白米は少し残して昼飯用 庶民は難民ここはジパング
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ふるさとの 青空跨ぐ 雲の嶺 野を駆けて 影朧追いし 男の児
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ふるさとの 青空跨ぐ 雲の嶺 野を駆けて 影朧追いし 男の児 時代は巡る この道の 踏みしめる 砂利の音だけ いま響く
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樹つらら 雫したたり 宝剣の 端(は)に朝日さす 銀嶺の鉾(ほこ)
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日昇りて 晴れゆく嶺に 日は満ちて 陽炎ゆるる その影菩薩かな
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雪像の 山のなだれに 道しるべ 霧吹きわたり 樹の雪衣( ゆきころも) 道無き道の つがい影
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いつの間にわれを気遣う年になり孫は手をふり家を出てゆく
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「もういい」と夫のことば遮りて目の前の河みないふりする
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種が落つ器の音は桜色 種がいっぱいポンカンだから
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この怒り湯ぶねに流せるはずもなく夜空見上げて怒鳴ってみたし
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感覚で投じる票の危うさよ思考を捨てる流浪の文化
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春寒(はるさむ)に 悔いることなし 君の影 朝の陽射しは 夢かうつつか
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風騒ぐ春よ僕らを運んでけ愛しい君に出会える場所へ
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冬椿花の色さえぼやけてしまう絞り開放焦点は君
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南風はえ吹きて予報は伝ふ五月並み ベランダに出て確かめてみる
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除雪目印めじるしの棒のテープははためいて曇り空行く白鳥幾多
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春来たり 水の冷たさ 和らいで 朝の空気も 私に優しい
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押し入れの闇に目をあく雛人形 光の日々を遥かに見つむ
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暮れ六つの公園 春一番吹く 北に見ゆるは 北斗七星
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パソコンの画面を泳ぐ222。しばし考え日付と気づく
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ちょっと前 雑草魂 はて今は 個性と防御 サボテン魂
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忘れてた 窓うつ雨音あまおと 目がさめて 凍土をとかす 歓喜の水の
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収集のヴィンテージデニムに一億円芸能人らしぶっ飛ぶ価値観
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ようやくにカフェインハイの醒めたれば静寂しじまに疼く消去デリート念慮
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推敲の堂々巡りの木阿弥に螺子とは知らず一歩進みぬ
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おもひよりはやきながれの事の端をすくわむとあむ言の葉のあみ
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もう蒼瞳きみは ご長寿羊駝 元気でも 変わりはないか 毎日心配
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日野にある 鬼の資料館 行きたいが あおり運転怖し 二の足を踏む
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薄紅の 霞たなびく山裾の 眠れる森も目を覚ましゆく
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誰しもが 訪う歳を意識せず 気付けば大人 どころか夫なう
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