取りそう おはぎのひととき守りたくって
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今日ワンピ悲しい話は嫌だけど ニカが出てくりゃ心が弾む
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寿司が好き 健気に話す 孫娘 ネタだけ食べて シャリはじいじが
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蝉たちは 命懸けとも 生きるとも 思わずに鳴く 夏の終幕
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気持ち重ね 切なく恋し 募る昼 小さくこぼす 「愛してる」と
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いかってる始終しょっちゅうおこってるそりゃあ毎日むくい受けるわ
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ゲートイン 絶対いやだと拒む馬 気持ちわかるよ この暑さだもの
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