郭公ほととぎす待ち明かしつるうたた寝の夢かあらぬか暁の声
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連休の最終日まだ道すひてネコ並走しくさむらに消ゆ
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五月晴れかなしい歌をよむときがいつかくる境目のない空
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妻たちの尽きぬはなしは夜に咲く美女撫子は化粧濃く見ゆ
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どういうこと?!清純そうな彼女から「AVの真似やめて!」と言われた
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一日が始まる時にペンは無く終わる時には修正だらけ
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久方ぶり並んだ息子 青年の顔捨てそれぞれの歳月ときを纏う
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連休も 変わらぬ仕事 出でたるも 覚悟決めたり 今年が最後と
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定めとて送り送られ別れつつ春は心ぞもの憂かりける
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気に食わぬ上司の下に就いて後三月みつき経ずして遠島流罪
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別れの瞬間とき 消えゆく車体 ホームにポツン残されし祖父母 手を振り続け
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GWゴールデンウィーク 街の袂は 閑かなり とぎれとぎれに イベントの音が
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現実を言葉にしたらちっぽけで文字にしたなら陳腐で安い
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ランドセルに手足が生えて歩いてく後ろ姿を送る幸せ
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旅の帰途 車を停めて 郊外の 満天の星 かわず鳴く声
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深夜便 五木寛之さんの言葉に 励まされ 今日を生きゆく 朝餉あさげを支度
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あいにくと持ってないなあ正論をシラフで吐けるつらの皮など
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お茶だと思って飲んだ味噌汁はいつもと違う風味がする
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歯ブラシの 替え時さえも 持て余し 日がな一日 旗日が終わる
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朝焼けに映える水面は穏やかで水平線は空と解け合う
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徳川園 杜の池泉を眺めひてお武家気分で茶とちまき食む
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青ネギを トントトトンとみじん切り リズムに乗って始まる今日の日
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文は武に勝ると信ず叡智こそ灯す明かりに闇を照らせリ
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富士の湯に噴火の如く泣く子見て想い巡らす我も子のとき
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軒下に 燕飛び来て巣作りの 風の優しき初夏は来たりぬ 
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日々増える身体の不調に目を瞑りこれが普通と信じて暮らす
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悠々と あぜ道渡る猫映し 田の水ぬるみ植え付けの時季とき
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柏餅つぶあん七個食卓へ口に広がる味噌のしょっぱさ
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ゆっくりと君と寄りそい歩く舗道みち 君も夢だとわかっているよう
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野良猫に こっそり告げた サプライズ キミが知ってて 俺が驚く
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