本当はもっと熱くて尖ってて、AI創る君の自叙伝
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罪人の刑場跡の桑の実を恐れず食んだ子らも大人に
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両隣会話のはずむ老夫婦 われら黙々もぐもぐラーメン啜る
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水滴のようないじわる いじわるにいじわるを返すわたしでいたい
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こんな場に座して震えて凍えおるわが在り様を戯画にシフトす
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熱の子のあつき唇ひらきつつ林檎のしずく命へ運ぶ
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「ただいま」の声を待つ間の静けさに鶏肉沁みて愛しき夕餉
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鉄砲鍋てっちりや 由来を聞けば きな臭し  はずむ心に 弾丸たまはじかれず
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一人で過ごす一月に二人で過ごす二月を夢見る大寒
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寒風に 負けるものかと 脚早め  即 息上がる 70代の我
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冬枯れの 下草の茂み 掘削の跡 水場を求め マガモ降り立つ
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風浴びて 寒がる僕と 陽を浴びて 眩しい君の 心は遠い
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命綱手放し潰れていくようにセロハンテープの匂いを嗅いで
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君だけを 見ていたんだよ 7年も 叶わないのは なんでだろうか
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「マイナス」三キロ「痩せる」んですか? おいおい増えてんじゃん
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再会に苦労も忘れ来年も桜並木を口笛吹いて
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目標は低く設定そっと言い 一年間でマイナス5キロ
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降雪の予報聴きつつ眠る夜は 外を確認一時間毎
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正月のド派手な車見なくなり 新成人が歌舞いて闊歩
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年明けに 隅で人待つ スノードーム 笑うサンタは 見向きもされず
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返信のメールを開き首ひねる送りしメールそう読まれたか
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厳寒や 冴ゆる朝空 干したての衣類より立つ湯気 ゆらゆらと
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息継ぎしないとほろびる毎日に無理しないでと言われましても
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サイゼリヤ一杯百円のアンビリバボー気が付けばお歯黒に
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山本五十六とは別に友達にはなりたくない
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熊の手でかき集めたる枯れ草を マメに散らされもうママいやだ
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ふとんにて目を開けたままスペインの砂漠に寝転ぶ猫を愛でて
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耳かきの先端にいる人形の折れた首見た なにか起きそう
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長靴がいらない街に慣れていく 都会の冬の風に吹かれて
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裏起毛透過し肌を刺す冷気内か外かに一枚要ると
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