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朝焼けを濁した雲よわたくしの過ちそっと責めているのか 

図書館のどこかで眠る栞には夕焼けの色染み込んでいる 

すみれのちさくらの雨が終わったら氷細工が冷水ひやみずになる 

梅の宴酒を讃ふる旅人居り家族恋しき憶良も居りき 

ほのぼのと明石の浦の怨みてもまだあまりあるわがなげきかな 

四方更けて 星も知らずと床に臥し 微睡む中にも 幸のあれかし 

生まれても愛せないかもしれなくて恋心の芽ひとつ摘み取る 

カプチーノ飲み干しマグをとんと置きルージュを引いた 寂しい笑顔 

はじまりを誰にも言えずに抱えて生きた知らないままで終わった 

君の気配のする部屋は清いまま大丈夫まだ孤独を愛せる 

気だるさと眠気を共に感じたい、君とまた夢を描けるのなら 

水面のきらめきみたいな君と暮れ浮かびは消える泡のようなもの 

かき揚げになった海老たち最後まで孤独になれず油の海へ 

恋人の名前を辞書で引いた夜そばに書き足す「少々頑固」 

はしきやしめぐしと日ごろ撫でし子の花より団子の食べざかりかな 

突風に花びらあまた舞い上がるイメージで来たきみの耳打ち 

あるはずのなかったものがそこにある長い茶髪と昨晩のこと 

世間体といふ縁なきことばあり花散る里の抒情組曲 

おまえたち、心の場所がわかるほど涙を流したことがあるのか? 

花冷えにつひの桜である如く心細き枝さむけしく揺れ 

この里に幾世の春を送りぬと問へど答へぬ井手の山吹 

少し遠い桜の名所に向かう箱 平均年齢は僕が下げてる 

ヤマザキパンの工場の半径1キロ ふんわり香りのバリア 

雲となり雨となりても逢ふことのかなはぬ恋と悟りぬるかな 

焼き鮭の上のレモンをよけるとき皿の上には半月昇る 

友達はすでに友達なんかじゃなかった これが「サヨナラ」ということか 

進んでも退いても「普通」に殺される どうにか生きていける道がほしい 

いつの日かぼくも死んだりするんだろう そのとき死因は「普通」だと思う 

今日もまた「普通」で殴られちゃったんだ 友達だからすっごくつらい 

久々に心底ほしいと思ったのに本屋には置いてなかった