まあさくま
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供養塔足もとに咲く曼珠沙華 赤白赤と君へと繋げて
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秋分の日も過ぎ咲いた花が言う まだ開いてます、彼の岸の門。
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覚めぬもの、と信じていた年月も 一炊の夢と気づいた今は
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会社にて首から提げる身分証 帰属という名の枷となりけり
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懐かしき未知の昭和はどんな時代? 何も知らぬよ末期の生まれは
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食用の菊をかじると香り立つ 逝ったあなたを飾った匂い
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滅びゆくその日はきっと猛暑日で 冷凍庫に置く大事な想い
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軍国に生きたかつての青年は 「優しく在れ」と我が祖父となり
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