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「おはよう」が白く弾けるこの街は体温だけを頼りに起きて
20
寝癖さえ「おはよう」というサインだね無防備すぎる家族の朝に
19
過ぎ去った己れの過去は棚に上げ子の反抗期心ポキッと
16
舞ふ雪が
竹林
(
ちくりん
)
覆
(
おお
)
ひ
頭
(
こうべ
)
垂れ 春 先取りの 雪柳の
様
(
よ
)
に
20
ザクザクと 雪かきをする 職員に その人にこそ 投票したい
9
砕けたらそこで終わりの物語 君は水晶そっと抱きしめ
16
本心を言ってみたくてススキってそっとひとことつぶやいてみる
13
「寒いですね」 声かけ合えば 身ぬくみて 足取り軽く ラジオ体操へ
10
鍵掛かり閉ざさりし窓 摺り抜けて流るる
寒気
(
かんき
)
夜半
(
よわ
)
に降雪
25
わかってる きいてるみんな わかってる わかったふりを するのがAI
5
わらってる ひとたちみんな わらってる わらわれている じぶんをしらず
4
夕餉時 いっぱいのおしゃべり いと楽し 食事というもの魔法を引き出す
13
すべってる ひとたちみんな すべってる にがわらいしてる みてるひとたち
4
しばってる ひとたちみんな しばってる しばられている ひとたちのこころ
4
そろそろに膨らみ始む冬木の芽 畑の土は未だ眠りし
31
一抹の
穢
(
けが
)
れも恐れ世を拒み 気づけば独り
塀
(
へい
)
の中
8
あどけなきさくら草にも雪のふる 立春越えに桃色ふるえ
31
冬枯れの 苅田に飛び来る白鳥に 古古米撒きて夕空眺む
25
身構えて心凍みたる寒き夜は君ほのやかに
榾
(
そた
)
焚べるごと
20
やさしさは言葉じゃないね 頬撫でる春風のごと そっと寄り添うもの
12
甘言に迷わされずに一票を思うが誰がなっても一緒
10
真夜中のブルーライトの埒もなしヨコハマ想う綾もなし
16
雪むろに籠るごとじっと静寂に身を任せつつ 君と居る時間(とき)
9
お茶だけのお茶漬け食べていた祖母のたまごボーロの雪の命日
15
かさぶたが少し減ったら見にいける 君が言ってたさまざまな春
7
雪の足跡静かに晩冬の日介護ベッドレンタル解約
12
幸福はすべて手の中にあるけれど 求めていては気づかないもの
7
雪化粧のビニール傘さして自宅までの帰り道 思い出はレイトショーに
7
「治るより首吊る方が早い」って その考えが
正
(
まさ
)
に鬱だね
12
そぞろの神に 誘われて 道を行く 我に返るなり 身ぐるみ剥がされ
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