3時間並んで買ったチョコレート三口で食われる、これも愛なの?
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紅をさし手鏡うつるおのが顔 口にはさせど頬はおぼえず
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黄泉ばかり見ている人の袖をひくこの身をもちて碇となさん
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処方箋まだ書けないよ私にはもっと訊かせてなにがつらいか
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吐く息にいつか消えてくときめきと君が焼いたパウンドケーキ
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社会から圧をかけられぺちゃんこに 私は押し花にはなれない
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白妙の無印良品店内で静かなぼくが静かに暮らす
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手離せば歌はふた世の始まりぬ 道標しるべなき野に骨晒すごと
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湯気越しにふわりとろける君の顔口に入れた豆腐が熱い
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伝え聞く息子の恋は無様でもブルーハーツは死んじゃいねえな
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自分の星座の形を初めて知る 青春のなか
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浮き雲に寝ている心地 ごめんねと言えてすべてが軽くなりけり
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元彼の 何日続く 未読無視 遺品 スマホの パスワード
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金利差のコンマ一位に幸求め一時間待つソファの固さ
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田の雪が少なくなれば遠征を止めて近所に現る白鳥/嬉しい
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あっいけねポンカンの種飲んじゃったせめて短歌のネタにしなくちゃ
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一日遅れなれど、満面の笑み浮かべ 受け取る君 ウイスキーボンボン
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目を閉じれば 踊る壁 沈む摩天楼 支離滅裂に像が歪む
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一休の 正しい名前は 一球でした 又、思い込み 出会うワンコの
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雨天無き早春 草木も素肌も乾燥す 雨の有難み知る
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さよならの 言葉吸い込む 皐月の空 また多分君の 夢を見ていた
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正解が 出ないことも あるんだと  大人になってりゃ わかってるはず
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透きとおる 若葉が灯す きさらぎの まだ雪のこる うたかたの道  / welcome
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スピードで死に損なった翌日のなんと優しい窓の光よ
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「安全」と「必要」と有った震災まえ古き広告よぎる朝かな/柏崎原発試験的発電開始に
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親心「おや」とも思わぬ子心に手心くわえる小心の親
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寒戻り 次のバス停 目指したり ただ節約と 運動兼ねて
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味もなき白湯をすすりて酸ひ甘ひわが身の内の塩梅を知る
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私もう信じるからと言いわたし心の渡し断ち切るわたし
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離れゆく恋を見送るなだほろり 鏡写しの雨と消えゆく
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