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一日の 終わりの癒やし 此処にあり うたかただけに 残せる記録
23
忘れ物 したるが如く 振り返る 白花水木 楚々と咲く庭
15
わたつみの 底の記憶を 懐かしみ 黒き螺鈿(らでん)の 貝は煌く /螺鈿の宝石箱
11
惜しまれて 去るひとありき 池の面(も)に 春愁の渦 立ちて消え行く /麻のゆき氏
13
残ってたカップスープが丁度いい寒かった朝五月一日
6
大風が四月の憂い吹き飛ばし雲の切れ間の花月夜かな
23
沈黙の長さを別の感情にすり替えられてしまう雨の日
7
冷凍庫に眠る鶏肉ミンチにし 豆腐と合わせ和風バーグに
20
良き歌を 残して去りし 君なれば またへうへうと 帰り給へよ /麻のゆき氏
17
あの時も その時までも 遠ざかり 糧を求める 汚泥の中に
11
そうやった 連休三日目で気付く 昼餉の支度面倒なこと
20
昨日から記憶が全くない僕は 同じお酒で三回吐いた
5
我家
(
わがいえ
)
の パスタ担当 大臣が ブレへん味を 確立している
7
存在はいつの間にかに 次の世に 日の出日没 月見えぬ夜に
7
コンビニに 買い物に出る 春の夜 ふと見上げれば 北斗七星
4
万博の 流行り
廃
(
すた
)
りも
烏兎匆匆
(
うとそうそう
)
徐々に見掛けぬ «ミャクミャク»ホルダー
21
食べられる そのためだけに生まれたの 最後は優しくスライスしてね
3
無自覚な自傷行為か
高鼾
(
たかいびき
)
血にじむほど喉を震わせ
12
「句またがりとかしちゃうからあんたってモテないのよね」 ああそうですか
6
リクルートスーツの彼女の哀しみが伝わらずとも沁み込んでくる
11
酒に酔い床に寝転び見た夢で昔の俺が何か言ってる
6
缶ビール 君は優しい嫌なこと流してくれる でも行かなくちゃ
5
「闇だけだ 俺をわかってくれたのは」友が遺した遺書の一節
5
ゴハンよと猫を呼んだらお爺ちゃん必ず来るの同じのでいい?
9
風光る 花の木の下 桜散り 葉桜茂れる 匂いむせびて 夏は来ぬ
6
飛行機に乗ってどちらへゆき女婚活のためちょいとヒマラヤ
12
健康茶 飲んでいるから 大丈夫 管理アプリに 喧嘩売っちゃう
4
触れもせず
「金」
(
きん
)
の
在処
(
ありか
)
を 引き寄せる 人の業とは 絶えることなき
8
寂しいを伝えるために言の葉を探し集めて並べ項垂れ
6
雨のまえ微かな匂い首傾げ 空に手を差す淡い影きみ
5
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