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桜色のそのつま先に熱伝う 無邪気なふりが なまめかしくて
9
曖昧な世界の輪郭 神経は痩せ細りて文学となる
5
雪が降る予報 施設に母預け 少し安心している私/介護
23
強風に押し戻されつ突き進む あの鳥のごと きょうも前進!
7
母が逝く 枕の下にひとひらのメモ 震える文字で 「げんきになりたい」
18
我が田舎 還暦間近は 若い衆 吾より歳下 三人だけで😅 /内一人は吾の息子
26
農閑期 伝統のある 味噌仕込 若手不足で 急遽参戦
26
「生きている しくみがわかる 生理学」 タイトルに惚れ買った医学書
22
積読の医学書たちを処分してきれいさっぱりミニマリストへ
18
今日もまた日の暮れゆくをぼんやりと 五七五七七捻りなどして
18
ワコールの赤い腹巻きあゝ
温
(
ぬく
)
い 温かさには幸せ詰まる
23
「あのね」って あなたにいつも 言うけれど 続きの「好き」は まだ言えないの
12
マンションを動けるうちに引き払い次なるステップ グループホームへ
20
足元に散る花びらの主なし どこから来たの 私は香川
7
駆け抜けてきたんだ すこし休みませ お腹あたため ねこを抱いて
22
生きるには綺麗事など不要なの 生き抜くための手段使うの
22
覗き込む机の上の望遠鏡 コーヒーとミルク 木星の渦
6
血税をずっと収めてきたんだし 病気の今は保護受けさせて
22
作業所(障害者用)で仕事をしても月八万 貯えも尽き資産もなく
18
清楚なる白梅の咲く高尾駅 降り立てば吹く風の
香
(
かぐわ
)
し
26
寝ぼけ顔 そこに大きな ニキビあり 体の訴え 連休をくれ
5
鍋つかみ両手にはめてフォッフォッとバルタン星人真似てた姉貴
23
税金を武器と選挙に溶かすので 働かせては働かせては
16
たくさんの思い出抱えて生きていく 墓場に入りきらないほど増やして
7
大寒波訪れ予報のかたわらで われ関せずと眠る愛猫(あいびょう)
10
大寒は暦どおりの寒波来て 面目保つ二十四節気
18
風の音 空き缶カラカラ 回る音 静かな部屋に 薄く響いて
12
年取ってできなくなって困ったと思ったもんだ。慣れりゃ普通だ
17
紅
(
あか
)
き花咲きぬ
去年
(
こぞ
)
まで
山茶花
(
さざんか
)
の切り株からは 悲涙の匂ひ
25
甘やかな乙女、世界はそれだけ おこりんぼの殿方も削げば無垢な少女のかたち
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