雨上がり ひときわ映ゆる 花の色 清らかさとは 後に気づきぬ
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音楽は目に映らない出目金は止まることなく浮かび続ける/折句・おめでとう
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風を切り よぎりぬ車 降り積もる花弁はなびらを巻き上げ 花飛沫
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吉牛の椅子に深ーく腰掛けて、夜勤明けの脚軽くさすってる。
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読んでいる二つの本に退職の警官がいてシンクロニシティ
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行き先を知らずに乗った列車なら記憶に絶えたあなたが廃墟に
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あえていま桜をみるか迷うソロ さぁ出かけるか靴が微笑む
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春の陽に気持ちよさげな野の仏桃の花びらおでこに二つ
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新緑の朝のひかりにく様は春をよろこぶ飛びゆく小鳥
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降る雨に春の炎の鎮まりて集いのはなしずかに立てり
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何であれ通院てのは疲れるねぇ夕餉の支度出足遅れる
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来た道を戻ったとこで帰れない こちらにもなく あちらにもない
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西行の歌をそらんじ老夫婦 桜尚舞う羨む我に
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生命の息吹 緑をほころばす わたしはそのはなも好きです
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一昨日より一分多く話せたし、天気も良いし、今日は良い日だ。
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春浅しサイドガラスで風に耐え羽を震わす蜂ひとつおり
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空青くはなみたり三日ぶりに街が目覚めたような朝
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にぎわいの桜の並木何事もなかったような卯月の葉桜
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通院の日にテレワークは有難し ねこのおひるをやる人がいる
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遠き日を 思い巡るは せせらぎの 秋風立ちて 葦の葉戦ぎ 川の音ね消えゆき 夏終わる
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ファンヒーターストーブが鳴いているので母さんの世話朝仕事3時間経ち
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故もなく焦燥の闇這い寄りて歳経るごとに我食み砕かれ
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薔薇みたい野生のキャベツ僕の色ロマンチックは遠くの畑
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甘さ沁みる 祖母の言葉と シルベーヌ 祖父の背中に 道標得る
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叶わぬと知りつつ祈る掌はただあたたかき血潮の流れ
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うつむいて浮き世の泥に埋まるとき生まれたことの虚ろに問うて
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姑の植え残したる椿の木赤と緑が春の陽はじく
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立ち寄り湯人のまばらな薬湯に知らぬ媼と桜を語る
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桜舞い欅は芽吹くさわさわと御宮をわたる風の依代
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団塊の端にも春はひかり満つ 妻とおとなうたまゆらのはな
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