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ランタンの 光に惹かれ 星流る 集まる虫の
音色
(
ねいろ
)
奏でり
9
泥濘で転ぶ寸前手をついた 幹のカサカサ老木の年輪
9
一時
(
いっとき
)
の気の迷いでもいいじゃないおかげでわたしここで生きてる
17
あの人が好きな絵を生で見た展覧会。よくわからんし、色々思い出した。
6
ぼた雪の 椿枝垂れる 春の朝 雪の間に落つ くれない滲む
11
冬の朝 寒梅枝垂れ 牡丹雪 独りゆく 雪の足跡 振り返り
5
いにしえの醍醐の花見してみるも心の疼き癒されぬまま
9
哲学の桜並木を歩む二人は言葉交わさず銀の館へ
6
春寒し 香りこぼれる 枝垂れ梅 おぼろ月夜に 夜の影朧
11
あたためてようやく桜満開に二人で歩む哲学の道
8
気がつけば戦争中を生きてゐて真綿で首は細くなりゆく
18
濡れ残るアスファルト 傘綴づぬ帰路 雲間に覗く 上弦の月
27
家一人 何もしないまま 夜になる いつも憂鬱
5
ああ眠い まだ寝ていたい 5時半に おにぎり握った 私は偉い
10
のどかなる 春の空にも 鋭角が ポラリスを射て 白鳥の矢よ
31
人として生き恥晒すより潔く そう願うが出来ぬ恥
6
年かさね連れ合い頼り並み歩く陰の長さも重なりゆけり
26
梅辛夷桜山茱萸咲きますと言えば看護師楽しみと言い/訪問看護
21
2注意3警戒4危険表示横目に行く雨後の早瀬は/白波立てて
16
あのひとは 今頃何を する人ぞ ホーム画面に 赤丸探す
14
テーブルに麦が生けらるランチ会 初にて噛みしむウクライナの味
33
その
武士
(
ひと
)
が好んで詠んだ月の
句
(
うた
)
生きる強さと繊細な
句
(
うた
)
10
薄日射す うつむく姿清々し 野に咲きそむるカタクリの花
24
一人寝る 広いベッドで 瞑想す つまんないだろな 妻亡き後は
12
徒然に かの君想ひ 筆をとる 短歌に込める
言えず
(
すき
)
の二文字
12
彼らの軌跡を辿る人達は何を考え何を思うのか
5
洗濯機 まわし方さえ 知らなくて 電話越し母の 呆れ声聞く
7
春の夜の 無音の中に ひとりぼち 嫌いな人さえ 恋しくなるよ
14
遺骨なき二人の墓石に胸痛む 二人の絆永遠に続く
7
待ちわびた 春の開花に 雨は降る 人生みたいと 言って欲しいか?
8
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