帰り際 今日も生きたね とわらった 今日も死なない、明日も死なない!
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標高差三百メートル下りゆきトンネル抜けたらまだ秋残る
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この街の冬は雨ばかりだねという君の息の白さ
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どうすれば よかったのかと くり返す 答えも出せず 正解もなく
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君が流行りのラブソングを歌う  私も歌う、小さく
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早く死に…たい焼きを君と食べたいな君はいないし早く死にたい
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路傍には意地汚くも解け残る靴跡だらけの汚らし雪
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不意にその視界に入る若白髪見つけたらすぐゴミ箱へイン
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意味もなく吐き散らされる言葉には無論意味など乗るわけもなく
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もうやめて考えたくないそれ以上脳を〆なきゃ生きてけないの
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ただ少しシャーペンの芯が折れただけなんで一緒に心が折れる?
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JKは「まさにあなたの言う通り!」をこう言うの「おっしゃるストリート!」
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この街の送電塔にも飽きたから、 つれってって私を六本木。
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強風洗濯物を吹き飛ばし干してたタオル地面に落ちる
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その肌をその温もりを唇に 思い出させるため息ひとつ
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この命 いつかは終わる そうならば 楽しく燃やし 笑顔でいたい
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仕事飽き スマホ片手に星を見る 泡沫うたかたの友、明日も幸あれ
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うちのらも 寝る時間増え やや気がかり ぷろれす・みるたび 打ち消しながら
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命乞いしているように前脚をこすり合わせる蝿 殺せずに
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サブスクに聴きたいアルバム見つからず物置の奥CD発掘
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マグカップ両手につつみ飲む白湯に臓腑ぬくもり腸活だのみ
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運動を 頑張る君が 輝いて さらにときめく 今日この頃
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山間やまあいの 日暮れは早く やみとなる けもの出る前 仕事撤収 💦 /我きこり
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青葉消え色とりどりのやまごろも山衣次の週末あの先行こう
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気づいたらいつもの街も色づいて秋は私の生まれた季節
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ないてるか、笑っているのか、分からない 君の写真をぢっと眺めて。
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成人の日 夕方、セブンでハイボール=おとなの辛さ買って帰った
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友笑う どうせ最後はひとりって 寂しい意味と勘違いしてた
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あたらしくもふるくもないたましいはうごかなくなるまえにすてよう
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はくむら村向かうどうちゅう中口ずさむ「信濃の國」の懐かしきこと
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