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目移りし買えずに帰る縁日の氷川神社や提灯揺れて
16
手を引かれ商店街の西はずれ 焼き鳥タレの指舐めし日よ/改
14
このまま覚醒しないまま一生を終える潔白さをせめて抱く
5
大人になるって大きくなるつもりだったけどこんなに
矮小
(
ちい
)
さい
5
爆撃の報せ聞きつつ
朝餉
(
あさげ
)
食み平穏といふ常を知るらむ
9
今はどこかのこどもがあの霜柱をめげずに踏んでいるのか
6
八百とあと一つだけ塗り重ね振り向かないでねじゃあねさよなら
4
滑り台に登ってみる「なんちゃって」振り返ると階段は急
5
食欲を増進させる薬出し それを絶対認めない医者/「自己責任です」
21
寒緩み買い物帰りにセカストで明るき色のコート手に取り
14
通院の帰りのご褒美 アイスかな セブンティーンアイスのある駅
23
注文の
QR
コードを読みとれば まなざし優し子と春の昼
18
注射後にアウアウ鳴いている犬を宥める獣医のやわらかな声
20
五円玉十円玉の幅きかす駄菓子選ぶや子らの王国
15
「ありがとう」不意にこぼれて春の日に ミニカーだけが知る青い空
22
気取られず 闇が飲み込む 花畑 花を摘みつつ背反りて光
7
由なんてない気まぐれに逃がさるる蜘蛛殺さるる蜘蛛朝や夜
7
これ以上成長することなどないとあの日思った今日も思った
5
あの時「ケツゴム(笑)」と笑ってくれたからシもツもソもンもきれいに書ける
8
雨温み 風緩み 空の碧 霞かかるや 薄墨流し 朝まだき 夢か現か 春はそこ
3
もう二度と 目覚めないかも そう怯え 眠りについたのは いつが最後か
8
金沢でおでんにはたはた暴飲も 3キロ泳いで帳尻合わせ
18
鳥居越し 国旗がそよぐ 拝殿へ 日なた日陰を 通り行き交う
9
世界平和なんて無理かも、ジョン・レノン。こんな小さな職場がギスギス。
13
目くらいは合わせてくれてもいいのに、と思いつつ私、目を伏せている。
9
生きづらい、生きづらい、ってつぶやいてる人の彼氏の年収を知る。
7
雨温み 風緩み 空の碧 霞かかるや 薄墨流し 春の色
8
スーパーのチラシに家族が溶けていて私自身は何も見えない
17
天をつく梢めがけて花昇り白梅の咲く枝黒々と
8
曇天の
下
(
もと
)
椿の鮮やかな
紅
(
あか
)
余寒の朝に 彩り添へり
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