小学六年生煮える欲さえも愛と嘯く僕が貴女の!(処女きすを奪った、何て大袈裟)
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ブッフェとは呼ばずバイキングというホテルで今夜家族と過ごす
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ため息とともにトイレに入ったら、便座冷たくて、ついに泣きそう。
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見知らぬ場所で勝手に死んだりしないでね あなたの命はわたしが測るの
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ゴミの日に軽くなってるはずなのに なぜか部屋には物が増えてる
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雨けぶる土色景色あぜの肩肩身狭そにへばりつく雪
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生き死にを「あなたに委ねる」と言う君は 笑顔でこの世をたゆたう天使
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ヒリヒリの 局面に立つ 細き背を 守りたまふや 雲上にをり
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母さんの好きな花だね山桜ここならきっときれいに見える
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真ん中の姉は似ている亡き母かあさんにだから読まない僕の歌など
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家裏の雪よ秋まで解けないで さすれば夏も涼しかろうに/雑草も生えないし!
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仄白きソメイヨシノの二、三輪 早咲き桜の紅き喧騒
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ドナドナがリフレインして坂のうえ白い建物母を送りし
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もし逮捕されたら少女ではなくて女と呼ばれる歳になること
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年度末  猫の手さえ  借りたいな  ふわふわ肉球  何が出来るや
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山肌が淡いピンクに染まるのももうすぐだよとお墓に話す
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ゴロゴロと河原の石とじゃがいもは丸くなったり毒を持ったり
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混み混みの イオンで気づく 春休み 子らの笑声に 周り明るし
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山せまり川が流れてふるさとの駅はもうじき二時間の旅
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標準語しゃべる男の声だけがローカル列車の旅をじゃまする
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好き嫌い「憎悪」は枯らす木の幹を「慈美じみ」は梢に小鳥を呼んで
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白バイに ビビり散らかした その帰り 切符を切られる 人を見て笑う
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「違います」 キッパリと言う くちびると 反比例する キミの眉尻
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卒業を見守る親の列長く親の歩みも一段落か
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大切にしてもらったね先生にいつかどこかでまた会いたいね
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見つめられ見つめ返すと「邪魔!」の声 後ろが見えぬと妻の叱責
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空腹にガタゴト響く鉄路なり 廃止されてた車内販売
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雨上がり 見上げた空が青いから 首肩の凝りストレッチする
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野花詠み妻偲ぶひと我に沁む はじめて知った「狐の剃刀」/キツネのカミソリ 
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陽だまりで柔軟剤がいつもより やわらかになる春先の芝
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