稲妻が走ること無く 音だけが響く春雷 ひとり聴き入りし
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豪州の肉を噛みつつ和牛とはかくも遠きか年金の日々
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ランドセルがスキップしてる筆箱をドッちゃんガっちゃんさわがせながら
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真新しランドセルにも花びらが 雨をお供に孫入学式へ
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高々とメトロノームの如く手を振りつつ君は路地に消えゆく /想い出は飢餓の如くに
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連れ立ちて 幾年春を 惜しみけむ 今年独りの 花の下道 /挽歌
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原谷の 花見に集う ともがらに 弥生召されし 君はあらずも /挽歌
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風生の 句のそのままに まさをなる 空より桜 枝垂れつるかも /富安風生
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ちま猫ちゃん しょっきだなにも のれるのよ 「シニア」だけども げんきげんきよ
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近頃はラジオも流すユーチューブ人気な歌は何故か早口
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花は散り 桜の珈琲淹れる朝 淡きにほいに 満たされていく
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悔しいよマイクを持つと歌えない爪の先まで唄っているのに
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自転車も 車も僕には 速すぎる 降る花びらが 如何いかに見えるか
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校庭のソメイヨシノも静まれり学科授業の開始を待って
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春山の 色はにぎわい 気はおどる  消える屈託くったく こころざし
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ゴミ箱の設置義務化で解決と誰もが思わぬ渋谷のポイ捨て
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想い出も春の嵐に散りゆけばコート脱ぎ捨て光纏はむ
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夜を裂く百足起こしの春雷よ何もせぬから刺すなと告げて
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冷蔵庫グァングアンと喘いでる 高齢だものそろそろだよね
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ほろ酔いの花渦まいて桜みち春の嵐に蒲公英の咲く
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はな咲くも 風雨が散らし 形無かたなしに  憂世うきよを写す 春嵐しゅんらんの候
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今日もまた ウージンイェンとミハルコフ AI相手に話が弾む
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雨の音 煙るにおいと甘い味 みんなわたしを気にも留めない
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春雷が百足の季節告げてゆくびくびく眠る夜がまた来る
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春風の二十度に耐え雪塊ゆきくれの汚れ汚れて名残りの冬の
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性格で選ぶと言ってブスを振ったこの残酷さに自分で酔ってる
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咲き満ちて 零れんばかりに 麗しき 風と戯れ 散りゆく清さ
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氷の張った沈黙を今愛で溶かして ぐらつく足元抱いて支えて
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葉桜に感謝をしよう花びらをつまむ指先おでこに触れた
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雷が家の真上で鳴り響き春が終わると宣言してる
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