人間の半分は女とは言うが 夜中の二時にコーヒーを飲む
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言うてまあ、起きてさえいれば考えもそれなりに進み安心もする
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台所で焼き芋を食む 世界中で俺一人だけの芋かもしれん
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考えることがいくらでもある だから動かなくても平気でいられる
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最後の日を迎えるマリーアントワネットも同じ心持ちだったろうか
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夢の無い生活保護は死んでいる生きてるようで死んだも同然
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左から二番目にあった太陽が笑った顔まだ忘れたくなくて
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もう来ないあけおめメール悲しくも君が放ったトランスヘイト
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思い出は綺麗に飾っておきたくて あの日のことを海辺に棄てた
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ぐい飲みに麦茶を注いで気分だけ ウィスキーとか飲みたい夕べ
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風防ぎ 線香花火 守る君 火の粉きらり 頬、紅く
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ひぐらし鳴けば 差す日なく 暗し
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海越えて見ゆる富士山広き裾 その地の果ての歌の戯れ
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この野郎!鼻に風穴開けられてえか!後悔するなよ!風の呼吸!
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もしかして「茶道のたしなみ」ありますか?不死川さん? シャカシャカって
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さかむけにゆっくり軟膏塗る夜半たまには母に電話しようか
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めしたいて わすれやきそば つくっちゃう 糖質制限 二食にわけるか
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さよならが上手くなりたい 本当は泣いたら腫れるまぶたが嫌い
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ひょうげんの たくみなえんそう なにもつわってこず ためいき \映画のはなし
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少しだけ生まれて死んでを 何度でも 言葉も意味も無くていいから
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時折は時間の差配をオオタニに牛耳られてる団塊夫婦
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人様の食事の用意の大変さ此度の帰省で思い知らされ
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形而上高二の夏が脳掠め 僕の迷いはギンガムチェック
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優しくてユーモアがあって誠実で殴らなければ誰でもいいわ
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夏祭りメインはやはり屋台メシかき氷二個は多過ぎたか
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朝夕は散歩しようと思うほど風の匂いに靴を履く
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新しき 知識手に入れ 万博へ 文化の花が いま咲き誇る
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秋近し 暑さやわらぐ 日々を待ち ああもうすぐと 指折りかぞえ
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潮風のTシャツを着て夏の朝夕べの空となりにけるかも
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晴天が予報だうりの土砂降りに。雷鳴も加はりいや騒がしき
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