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空高く舞いつつ歌うひばりの声 聴きつつ三振終わりのチャイム
8
働き手 金の力で むしり取り ふる里は失せ
「ああ上野駅」
(
★
)
★ 伊沢八郎さんのヒット曲
10
かどかどにモッコウバラの家ありて日暮れのまちを春は過ぎゆく
13
まだ卯月となりの部屋にうたた寝の夫のクシャミ二つ三っつと
22
頑張って一番きれいに光るから真砂の中から僕を見つけて
9
受診へと施設の
義姉
(
あね
)
をドライブに 何処へ行くのと繰り返し問う
23
晴天のながれる車窓にはこぶのは千の足取り千の思い出
10
湿原に 可憐に咲いた ハルリンドウ 静かな山に 清流の音
30
大ぶりのタケノコの皮ムキ取るとマッチョではなくかぐや姫様
16
春風が消えゆく昨今 無情なり想い馳せるは朧雲
7
人間を今すぐ辞めたいそんな時二人の生きざま刻んで耐える
7
前を行く若い女性がムリと言う 続く青年うつむいたまま
9
大きくは決して漕がないきみたちもいつか漕ぎ出す
鞦韆
(
ぶらんこ
)
ゆれる
12
疾風が どんより空を 消し去りて 晴天の果て 山は
燻
(
くすぶ
)
り
14
紫の雨降り
初
(
そ
)
めて
幾年
(
いくとせ
)
か彼逝きし日はあかねさしつつ(四月二十一日プリンス命日)
8
「いちおミニ」 何度も言ったきみのこと ちっちゃいけれど おっきかったね
5
明日こそ明日こそと決めながら生き長らえた ただの恥さらし
5
キャンバスに赤が弾んで
迸
(
ほとばし
)
る 心室みたいなきみのアトリエ
17
死を知らぬ子は震えながらドクターヘリに「かっこいい」と呟きたり
7
風を避け若葉マークに尾を振る小江戸の鯉のぼり
5
捩花
(
ねじばな
)
を じっと見つめる その不思議
螺旋階段
(
らせんかいだん
)
登る虫いて
11
神の名で 私情晴らせし 者なりと まぶたの
屍
(
かばね
)
が 裁く法廷
5
逆流が口に残ったシャボン液君に合わせて笑うと苦い
6
揺られて1時間 あなたは頬を濡らすけれど 大丈夫、私はここにいるよ
4
昼餉あと机に沈むひと時は生きる為なりなんちゃって歌
10
目の奥におおきな海がすんでいてたまには会いに来ることもある
8
過ぎた恋 取れたと思った かさぶたが そぼふる雨に しくしく痒い
15
窓外
(
そうがい
)
は春晴 傘持参迷ふ 抜き打ち雨予報に戸惑ひ
25
お詫びするは謝罪してない すいませんか申し訳ないと言うべきでは?
5
拝島のフジを見にゆくバス旅の二十二分のゆらりにふたり
18
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