ほー法華経 千葉の田舎の工場の駐車場にて初鳴きを聞く
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誰彼も  待ち侘びたり  開花待ち   ほぼ比類なき 思はるる花               
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自分史をながなが語る男には あくびとともに哀しみ誘う
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これからの十年おもひ大きめの洗濯機買ふ春分のそら
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関越の 渋滞3km   通り抜け 着地点まで ストレスフリー祈る
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機嫌よく診察室の入口へ一分もせず吾子の絶叫
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地に根付き寒さも暑さもものとせず老木空を真っ直ぐ睨みし
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切っ掛けは俵万智の本 短歌をば詠みぬ 日増しに続く楽しさ
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菜の花の 苦味が鼻を ぬけてゆく 熱燗にして 「立山二合」
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はじめてのマッチングアプリ登録す無惨な恋を忘るるために
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親切も絆も義理も振り払い泡沫 Utakataの淵 万華揺らめく
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息切らし登った先の青空にぽっかり浮かぶ雲を追いかけ
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「元をとるためだよ」と朝四度目の風呂に入りてこの歌を詠む
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謎解きの様な短歌に出会ふ時 脳内サプリの効き目は未だ
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掲示板いくつもあれど閑古鳥ツールは映えるビジュの時代へ
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春彼岸 半年ぶりの無沙汰詫び 花を手向けて亡き父母偲ぶ
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好きじゃない 好きになれない 仕事して 好きなことする 自分が嫌い
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花を持ち ご婦人方が レジを待つ ああお彼岸か 変わりなきこと
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平和ボケ先分からずも息をして雨風しのげ飢えもしのげ
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夜勤明け ビール焼酎買ってきて 梅林公園横目に帰る
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野馬と書き「かげろふ」と読む季語を知り万葉集の「かぎろひ」浮かぶ
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多摩の空若き二人の夢の先 誠の武士へと立てた誓い
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春駆ける愛馬いっそう逞しく自ら掴む勝利の予感
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目覚めれば 何処から歌声 東風こちに乗り 聞こえ来るよな春の朝
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「触れちゃダメ!」カタンッと響いたピタゴラが狙う命は館の中で
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うそつきでかっこよくてかわいくて 時々泣いてるお前が好きだ
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貧しさを 愉しむ余裕が 豊かさで 豊かなことは 豊かではなく
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勝ち負けで 考えるのを やめてから ただの一度も 負けてない俺
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損得で 考えるのは 損だよと 計算高い 新人に言う
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ハスキーで音痴なくせに懸命に歌う卒園ハンカチ足りぬ
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