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どんなことしたっていいよ君だけは/割れたガラスと35円
5
あちこちの開花だよりが聞こえきて 心そわそわ春はマジック
11
限られた日々をカウントダウンとして儀式なるかなパンを喰(は)む朝
7
もう君は髪をなくしてしまったからカメラに風がうつらない。
6
聴き終えたやさしい話に作り手もきっとと思う「ゆず、香る」 /深夜便ラジオ文芸館にて
13
朝からの雨もあがりてしめやかに空暮れなずみサンマが焼ける
7
日々のこと「気合で乗り切る」と言う君の小さきその身にどれほどの気合い
6
振袖の見知らぬ人の卒業をそっと祝える
他人
(
ひと
)
でありたい
9
タニマチの思い切なき横断幕「平常心なら 一番つよい」
4
このチョコが美味しいのよという音で「中山美穂が死んだの」という君
6
トボトボと朝ゆく娘の足跡を拾って今日のファイルに綴じる
7
曲がり角片目の猫と鉢合わせ 強く生きなよ春は来たから
16
コンクリに スマホ落として 打撲傷 大丈夫そうだが様子みる
11
波がしら 引いては寄せて 泡となる 朝霧湧きて 磯小島映え
9
今を生き 目の前のこと ラベリング 彼岸の入りは 春を知らせる
20
梅園の 寂し
艶
(
あで
)
やか 薄れ日に
跳
(
は
)
ねた小鳥や 春はほのかに
8
(多分だけど)インスピレーションなき我の歌の五、六分語呂合わせなり
8
列島開花
桜の
(
はな
)
扉が開かれてピンクのニンフが駆けめぐる 見落とさないで私も待ってる
4
フライング やっちゃったねと 冴え返る 医大の庭の 桜花(はな)を慰む
10
巡りゆく 血潮の音の 心地よき 春の夕べの 手枕の夢
12
にこにこと 微笑み絶えぬ あのひとの 悲しみ深き 顔もわが知る
8
如何さまに 見そなわすらむ 釣り針の 如く痩せたる 月に思いぬ
7
雨の日は 晴れを祈って 晴れの日は 雨を祈った 三月の
自室
(
へや
)
7
牧水の愛用してた酒器なのと言われて見ても百均にしか
16
冴ゆる空 吹雪く狭間に 冬陽射し 一歩ひとりの 影法師
8
主君
(
しゅ
)
の苦悩忠義の
新選組
(
どうし
)
を守れずに
誠
(
いのち
)
を散らせ着せし汚名
5
日々眺む開花の時を急かすよに ソメイヨシノは我関せずと
17
我が足に 頭のせぐっすり眠る君 痺れがきても 動けず我慢
18
羽々斬
(
はばきり
)
を 構えて
大蛇
(
おろち
)
幻影の 我のクロユリ 断ち切れぬなり
12
生命は地球固有の現象で 指紋と等しく他にあるまじ
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