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地下鉄で啄む鳩よ何処で降り何処に飛ぶのかこっそりおしえて
11
焦ったとき君はあたしって言ったよね ねぇ、いつ直ったの
5
小憩中 土産分け合ひ 同僚と いちご大福 食みつ語らふ/いちごの日
22
泣きながら残り時間を箱に詰め 深夜旅立つさよなら故郷
8
君×私=0 僕の恋の中心(0.0) あなた
5
共テ前 糧食おやつを買い込みに ちょっと遠足みたいでスキップ
11
戸が開くと逃げてみよかと猫が寄る雪と寒さにたじろぎ回る
24
流れゆく電車の外と時がただ 我を切なく振り返らせる
9
今年二度目の雪が降る前に親指より細いボールペンをセルフレジに通した
4
健診を 終へて解禁 唐揚げを
同僚
(
とも
)
と味わい 残業続く
26
天気図に早も台風一号と… まだもう少し冬に浸らせて
23
夕暮れに甘えた声で鳴く鴉待つもののありねぐらへ帰るか
15
インフレの波に飲まれたレアキャラに分不相応にもシンパシー
6
「寒いね」と 言えば彼女が 手を出して 「手、繋ごっか」と 君は笑うの
11
降圧剤 父の記憶を小分けして 同じ薬をお古のケースへ
20
オギャーっと 声高らかな 号砲に みなで喝采 旅路のスタート
16
風だけがたどり着く街 道はなく家もなく 砂一面の朝
9
長所とか才能みたいなのはないがそこそこ美味いタコス作れる
8
冬の陽の低く届きぬ工場の舗道舗石の目地のやはらか
19
爆乳を 前にして沈黙 ただ満ちる 白き重みに 夜が膝を折る
5
ヤマザキの 白いボウルは 人気者 設置したらば よくおみずのむ
21
目的をクリアに持てば大丈夫思考も晴れてまた歩み出す
24
絶版の歌集をさがす 白樺の林のような古本屋にて
22
彩雲
(
さいうん
)
を
纏
(
まと
)
いし
冬日
(
ふゆひ
)
現れる
或
(
あ
)
る昼さがり 良き昼さがり
14
隼
(
はやぶさ
)
が
日翳
(
ひかげ
)
り
空
(
ぞら
)
で
諍
(
いさか
)
うを 地べたで
眺
(
なが
)
む
吾
(
わ
)
は
徒
(
ただ
)
の人
12
君のこと忘れたけれどエクレアは今もかならず下向けて食べる
8
選択し洗濯してのくりかえし心のシミは落ちにくいから
15
さしのべた手は優しさか迷惑か 花と散れずに枝つく枯れ葉
12
初雪が名残りの柿を白く染めめぐりそこねた季節を隠す
20
妻と母 語らい尽きぬ 昼下がり ひかりの束の 天窓の下
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