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日残りて 黄昏迫る山里に 我が影伸びて夕陽に染まる
21
薄明に 姿見えねど 鳥の声 朝一番の 合唱団
12
「おはよ」とふ喜寿をむかへし妻の声に春風駘蕩のひびきただよふ
6
暗闇が 藍になりたる 日の出前 かけがえのない 独りの時間
14
お
神輿
(
みこし
)
は 担ぐものです 世の習い 強きに
諂
(
へつら
)
い 弱きを
挫
(
くじ
)
く
9
アネモネに「儚き恋」の花言葉 紅雨しとりと夕暮れの窓
24
笑み揺れてオレンジに染むチューリップ観覧車のまど膝向き合わせ
21
風光る横断歩道をタンポポら揺るランドセル上げる手揃え
24
音もなく 気配も消える 暗闇に 問いを求める 脳の深くに
9
荒野
(
あれの
)
にて豪雨に打たれ手負い獅子転瞬一刻浅き夢見つ
10
「 存在は 指一本で 消せますよ 」 そういう輩 うじゃうじゃと
8
憶測と 興味本位が 際立ちて 「SNS 」は 反面教師
10
NEWERA まぶたみたいな唇で くだらない終わりにキスをして
3
薄墨の 山の端おぼろ 桜散りぬる 春を惜しみて 雁泣き滴り 遊子酒酌み 草枕
3
君からの 返信を待ち 午前2時 心踊りし 月まで登れ
8
隙間から 射す陽光が 邪魔をする 布団との ふしだらな抱擁を
7
我が世間 猫の額 ほどの広さ 隅に手の届く 居心地の良さ
8
神様は欲しがりだから 桜と君を 風と雨で運んでいってしまうんだな
9
嘘 嘘 ほんと 嘘 ほんと ぜーんぶ嘘で着飾って!
4
結婚する友の元まで飛んでいく飛行機よ飛べ世界よ平和にあれ
7
逝きし犬独り想うてゐるところ友来てこころの現世へかへる
12
なんでだかわからないけど声優のラジオが多い文化放送
3
なんでだかわからないけど
FM
の
DJ
たちは英語ができる
3
あたし今日襟にパンダを飼っている 君が好きだと言ったパンダを
6
下車したら粉雪降りて窓の灯へサクサク辿り抱く侘助
19
細いのに暑さ寒さをはね返す日日草は僕の友達
19
歌ゆえに捕まる国に戻るなよ 今日も明日も歌詠みて生きる
8
朝焼けの窓の斜光に硝子器の一輪挿しの薔薇の際立つ
20
馬車道の雨の景色に助手席の窓はゴッホの絵画に見えて
22
我なくも 一人で生きよと 目を見つめ 残さる少女に 与えし文具
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