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芝桜ほどよく酔えばうたた寝の目覚むる妻や高麗駅あたり/羊山公園を後にして
14
ワッハッハッハッハ楽しげな声こだまして山は微笑み久々の晴れ
15
老人に 海で学びし 鶴の型 少年強く 地を蹴り空へ
4
洗濯のタオルの枚数増えてきて体は夏に気がついている
14
リュック発見の「親族」って誰? 他の家族は無関係なの?
11
今もなほ語らで伝ふ歌なればなにに頼まず息吐くごとく
10
開示さる富農屋敷の映像に 霧なお深し大家族の怪
12
新年度顔ぶれ変わるドライバースーツ姿のあの子が
通
(
とお
)
った
12
梅の園 香溢れて 来てみれば おぼろ雲たなびき 山の端かすみ ふるさと遠く 懐かしむ 秋の夕暮れ
4
特許
(
はつめい
)
案 漁って読んだ昼休み 詠う心の下敷きとなり
13
白雲よ そんなに急いで どこへゆく 君のおかげで 空はあおいのに
5
春暮れて山はくっきり立ち姿みどりの風が 髪をなぶるよ
17
両膝に炎症が起き水たまる 痛みの根拠あるのが嬉し /線維筋痛症ゆえに
24
オチがつく落語みたいに滑稽な日々を演出できたらいいね
17
桃色のまきびしを踏む雨上がり どうやら私は殺られたらしい
5
紫のツツジ満開 ちらほらと ピンクと白も いとささやかに
23
日々下を向いて歩いている私にも春を告げ逝く散り桜
10
素っ気ないふりで眺める 橋脚に砕け散る波 胸に渦潮
12
おもんないのは罪じゃないけど教養を免罪符にするのは罪ぞ
3
葉桜の 下で鳩追う
幼児
(
おさなご
)
に 通行人の
眼差し
(
まなざし
)
優し
14
次こそは大事にするって決めたのにTシャツの裾で拭いてるメガネ
11
崩折れて 消えゆく眼に 浮かびしは 親子で泳ぐ キッシンググラミー
5
あの山に守られているこの川に生かされている春は往くとも
23
船先で 抱き合う男女 われカモメ 狙い定めて 糞を落とさん
7
疾風に
攫
(
さら
)
はれ 人の行き交ひぬ歩道へ舞ひ込む 店の貼り紙
24
岩陰に 深山椿の 咲くごとく 稀なる歌に 逢いし喜び
16
身代金 要求のなき 失踪を 早くより わが疑いにけり /南丹市小学生失踪事件
8
青葉吹く 風筋見ゆる 渡殿に 風邪の名残を 咳(しわぶ)きにけり /山科毘沙門堂
13
哀悼の 言葉は虚し 携えて 見る日とてなき 三井寺の花 /友を悼む
9
陽光の眩しさ時に灰になる頭痛持ちには遮光カーテン
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