くだらない歌をてのひらに描こう白菜がにっこり笑ってくれるまで
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近頃は愛を語るにもええ、ええ、と前置きを挟まねばならぬ
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カメラから視線の逸れた瞬間があの日の記念写真に残る
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洗脳と変節の果てこの廃墟私は未だ立ち尽くす者
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希死念慮 のぞみの部分を炒めたら砕く死の文字で味付けをしよう
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正月の料理も少しは覚えろと去年も聞いた親の小言よ
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調整が終わった耳で心臓を聞く生きている音がしている
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庭にあるセンリョウ切ってわたすから暮れの近所は愛想がいい
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ふっくらとうまく炊けたる黒豆を「これでどうだ」と夫に供える/夫の好物
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金箔入り梅昆布茶買いそびれてる 明日カルディに行けたらいいな
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ボーダーのセーターを着たキミの背の少し後ろ歩く冬麗
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ノンアルで「お疲れさま」って言い合って一緒に過ごす一時間だけ/師走晦日
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外食で ピザを食べたり 寿司食って 家でタコ焼き 一番うまい
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経験を 義理の息子に 語る時 よろしく頼む 頭を下げる
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子らの来ぬ二人きりの年の瀬は気楽ねなんて ちょっと強がり
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段ボール束を抱えてゴミに出す早起きするのも今年は終わり
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戦うな!勝てば賊軍 ほこの先 逃げて学べよ賢者の翼
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汗かいて 泣いて笑った ひととせが 静かに閉じる 令和七年 
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まだまだのデビュー3年今日なのにカバチを垂れる暇はあるのか
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突然の訃報が届く年の暮れ 用意のしめ縄どうしたものか
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くすの木隠れ家の枝間に見ゆる霞月かすみづき 宇宙の夜にひとり回って
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病む父の横に座りて毛糸編む指もかじかむ大晦日の夜
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またひとつ壇の隅に植える種 新種の夢に日の芽なくとも
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名目上 スペースあけるといふことで スタイルバランスゆずサワー飲む
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キミが言う 無理を叶えて 幸せで 別れてくれと それも叶えた
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あっさりと 離婚にOK したけれど もしもあの時 IFの人生
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目標は「来年から」と逃げ腰でホントは今からやればいいのに
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激動の 一年を終え 甘やかす アイスクリームで 良き年となる
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トーストを 焼くキッチンに 朝凪の 銀河の砂を いま散りばむる
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恩師より つひを迎へし年賀状 文の末尾に メールアドレス
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