(※ 恋に長し愛に短しこの距離は「中途半端」と訳してもよい)
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将来を見て酸いも甘いも言えぬから「自分らしさ」と呟いている
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ユリカモメ 漂うにおいに 誘われて 下り立ち群れる 冬の魚市場
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スカートをめくった相手はわたくしの おそらくそれは初恋の人
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願わくは夫の持病を全て持ち去りてくれぬか 鬼は外
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自白するスカートめくりをしましたと 学級委員にうなじをたれて
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やすやすとキレイゴトだけ述べたてる 戦後昭和の学級委員のごと
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君の音を耳の奥へと携えて 最期の時まで側にいてね
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母看取り 早七年目 最期の声 「そばに居て」胸に 今日も家守る
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ところでだ、愛を知らずに「生きる」か 恋を知らずに「死ぬ」かだろうよ
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食事なら何でも合うのがビールなら月に合うのは純米吟醸
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月をみる笑顔の君が映りこむ今だけ月は僕だけの星
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ただくるしくてさみしくてこわかったつよさとはしあわせじゃないから
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明日とか現実だとか言うけれど 簡単な話 生きてたいだけ
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みんなからいいねをもらい60いいねくらい集めて人気の歌にランクインしたい
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まだ口に 残った酸味 あの夏の ミカンの青さ 十六の空
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けふはまたトモサンカクなる語を覚ゆ 晩酌すすむ 明日は立春
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潮風に吹かれて咲ける水仙を偲びつつ見る道の辺の水仙はな
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淡墨に青を浸したやうな空にエレベーター塔は孤独に立ちて
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恵方巻 ばっさり切って皆で分け だって色々食べたいもんね?
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恵方巻き夕刻スーパー影もなく買えば済むかと当てにしたのに
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好き嫌い 言ってるうちは まだまだだ どっちがましか 逃げ回るだけ
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恵方巻 好みの具材入れ 手巻き 寿司の匂ひの満つる節分
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横浜に 春一番が 吹く頃に また会いましょう それまでまちりこ
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嫌な人 嫌いな人が 増える度 嫌いな人が 普通に変わる
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てんやでラバーソウルのジャズ流れて戻る電話越しの虫歯
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七年間、君と過ごしたこの街で 空の青さに驚きもせず
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ここに来て もどかしくとも 乙なとこ 想いのルビは 個々に委ねる
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終電の窓にもたれて行き違うあなたはわたしわたしはあなた
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甘き煙 霞む彼方に微睡むは夢か現か はたまた化生か
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