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ちま猫ちゃん けさも
にうにう
(
牛乳
)
のみました ごっきゅごっきゅと いいおとたてて
15
護るチカラ この手に宿れ 月光よ 月よ星よ風よ 無限の力を
17
寒い朝深めにニット帽被り首を竦めて猫背で歩く
17
寒空
(
さむぞら
)
に 風に叩かれ 舞ふ
紅葉
(
もみじ
)
我も叩かれ あかぎれ痛し
25
講堂の時計の灯りが月のごと 大隈通りは人影もなく
19
乱れ髪 待っていたら 固まった笑
2
喧
(
かまびす
)
し駅のホームのベンチにて むしろ静かな心地で眠る
15
木枯らしにイルミネーション寒々と分倍河原のまちは眠りぬ
14
残余てふ時を数える年の暮れ 「忘年会」を誘う罪びと
10
五円玉 穴から覗いた幸せは 蝋石・チウインガム・紙芝居
14
公園の
楢
(
なら
)
の落ち葉の乾く音もオレンジ色に染まる夕暮れ
20
友の妻
ギラン・バレー
(
免疫暴走
)
で夭折す げに恐ろしやワクチンの痕
13
七十九歳
(
しちじふく
)
のMRIを「完全に正常だ」と言ふホワイトハウス
7
降車せしホームにて腑と見返りぬ
東
(
ひむがし
)
の十三夜の視線
17
朝焼けの グラデーションに 言葉なく 絵画のごとく 空に描かれ
19
失言のかたちを借りて本音漏る「そんなことより」「どうかんがえても」
9
良く見らば水かさ少なき川ノ辺のヨシの隙間で何見し鴨よ
23
冬に入る 狭庭のモミジ葉を落とし 敷き詰められし絨毯の赤
19
他人の目 気にせず自分を 貫いて 三十余年 白ブリーフ派
7
宇宙とか 詠んでおいたら 壮大な 歌作れると 矮小思考
3
うろうろと キミの瞳に うつろうと したけど今日の キミの目はうつろ
4
明日から 子供の頃をやりなおして あなたみたいに息を吸えたら
9
一等星 煮詰めて冷やし音楽をきかせてみたら君になるだろう
7
果たしてねこの時期にやる祭りがよ熱量を放ち雪をも溶かすか?
6
お疲れ様雪が降ってますお疲れ様その後に続くこちらはを待つ
7
寒き夜 湯気は昇りて ぬるき湯を 追い焚き使い 冬は長き湯
13
(
どなしたん 大丈夫やでここにおる 水の吾は 何度も君に掬われた
)
1
(
ふたご座の 流れ星だって見たかった 目の前にいる君は遠い星みたい
)
1
(
銀色の 顔ばかり溢るこの街に 今年こそはサンタさん みんなをHappyにしてよね
)
1
細胞を ちぎられ検査に 回されて 吾も細胞の 塊と知る
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