好きな子がくれた塗り絵をに寄こす「きらわれたくないからもらつた」
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父は言う 大変だったと あの地震 知らなくても 思いは馳せる
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目が覚めて 時計を見ると 十時過ぎ 珈琲淹れつつ のびのび背伸び 
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採血のあと 痛々し ちま猫ちゃん 3.9キロ もっと食べよう
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受験生共通テスト今日本番後ろ姿が凛々しくて
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父親のトイレ見届けさあ寝るか矢先のニュース31年/追悼阪神淡路大震災
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レアアース 「類まれなるこの地球ほし」と訳してもよし 宇宙的には
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蝋梅に見惚れる吾に枝を切り薫りがいいよと手渡しくれる
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もう後も ないまま告げた 別れにも 彼女は一人 背を向けていた
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土曜日の朝は フルーツ2種と決め りんごとみかんで 気合いを入れる
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ゴミ捨てを ねこが じーっとながめてる ようじ用事はなあに どこでねてたの
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このGはGoogleのGなんだってひとつかしこくなったとキミは
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もし生まれ 変わって やりなおせるなら 高2の夏の パーマは止める
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さみーけどなんか咲いてる ピンクいの 花札みたいでいいね あれ何?
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死ぬまでに 使える塩は これだけと 決まったのなら すべておにぎり
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霏々ひひとして降る雨の永訣えいけつよスノードロップと穏やかな顔
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青空に溶けて蝋梅咲き薫る寒の緩みも今日までらしい
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「愛(かな)し」とは「悲し」に似ててわが胸に一匹の鬼棲ませてやまず
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叱り果て背を向けあえば冬銀河 母という名の檻の寂しさ
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陽光に薄目で居並ぶ猫二匹「分身の術??」我が目を擦り (人様の敷地内・パシャリ断念)
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傾いた 店でパン屋を 営んだ アッパレ神戸の 叔母の生き様
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忘れまいテレビの中の惨状にただふるえてたあの日の朝を
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その努力復興なんて言葉ではあらわせるまい三十余年
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えんぴつをころがすようにやすやすと答え出せない恋のマークシート
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暗い部屋 この目覚めを 平日に したいと願う 休日の朝
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僕だけのブラックホール なにもかも君に想えて全て無に帰す 
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肋間に貼りしホカロン寝てる間に腰をも癒しルンバのごとく
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「ありがとう」の五音を脱げぬもどかしさ母の言葉の棘 素手で受く
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お昼時 選べぬままに 微笑んで よそのお皿に 恋して迷う
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雪道の両側が大きく盛り上がり行き交ふ車の屋根こすれ合ふ
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