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けだるさを かこちて怠け 暮らすまに 御室桜も 散りて春行く
16
あるはずも なき借りがまだ あるごとき 思い離れぬ 君の中陰
13
遅咲きの 御室桜の 時すぎて 涙に曇る 君が中陰 /満中陰
13
曇天に半月浮かぶ散歩道窓からもれる仄かな灯り
9
雨がっぱ片脚ビリリびっしょ濡れ着いて脱いだら斬新ウォーク
17
去りて、来る この場で店は 風のごと 遠いあの頃 店は岩山
5
行く春の山の紫藤の花蔓を絡ませ木の間彩る
28
駆け抜けた 短い人生 短い足で おやすみなさい 私の最愛
7
卯の花の夜陰に楚々とたたずめり猫の額の庭の真ん中
19
手をのばし値札をみては通り過ぐフキもうるいもワラビもタラも
17
風光る 花の木の下 桜散り 目には見えぬが 若葉むせびて 濃い緑 夏は来ぬ
5
また今年も愛らし鈴蘭ふるふると励ましくれる職場の花壇
21
全員が三倍速のこの街で蟻を踏まないように生きてる
14
神さまに君を例えてみたいけどA is Aは例えではない
6
朝顔の 朝に生まるる 露落ちて 花残れども 夕べに枯れるる 無常と言う 虚しさよ
5
ツギハギの傷がほころび落ちてゆくアレは綿かなアレはわたしか
9
ラベンダーに羽音を高く蜂が舞う 空気の澄んだ晴れ上がる朝
20
齢
(
よわい
)
重ね 「鏡の
疎
(
うと
)
まし」 と言う人を 思い出しつつ
髪梳
(
かみす
)
く
夕
(
ゆうべ
)
28
ふきのとう身を寄せあってのびてゆき川原にそよぐこびとの団地
14
花咲かせ
愛
(
め
)
ではされない いと淋し 花壇の場所を 変へてみようか
23
昼休み 雨後の晴れ間の風涼し 公園の
躑躅
(
つつじ
)
光る雫
30
雨に濡れ萎れ俯くツツジ花 父性本能やや疼きたり
22
ラム肉のカレーライスを食べながら 「異邦人」などハミングしをり
23
今晩はカレーライスの予告あり 土砂降りの中家路を急ぐ
20
「ダブルチーズバーガーセット
2
つ ポテト
L
サイズに変更で」
4
言わないことと言えないことは違うみたいよ 半分に切る冷凍ハンバーグ
5
葬式がわが人生の初主役ワクワクしちゃう踊りだしそう
18
血管を全部つなげる地球なんか一周もしない僕らの夜に
7
激安な呑み屋のワンオペ店員に愛想がなくてちょっと嬉しい
15
大リーグ 野茂イチローが 始発駅 後は順列 札束が舞い
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