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黙々と 歩く姿は 徘徊か エキササイズか ほくそ微笑む我
9
瓶の蓋開けられないと知った日の妻が見る目の光線の縒れ
12
東京は雪が拭った空の青彩度がひとつ上がったらしい
17
進まない会議に見やる窓の外 雪は元気に吹き上がってる
21
会いたいって送風で雪だるまに送るのが精一杯です
4
それぞれの心の内に点す火が 辺りを照らす明るい方へ
6
雪国の春
雪原
(
せつげん
)
の凍み渡り これに勝る愉しみは無し/異論は認める
8
彼岸より戻りし切り身に繁栄を 鮪に成りて 男は望む/映画『デッド寿司』
3
展示室気分で見下ろしたホーム車両の群れが春を連れ去る
4
サクサクと歩いています まじ想うのは これからのわが国の行方
6
「ゲルニカを世界の国旗に刻みましょう」人の心を刻まぬように
12
虐げる人の醜きプログラム直せぬ無能われは凡人
9
磁気嵐 吹いて悪意を帯びたもの全てビビビッと壊してしまえ
11
ホーローの鍋に萎びた葉物揺る スープジャーへと注がれる愛
5
密回避 マスク着用 感染防止 貼られ続けたコロナの傷跡
7
コーヒーの 香りがするから まだそこに キミがいるのが わかる朝方
7
あの店ね!あそこのイオンの近くでしょ あーそこです!と笑い誤魔化す
5
トンツトトン 雪の精がノックする 屋根から垂れる
滴
(
しずく
)
光らせ
6
まうしろの きみのかおりに きがついて めかくしされても 本をよむおれ
3
一人勝ちサナエパワーの恐ろしさ 驕らず笑顔絶やさず前へ
7
あなたには 止まない雨も 降るけれど 私の傘の 中だけは晴れ
5
仇討ちゲスに萎えちゃう
B
級感 悪にも気高き野望を求め
10
解け残る雪 冴ゆる朝 ベランダで
悴
(
かじか
)
みぬ手を
擦
(
す
)
りつ 物干し
18
冴ゆる朝 隣家の屋根の
雨樋
(
あまどい
)
に 連なりぬ
氷柱
(
つらら
)
雪の名残
20
サンダルをつっかけ歩くおっちゃんの背を見て走る天神の街
5
残りたる 野菜加えて グツグツと 具沢山の 麻婆豆腐
6
大好物並べて挑むは勇ましきパクチーだけが嫌いな獣
4
白き野を染めた我らの足跡が青空の下そっと隠れり
8
電車降り 途端に冷気肌を差す ホットティーひとくち 気合い入れ外へ
7
一も二も 明日は大事な 診察日 インフルエンザ 発病するな
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