車両にて 楽しげにしりとり遊び 盛り上げし親 子が飽きぬやう
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憧れの 雨に濡れるそれっぽいシーン 晴天決行 篠突く涙
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散り桜 逝きし誰かれ そこ此処に蘇りしも言葉交わせず
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あまり喋らない君との別れ際 綺麗にハモった「気をつけてね」
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暴君を許せぬ僕は激怒の血 前世でシラクサ走っていたり
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ライオンがライオンのまま生きてたらうまくいかぬよ人間関係
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次の期の受注が見えぬ年度末トマトのパスタひたすらに喰う
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春の宵 霞たなびき 朧月  白陽射して 夜桜咲くや 白一色
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少しでも 形違えば 規格外 それでも良いと 寛容大事
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入れ替える「すてきな恋がしたい」って文を「少し泣き手が痛い」に
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「危機だけどなにも出来ぬ」は当たり前 勝った選挙は人気投票
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気だるげに目覚めて開くネモフィラを癒す音色のジムノペディの雨
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休職をしてる先輩のロッカーで、ぬるくなっていくエナジードリンク。
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スマホ疲れでデジタルデトックスをしようとスマホで方法調べる
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思い出す 何でもない日 空の下 下校途中の タンポポ踏んで
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花冷えに夕焼け染まるロッカーの名札剥ぎ取り卒業とせむ
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振り返る 思ったよりも柔い風 帰れる場所はもうなくていい
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メーカーの悲鳴はこだま「あの件で見積りさえも出ない」と言われ
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爪先でちょっかい出せる距離にいて(デカイお城に住んだとしても)
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横須賀の半島巡り江ノ島の夕日へ流すペダルの疲れ 「ここから我が家まで後40キロあるけど心機一転」
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雨が降るだけで曇れるガラス越し 私はそれほど正しくなれない
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集めよう茶葉にジャスミン、カモミール 人波乗りての大冒険
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背中から両腕回し抱き上げる日々の吾を置き父旅立ちぬ
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満開の桜に沁みる雨の降る 桜ヶ丘の駅にも人にも
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生まれては死ぬ一筋の軌道にも銀河に勝る我が身複雑
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春の嵐桜散らないよう願うわれ雨の日バスに乗りぬ
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うしろ髪 しなやかに揺れ 艶めいて  後ろ影去り 残り香追いし 春のまぼろし
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降りしきる雨の合間に鳴く鳥は透ける音色の心のひかり
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マシュマロのシュクシュク溶けて今日雨と反し真白な夏雲浮かぶ
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我たちを楽しませる義理もないけれど今日ははかなはな散らしの雨
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