秋空に かかる紅葉と 蜘蛛の糸 ふわり浮かべる 星のしるしを
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午前5時 妖しく光る 灰空に そらを撃ち落とす そんな気がした。
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澄んだ空 消えゆく月と 黎明に ナニか大きな 存在を見る
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久に会う誕生月の娘のために少しはずんでランチ愉しむ
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きんに君ポーズの ねこの頭なで 夕焼けだよと 明日もきっと晴れ
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出先にて タイヤのパンク ついてない 十年ぶりは 運が良いのか
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街路樹はいくつもあかりを吊り下げてひそかに星を養殖してる
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冬眠をわたしの胸にあく穴でさせたい迷子の狐をなでる
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車窓から そこはかとなく 見るすすき 吹きてなびくは 人の世もつね
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OK」のラインスタンプ シベリアンハスキーずつと舌を出しをり
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犬が死ぬ家路は散歩コースにてふたりだけ入る炬燵たそがれ
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フランクにもの言いかける能力が決定的に欠けてる私
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「ですよね。」と黙った君を笑わせるために生きるって今決めたんだ
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やっと寝た なんか食べよと 冷凍庫 ピエールエルメのイスパハン発見!(アイスです🍨)
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墨汁を落としたような濃淡を木の下で受け もう辞めよっか
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あの一言言葉の毒は抜けもせず脳裏の影に現れては消える
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黒でわたしを囲おう そのほうが手を出しにくいでしょう?
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賞レースの結果発表 本人よりも緊張してるってのは言いすぎかな
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バスツアー波静かなり大洗たまの遠出に幸せ覚ゆ
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親友の 詩をたしなみ ぼくポツリ 最難関校 不合格
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手術後の犬の呼吸を感じつつじっと添い寝をしている夜長
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産廃をつぎつぎ放るパッカー車ティラノサウルス手なづけるやう
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雨粒が 落ちてきそうな 空見上げ まだ見ぬ未来を 天に任せる
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小春日の 花屋のあるじ上機嫌 嵯峨菊談義 愛おしそうに
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街中にイルミネーション人ごみでインデントされた僕
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おかえりのオヤツをたべて うろちょろと たんけんするよ おうちニャンだよ😸
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何だろなと思ってた実は 河内晩柑 こんなところにも 実がなるんだね
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最大値私真摯になるときに周り等しくふやけてしまう
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ポラリスを 頼り彷徨う 幾星霜 超新星爆発スーパーノヴァが 近づいてゐる
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左手の薬指はもう落とそうか 幸せだから態度で示す
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