羨んでいいから人の真似したりないもの欲しがったりはやめよう
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ゴミ箱に 捨てるばかりの この思い 一つ一つを 拾い上げてく
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結晶を 君が灯さむ彼の町へ ダッフルコートの肩に降り積ませ
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風が吹く  いつかあなたに届いてね  花びらはもう使いきったわ
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言の葉を編めず 寝付けず は更けり 窓外そうがいの星月夜は冴ゆる
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ああ今日も腕に時間を貼り付けて逃げ場のないまま針が食い込む
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雪道をスパイク付きの長靴で夫婦そろってデンタルケアへ
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「かっこいい名前」と云ひて掲示板パート女性の指さす『龍二』
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クゥックゥックゥッ 我が足音のみ 早朝の 二十分の道 ラジオ体操へ
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歳月ときを経てありのままにと受け入れど深き格差に凩の哭く
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春待つ我「おかえりなさい」の七文字は 言われたいんじゃなく言いたいんです
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あと少し私を抱いて温めて離れられない布団は魔性
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冷め切ったコーンスープを吸う我を誰が待ってる誰を待ってる
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雨降りて決断の時手に入れろ今こそ此処で繰り出す雷鳴
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「忘れたの」「いや、多分。まだ」そう言って 貴方と目下、ただの、朝焼け
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無防備に肩寄す君に心寄る熱もつこの手はスマホを握る
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雪に礼 妻の上にはふらぬから俺の上なら二人分ふれ
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ハレの日という言霊の美しさいざ旅立ちに笑って泣いて
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雪割りて 狭庭に顔出す福寿草 我の背を押す春待ちし朝 
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与野党で丁々発止の大勝負サイコロ振るも雪に埋もるる
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レンチンの スープばかりの 身に沁みる キミが作った 温かいスープ
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言語化を するべきことと しないこと 言葉にならない 今夜のふたり
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寝ちゃったの 俺は聞こえぬ フリをして ムニャムニャムニャと キミを抱きしめ
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抱かれたい 俺は聞こえぬ フリをして 肉まんを買い 半分をキミに
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語彙不足 リズムも取れず浮かばぬ詩 すぐに書きたい想いの叫び
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挽回へ加速出遅れ順番を考え最後には笑いたい
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積極的な擁立だから混戦に説得力のある訴えを
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深夜のきょ 寂しい君が笑ったら僕は満足 おやすみハニー
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外人は「汁」という字が好きらしい なぜかというと神の味噌汁神のみぞ知る
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寝静まるこの時間だけの自由なら眠ることさえ惜しいと思う
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