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寒空のベンチでちょっとひとやすみ立ち上がったら尻型の汗
4
風に舞う羽根を必死に打ち返しもうほかほかのダウンジャケット
4
です・ますは気づけば溶けてなくなってあなたと僕はキャンバスのうえ
3
カラフルな『無題』と名乗る四角形 滲みの奥の声を聞かせて
2
カロリーが割と低めで甘くって フレンチクルーラー食べて一息/一個
148
kcal
15
真っ直ぐで健気に生きる良い人…か? けっこう黒い障害者の腹
16
気がつけば日常的に使ってる拡大鏡が映す悲哀よ
14
顔つきのラムネを最後食べるひと 俺の恋したあのひとのこと
3
歩幅、歩き方 だんだん君に似てきたらしいよ
4
草深い田の跡にポツン 「
売地
(
うりち
)
」の文字 葉陰にシラサギ見え隠れして
11
ピーヒョロロ優雅に舞い飛び鳴く姿岩場に座り耳を澄ませば
5
飲めば出る正論だけどレジ前に立った途端にすべて忘れる
6
月残る 空と 朝日のさす海に 輝く未来重ねて 旅立つ
10
あの人にお辞儀をされた雨の日をラベンダーなら知っているかも/折句・青嵐
12
柿の葉が4時の陽を受けつやつやとエナメルみたい光っているよ
17
逆縁の愛されていた君なれば母の心は忍びかねつも
17
庭の土落とせば夫のうどんあり 酸いも甘いも噛みしめて啜む
18
今朝の庭「黄金」の文字消すように五月の雪がそっと目覚める
21
柔らかき 雨粒光る 小窓から 一番好きな 季節が見える
12
うっすらと雲の
薄衣
(
うすぎぬ
)
纏う青の初々しきかな立夏の空は
18
初夏の風になびけば天人が舞うかと見える白藤の花
13
六秒は助走となりて噴き上がる 怒りの灰、会議室に降る
11
雀って案外怖い顔してる俺も思った望遠写真
15
君の言う車故障で会えず去る五月五日でも明日が在る
12
何歳になろうと子は子親は親そりゃあ子だもの面倒見るさ/面倒
14
大きけりゃ大きいほどに映えるけど ベランダ鯉も龍を夢みる
14
白布
(
しらぬの
)
の
茅葺
(
かやぶき
)
屋根に つきあたり 滴る水こそ 池にもなるかな
6
逃げ水の向こう側見むとする 極地に落つる太陽歪みをり
13
人はみな高き星見て その横の 名も無き星は 忘れ去られし
13
春風が 野花にさわり 雅楽なり びわも実るか たいこの越天楽
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