おとり鮎川瀬の黒き石回り攻めれば釣れる師匠の教え
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鼻環を鮎の鼻孔に通すのが出来ぬ初心を今も忘れず
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水中に苔食む鮎の瀬に立ちむ明日が煌めく瞼じゃ寝れぬ
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一日の 疲れもピーク 日跨ぎの 動かぬ電車に 明日憂う人
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釣り行く?の鮎の師匠に相槌て明日の川瀬へ微笑み灯す
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認知症夫婦の診療に手間取れど明日は我らが身かとも思ふ
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使えない右手を知りて釣り帰る魚捌きを夫に手ほどき
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高崎線 ひと駅走り また止まる 地震の後の 長き家路よ
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留守宅に灯りのみえるミステリー所以知りてもまた確かめる
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嘘もつくゴマもすります人間は自分が一番患者二の次
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何事も 早め早めに しておけば 良いと知りつつ つい後回し
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分量を間違え出来たゼリーにも似て定まらぬ暮らしをしてる
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テレパスが使えたらとは思わんが 少しは知りたいその胸の内
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とこしえの眠りを勝ち得た祖母を見てわれもなりたし三十路は願う
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執念で勝ち点一のサムライよ 今日も女房に勝ち点三が
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何十回 いや何百回 ひやりとす 生まれ育った 地震大国
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寸足らずズボンの裾を忘れさす チョコレートパフェの美しきかな
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ガチャコチャと広い工場一人だけ 社会の歯車それさえなれず
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珈琲と ナポリタンから 立つ湯気に オープンカフェで 風を感じる
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経験は 必ず道を 拓くから 君に伝えし 上司の言葉
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人の目を見て話せないぼくは「人と話したい」って嘘をついてる
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積み上げた 信頼必ず 裏切らず 友の母から かけられし言
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揺れ来ても吾を気遣う人もいず震度の知らせただ届くのみ
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初夏に咲く君の好んだ花の名を思い出せない確かカタカナ
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触れてみて溶けていく様氷菓子結びたいのに音だけ不足
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「明日から」そんな言葉で締め括りあなたもわたしも生きていくのだ
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海見たく のぞみ飛び乗り 藤沢へ 友の母待つ 夜のカフェかな
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健診を終え気兼ねなく美味そうに菓子食む夫の笑顔可笑しき
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溜息の 多い自分を 部下憂い チョコと珈琲 休憩促す
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池からの 式の写真を 見つめつつ 君が幼き 笑顔を想い
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