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小窓から身を乗り出して見る花火 映画にはない今夜が好きだ
4
好きなだけソフトクリームを食べるとき喉仏とか引っ込んでるよ
3
月曜に追われて逃げてカラオケへ ここは金曜日大使館だ!
2
ワーク・ライフ・バランスとかいうけれどリモートワーク≒リモートライフ
3
丸善の喫茶店にもスーツ、スーツ、スーツ どこでも買える東京ばな奈
2
卯の花の咲けるさかりに見わたせば垣に波超す玉川の里
7
白妙の衣や干すと見るままに春を隔つる卯の花の垣
7
下向けば踵根を張る夕方に
弓形の背を撫でゆく
鉋
(
かんな
)
4
青空を映す巨大な水鏡 欠けたピースは休耕田か
18
願ってはいけない指と指の間の摩擦熱だけ残り目覚める
7
数秒の轟音に口の切り方を盗まれ二人歩む高架下
4
龍の雲 流れゆくまま 独りきり こぼす涙が きらりと光る
7
生きづらし弱さをすべてあぶり出し認める勇気耐える精神
7
メイメイと鳴いて主張の命名権 ヤギと羊の譲れぬ戦い
7
食べたいのはシュークリームと心が言い 柏餅の棚通り過ぎた午後
11
羊から 鶏になる 午前三時 枕投げ出し 天井仰ぐ お題「眠れない」
6
母親に抱へられし子 吊り革に憧れ
小
(
ち
)
さき手を延ぶ 春光
28
我が
影
(
かげ
)
を追いて
行方
(
ゆくえ
)
を問いかけど
日向
(
ひなた
)
の草は
紫蘭
(
知らん
)
と
答
(
こた
)
ふ
21
まだ残る つつじの赤に じりじりと 詰め寄ってゆく 夏の前足
20
やらかした帰宅し気づく買い忘れ明日まで続く束の間の青
11
「ありがとう」そんな一言さえあれば二年は延びた離婚の決断
14
連休が明けたら落ち着く花粉症来年のことは価格によりけり/
o
T
c
類似薬負担
12
雑用を 増やす旦那の 連休が 終わり ようやく私のホリデー
18
遊ぶカネない
爺
(
じじい
)
だが連休明け仕事に急ぐ背に「ざまあみろ」
6
ねんねまえ ねことわたしの 「
ぎしき
(
儀式
)
」なる ちいさなあたまが 足の上チョコン
18
歌の意味 離れて別の ねうちある 調子の高さ 迢空は説く /折口信夫(釈迢空)『世々の歌びと』
10
一点を 見つめる野良の 細長き 瞳孔に見る 猫の獣性
16
ボールペン ほどの細さの シリンジの G-CSFが 皮下に拡がる /G-CSF製剤(顆粒球コロニー刺激因子製剤)
7
鍋底の 焦げつきの如く 日数(ひかず)経て 跡も残らず 消えし気がかり
12
友失くす 闇
彷徨
(
さまよ
)
いしこと知らず 「それじゃあまた」と逝きし
何処
(
いずこ
)
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