まほろばの春の国ゆくこどもらに二輪三輪はなの寄り添う
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飯くれと絡みつく猫足元にこんがらがって歩けもしない
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朝の卓 卵とパンと 珈琲と ラナンキュラスの花言葉を
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この道がまた交わると信じるよ君はあっちへ僕はこっちへ
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俺達は明日死ぬかもしれないぜもっと命を粗末に扱え
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何歳いくつまでバイトをするの?どうするの?」夢が遠くて夢が遠くて
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近藤勇大将永眠ねむる大地に真っ直ぐに伸びる血梅ちばいは彼の生き様
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ベランダのチューリップ今朝咲きそろい 孫は晴ればれ卒園式へ
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眠るのも怖くはないね、この蜜が悪夢を溶かすお薬ならば
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積み重なった悔いの層一枚づつ剥がしてくれるのは 子の笑顔ありがとうのひとこと
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旬の味 実家から届く 晩白柚バンペイユ 無心で果汁 啜るヴァンパイア
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お彼岸の助手席の祖父その顔は どの遠足ピクニックより春の輝き
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土曜日の朝は身体をほどく日でナマケモノ的スピードでゆく
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もうこの道は通学路じゃなくただの道になるよ君のいない道
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快晴を 悠々と渡る 白い雲 真白のシャツで 進路行く者
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彼岸だが一面白の雪景色今日も墓には行かぬ土曜日
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三連休  土曜出勤  つゆ知らず  凍てつく朝に  仕事向かう
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短歌という ゲームでもらった ハートの数 死を先延ばす 残機の数
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美しい 頭が裂けそう 美しい 永遠の相 苦笑し生きる 
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大皿に アスパラ菜花さやえんどう 彩りサラダ 春ひとりじめ
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起きぬけに  ラジオのあさこ  耳にして  休みの空気  コーヒーと共に
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空き缶をジェンガのように積み立てて一気に崩すそんな妄想
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春分しゅんぶんを  過ぎて日差しに  ちからあり  零度れいどまで浮く  朝の気温は
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「フラレたら飲もう」と決めてた高い酒。フラレそうだから飲んでしまった。
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出発の朝は一面銀世界 懐かしさ込めぎゅっと踏み締む
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梅のに  春雨はるさめ降りし  るい流す  べにほおを  で過ぎてゆく
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寒さ返る 囲炉裏火弾け 茅葺きの   峠凍てつき 月影冴ゆる 独り酒酌み 山音やまね泣き濡れ
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いや、いける。筋肉が落ちか弱いが「進め!」と鼓舞し歩き続ける
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清貧で正しきことを知る人とまた歩けてる今年この春も
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晩年はとこに伏す祖父 病名も知らぬまま 耳に残るしわぶき
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