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静寂に揺れる
鞦韆
(
ブランコ
)
そのままに沈む陽を背に童子散りけり
13
家計簿を 付けて出し入れ適正化 財務省が 規範を示す
8
零れゆく想いを五七に
詠
(
なが
)
めれば
三十一文字
(
みそひともじ
)
の壁は背にあり
7
気晴らしになればと図鑑なども入れ恩師を見舞う雨の茂吉忌
18
もし戦後、進駐軍がソ連なら 今頃我らは農奴になってた
14
揚げたてのカツを喰らへばザクザクと奥歯のあつた歯肉にささる
11
交わしたる言の葉のみが脈打てば行方知らざる君ぞ思はる
12
カタログが いいねと総理 言ったから 総選挙後は 贈答記念日 / パロディ
13
あたふたと茶碗洗いていそいそと妻にやらずの春時雨かな
15
食っちゃ寝の
愛猫
(
きみ
)
にマッタリ 癒やされて 家事もサボリて 賄い料理
22
雨の降る 少し前には 土の香が 森の香りも 運ぶ春の日
24
束の間の コーヒー啜る 視界へと 閃輝暗点 雨の窓辺に
10
春の夜のビール告ぐらく はよ飲めと あわやとあわてあわを飲みけり
11
望の月朧に霞む春の夜はビールの泡の囁きに酔う /春宵一刻値千金
15
巻き貝の螺(にし)をオネジに見立てけん古人(いにしえびと)をわれは敬う /螺子賛歌
8
戦争と 平和が織り成す この世界 平和のみにて いつぞ満つるや
12
N
と
S
真中
(
まなか
)
に置かるる磁性体 圧を受けつつ身動き取れず
8
菜の花の香りがさそうお昼寝を土手の芝生でしてみたい春
28
体調の良くなさそうなドクターにお大事にってささやいた母
25
ストレッチャー微笑み乗せて遠ざかる父よ遥けき地平の
青年
(
ひと
)
よ
8
言の葉は鏡となりて映りけりいましの涙胸に鎮まる
14
猫短歌最近詠めぬ感じある詠まない僕にニャンニャンと鳴く
17
シャボン玉 空に浮かばせ 祈る夢 真実を待つ 狼少女
11
明治には身思ふ声を繋ぎしか音の遺産の壱号電話 [題詠 電話]
8
酔ってない 酔っていません 酔ってない ベロベロじゃない 酔っていません
7
世を渡る 僕らはまるで 川渡り 一度濡れれば 楽になるから
12
冴へ返る今朝は 再び手袋をはめて通勤 雨の如月
32
A
I
に短歌詠ませて投稿をするのだと聞きバカらしくなり
16
外出のドアを同時に押し開ける素性名前も知らぬ黙礼
15
人生訓詠むも反応いまひとつ あんたにそれを言われたくないか
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