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「新」のつく野菜の並ぶスーパーで 小さき春を見つける薄暮
21
こわさないように避けて歩いてく 春の夕焼け宿す水たまり
25
雪柳 早も数輪咲き
初
(
そ
)
めて 陽射し無き日の慰めとする
30
朝の陽にひときわ
清
(
さや
)
き枝垂れ梅 花から花へ蜜蜂群れり
28
歌詠みの熟考中のメモ帳の
(
かささぎの渡せる橋におく霜の
)
白きを見れば夜ぞふけにける /中納言家持 6/100
12
追記する お惣菜屋の オーナーは 紛れもなく おばちゃんである
8
直球で 疑問を投げかけ 小学生 「おばちゃんなの?」 「おじちゃんなの?」
10
山歩き 左に進めば 迷ひ道 我が足止めた
蒼瞳羊駝
(
きみ
)
の笑顔
5
ハサミ持ちシャツ生地押さえ裁断す春色柄の生地を選んで
15
住民が全員出るまで終わらない 祈ったところで進みませんよ
5
思ひ出と共に 今も手元に残る
主
(
あるじ
)
なき 祖父母の家の鍵
27
春雨の雫したたる東屋に 晴るはここぞと鶯の鳴く
13
家に着き居間のインコに言ってみる お前はいいな気が楽そうで/ツカレター ツカレター
13
月の影こっそり二人の裏庭で「ここに埋めよう」
空夜
(
くうや
)
の種を
20
徒歩・電車 往復三時間かけて今日も届ける着替えと笑顔 /面会は
15
分間だけ
29
心配がなかった頃のふりをして 実家の椅子に深く沈んで
35
「ただいま」のあとの賑やか 就活も卒業も一旦、春に預けて
32
もう少しあと少しだけ勇気出し 手を伸ばしたら届いたのかな
16
短歌、
詩
(
うた
)
、演奏、愛に内包す 成る可く綺麗に閉じ込めたくて
8
自虐風自慢を頭の中で吐き空に歌えば、新しい今日
11
遊ばせる心は体の司令塔ハイなボールをセンタリングだぁ
15
全速で歩道を走る自転車のカッコ悪さよ世界に届け
5
「かわいいね。」白にほんのり乙女色にじみひろがる梅の花たち
22
「下に」「下に」 銭が通れる過疎地域 樹が枯れ街に続く獣道
12
ジャグジーの 吹き出る流れに身を委ね こころも整え明日へと向かう
20
春来たる 手毬の如く寝てた君 グンと背伸びし 空仰ぎ見る
22
擦り切れて惨めなボクの黎明期いらなくなった廊下のバケツ
8
房総の 最南端の 花色と 遠目に臨む 青に
見蕩
(
みと
)
れたり
9
西の山今日青々と色も濃く壁となっては
威勢
(
せい
)
をはってる
17
若き日の取るに足りない出来事を気にもせぬのに夢に見るとは
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