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比べたら落ち込むだけだ働きたい働けぬ身とこころの痛み
26
伊達巻の作りかた知る余白かな正月料理をひとつなまびて
12
よしぎゅうと マクドスタバと ケンタッキー サイゼロイホと ミスドでまわす
7
カンタンに 鏡磨いて ひとつ済み 郵便局に 記帳に行こう
20
茶葉のことダージリングと言うわりにポン・デ・リングはポンデ呼ばわり
21
しっぽピン ねこは ぽじてぃぶな きもちだよ よろこんでいる ときがおおいよ
15
ちま猫ちゃん いつも
よあけ
(
夜明け
)
をみているの たまにねている ときもあるけど
16
モフサンド・ヨーグルト ラストで 名残惜し また出してよね ビヒダスさんや
11
夢の中 にゃーんと何度か 呼ばれたよ 夢じゃないよね そこにいるよね
19
誤読して 変な批評も するけれど これはどうかな? AIがともだち
5
人間を おっきな猫だと 思てはる 吾は人間 そう思 てるらし
7
年の瀬の気配とどかぬ病室で正月準備考えており
19
悴
(
かじか
)
みぬ手を
擦
(
す
)
り合はす 帰路の宵
労
(
ねぎら
)
ふ如し 上弦の月
25
飲みこんだ言葉がきりり鳴いている喉の奥から胸の中から
16
フライパン振り上げたい日もあったのに面会人はやさしく笑う
16
温飯
(
ぬくめし
)
に松前漬をちょっとのせ 今年の出来を確かめてみる
26
恒例の松前漬は吾の仕事 醤油と酒と味醂をあんばい
20
室温を確認したら
13
℃ 蒲団の中に手足ひこめる
20
庭活し落ち葉舞わぬは楽なれど 少しの未練将来見据へど
24
年の瀬に 子らが集まる新年の 食材求めあれやこれやと
24
臥す妻へ味噌汁つくる年の瀬の寒き厨に湯気立ち匂う
29
ある子供 ミノムシのミノ 剥がしたよ 代わりのミノを カラフル毛糸
8
ミノムシは メスはミノから 出られずに 短命終える 切ない事実
7
愛猫が 白樺の木に 登ったが ニャンパラ出来ず 落下し鼻血
7
ゆりかごからブランコへ。帰り道、少し線香の匂いがするね。
6
もう少しここにいたいと望んだら 世界はどこか変わるだろうか
12
編み物の目を数えつつ聞いている坂本龍一闘病の日々
28
耳鳴りが気に障るほどの寝室にあなたのイビキが思い出せない
18
次のページは厚いベーコンを食べること 実現できる夢ノート
6
年暮れて 有象無象の 声なき声 包んで降らん 新雪の夜
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