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逢えぬ日は 吹く風さえも 足音に 月あかりすら きみの姿に
5
粉雪になれたら貴方へ降るからさ、払ってくれるだけでいいから
8
部屋に置いたBluetoothスピーカーはエールをくれる僕の友達
6
初雪の重さに押されて固まって一番古い地層がわたし
9
「会いたいな」押せど押せども届かぬは 感度の悪い手袋のせい
7
吹き抜ける風をいなして 寒川に 凛と立つサギ 見惚れる朝よ
17
朝おきた扉を開けて猫がいる可愛いけれどマジ包囲網
19
蕪の葉とおじゃこ炒めてふりかけに 「ご飯進む」と夫困り顔
28
街路樹の生きる力は凄まじき張る根が歩道膨らましてる/躓いて気付く
15
君は問う「これ何しかも使ってないし」あの日の君の肩たたき券
17
貧しくも海苔巻きだけの折詰の 土産はうれし ほろ酔いの父
21
諦めと度胸が身につく
四十前
(
しじゅうまえ
)
ビビり散らかす明日も見えるが
11
雪中花
(
(水仙)
)
ほころぶ睦月 流れゆく 春まだ遠き 季節と心
33
ねぇどんな人が好きなの?白々と応える台詞「好きってなんすか」
8
手をあげる親なんて普通だったじゃん 拗ねる私のインナーチャイルド
9
かき揚げに 卵と肉を 追加して 立ち食いそばで 贅沢極め
27
怪物はナイフを握り葛藤す 檻の中なら
人間
(
ヒト
)
でいられる?
10
好き嫌い花びらの数奇数なら 好きから始めて好きで終わるし
11
殴り飛ばし蹴り飛ばす妄想を噛み締めて耐える満員電車
10
チョコ色のブルが散歩でおでこにはクリームみたいな雪をのっけて
21
本便に乗り遅る ホームにひとり 缶しるこ
購
(
あがな
)
ひ 待つ次発
26
崩れ落ち手から飛び出た生タマゴきみも必死に抗ったのか
9
その日が来たら忘れて遺書なんて残さないから祈らないでよ
8
「お先に」とライトで合図する指に名前も知らぬ誰かの温度/雪国の温かさ
25
可愛さに 磨きのかかった 笑顔見て 貴女を想う 幸せな時
19
勤め終へ家に帰れば三千櫻グラスのなかに光が跳ねる
16
君宛てのルーズリーフの書き置きの余白に託す語りえぬもの
7
着信の音にトキメク日は過ぎて凪へ漂う二人一緒に
9
「我儘」と詰られ慣れていたつもり そんな事ない
礫
(
つぶて
)
は痛い
9
いつまでも今のままではいられぬと 見上げた空にため息ひとつ
13
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