ひな壇のかたづけられし和室には神棚と仏壇のみが鎮座す
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油価騰がり陰で笑うはたれあらん バーコード髪風になびかせ
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しわよせて僕の話で嫌な顔、しないで欲しいブラジルにいても
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沈黙でを通した組長ぶしひとり 飄々と生き仲間のもとへ
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写経ごと大人のぬり絵を黙々とわらべの頃より陰影深くし
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満開の 梅花散らすは春疾風 寒の戻りに雪雲連れて
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勝ち負けを越えて抱き合うライバルに雪光り満つ五輪を想ふ
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春寒の氷雨に濡れる白椿 風に揺れつつ雛を想ひぬ (3/3)
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「ご無事でね」東京四時に春星はミルクになって今日へ溶けてく
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オペ成功!拍手喝采鳴り止まぬ 脳内学会総立ちの夜/とてんからさんのピカー好き過ぎて二次創作
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八朔の 皮剥きつつ広がる春のを 目を閉じ味わう さき幸せ
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真夜中に大利根月夜聴いている眠れぬ夜の森のぶおとこ
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優しい日々でありますように時々僕を思い出しますように 一重の君へ
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今日もまた 世界の不穏なニュースあり  無力な自分 平和祈るのみ
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心臓が 耐えられぬなら、と 結局は 変える未来より 安静を選ぶ
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手伸ばせば 届く君の肩 波打った 鼓動のせいで 話しかけられない
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椿散るさよなら冬が好きなひと あとに残るは春と桜と
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苦しみの音に消えゆく厠より内緒ばなしをごめんあそばせ
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元嫁が ナイター競馬に 行くらしい 相手が誰か 予想する俺
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ぶつかって 破れた友の 片想い 終わり見届け ただ肩を揉み
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聞こうかな やっぱりいいか 忘れよう あの日のキス 青春の意味
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今年はね オリンピックが 終わっても 野球に野球 大忙しだ
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気に留まる 頁に付箋を 貼る様に 春を報せに 鳥木に止まる
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ひどいよね 私の涙を知っていたのに 痣のように 貴方は消えるの
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「ごめんね」を 「大切にする」に 替えながら家族の寝癖を照らす太陽
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一秒の景色を逃さず写し撮る心のシャッター広角レンズ
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あふれよと死をみせしめし弥生なる十一はかなし 哀しき記憶/東日本大震災が近づいて
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力なく歩む背を越ゆその時にわれは幾世を負ひしものか
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いくとせの古木のごとき祖母うばが背は力なけれどなお強きもの
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僕たちは 晴れた空にも 気づかない 傘を探して 下を向くから
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