青春の 卒業式は ないけれど このままいけば 晴れて葬式
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春が来て ミスの連発 下手こいた めげてる間にも 老化は進む
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街中は 昼餉ひるげ時なり 小走りに ポッケに手を入れ 三々五々
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恐ろしい 人間達の 社会では 正義も愛も そこそこになる
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気の利いた 返事を返す Aiに あんたほんまに シリコンチップ
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聞いとくれ Ai達よ 聞いとくれ 人間達は 孤独なもんだ
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ウォーキング 通り過ぎたる トラックの 風圧強し 我が身揺れたし
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公園の 裸木の枝に ぎっしりと 雀おりたり 何しているの?
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忘れ物したかの如く 戻り来る寒波 再び羽織りぬコート
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吾妻山 種蒔きうさぎ 巣に戻る ここ七日間 寒戻るらし
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それぞれのストーリーの中 人は生き 終章に向かう我前を向く
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街中に 剪定されぬ 樹木増え 電線に触れ 突っ切って伸び
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二位通過どこがどこやらわからぬもホッと安堵の「がんばれニッポン」
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母も読み我もいろはをこの書から「栄養と料理」さみし休刊/休刊最後の発刊に
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Wi-Fiもない電波も悪い仕事場で、来ないであろう返信を待つ。
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月別を遡っても出てこない 年別にいるあの時の君
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僕は彼氏じゃないし君は彼女じゃないから楽しくやりませんか
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雪のふね小鳥を乗せて僕のうえ伸ばす手ここよと小鳥は蜜吸い
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小さき雲 大きな雲も 時を持ち 合わせ重なり 何処かに消えて
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たわめども今しがた至る温色の 蹴飛ばしたる熱入り日と消えぬ
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その人の目にとまりなば炎上の 掠め去りたる安らかの 翳
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鳴けども鳴けども鳴けども撃たれない野原にじつと空め回して
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鴨南で蕎麦を覚えし四十路過ぎ 君が馴染みの店に手を引く
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支持率が上がったままの内閣は 何でもありの世界を拓く
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いとこ会思い出話花が咲く 祖父が亡くなり平和の月日
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​先がけて 咲きゆく梅の ちりぬるを 地つちに臥すとも なおいとおしき
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ピンクから黄色に変わりし店先の居並ぶ花に頬ほころびぬ(再考)
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特攻の記憶を抱きて五歳の 前世をマリアに委ねて泣けり
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たぶんもう完全犯罪できるほど知識あるよね沢口靖子
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偉そうにするなよ、私。毎朝のバスであの人に会うの期待してて。
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