Utakata
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繁盛を願ってお揚げで混ぜずしを生姜人参全て有り合わせ/仕込みを明日初午
20
値札だけ静かに替はり昨日とは重さの違ふ買ひ物籠や
7
ねこ病院 ちょっとさむいから まふらーを 巻いて行こうね じてんしゃさんで
16
土曜日の朝はロイヤルミルクティー 東京ばな奈のレーズンサンド
17
欲を出したら「いいね」など貰えない
2
Utakataに 寄せる言の葉 垣間見える あなたの暮らし 心あたため
10
香箱で陽光迎へ猫二匹「背中は任せろ」薄目でチラリ
17
曇天と 墨汁なぞる アスファルト 雪衣着て 緑待ちわぶ
13
目覚めてゐる 目は閉ぢたまま 土曜の朝
4
留守電の長々しゃべる候補者に入れませんよとつぶやいてみる
25
『あきらめたらどう?』背中を押す声にあらがうための下手なクロール
6
通学の自転車の群れ見送ってはるか昔を思い出す朝
23
いつか来る別れを知らぬ顔をして みそ汁の湯気に家族は和む
35
足早に前を横切るキジ猫の耳にひとひら桜刻まれ
11
雪にさす
朝陽
(
あさひ
)
の色は 生成り色 忘却の
彼方
(
かなた
)
竹を編む人
30
何度でも思い出すから消えたって構わないとか言えないけどさ
3
今もなお
長々
(
ながなが
)
し夜に一人寝る
仮庵
(
かりほ
)
の上に雪はふりつつ
8
あー懐かし 幼き息子と 雪の原 転げ回ったり 笑い転げたり
7
終電を逃す友連れ 山茶花の散りぬ小径を
夜半
(
よわ
)
家路に就く
25
赤子皆生まれる
日時
(
とき
)
を選ぶのかならば選ぶは生きるそのもの
4
ひとり暮らし とっくに慣れた はずなのに あなたとの場所 ふと帰りたくなる
9
帰りたい施設の
義姉
(
あね
)
のこころ旅 まぼろしの地に毎日帰る
28
赤子皆生まれる日時選ぶのか人生初の選択なのか
13
わかるけど 辞めた会社の そばだから そんな理由で いい店なくす?
3
寒風の沁みるあかぎれ耐えてみよ 桜の便り今ここに届かむ
8
老梅の萎えし枝にも雪積もり 冴え冴えと立ち大寒迎ふ
19
早朝の コンビニ灯り 太陽の ごとく輝く 飴ひとつ買う
16
願いごと叶えず吹雪に佇みて涙の地蔵に雪はふりつむ
29
冬の夜は甘酒ミルクに和みたり良く眠れるの魔法信じつ
31
白米の 湯気に鰹節舞い踊る 鼻腔に満る醤油の香り
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