ねじまいてこの路くらく訪ぬればほの火のもゆる底つ根の国 〈ねじ〉
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如月に三寒四温の春刻む ふたりの先に雪のほどける
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「いのち」てふ心の揺れる声のして蝋燭灯す 孫三歳に
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結婚をしたいかどうか聞かれたら「日によります」と答えるとヨシ  ※元ネタは指原莉乃さん。朝井リョウさんがTVで目撃したらしい🤔
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車のキー用ある時に見つからず諦めて履く長靴の奥/羊の皮を被った山羊さん郵便です
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もう一歩あと一歩だけ踏み出せばわかってるのに涙こぼれる
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雨音が草の匂いが春の概念に変換されている朝の
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何気ない日常さり気なく詠む 世の先達は 見知らぬ恩師
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わたしの死後に死体のほかに残るもの ぜんぶ抱きしめ燃えていく
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老夫婦 言葉交わしつ土起こし 手に手携えゆく道想う
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手水舎てみずやに澄みて流るる一片のわづらひ 共に目は見ぬままに
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あっちむいてブイ 勝敗より終わったこと祝って夕飯は二百グラムのからあげ
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春一番過ぎ 目覚むる紅きつぼみ 交差点角の オカメザクラ
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ぽかぽかと日差し春めきふらふらと裸で歩く人も出てくる /風狂如春酔
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徒然と昼寝を友に過ごす身に駿馬のごとく日々過ぎてゆく /光陰如駿馬
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楽しげに街行く人も歩を止めて心の曇るときもあるらん
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朽ちた工場のフェンス沿い 緋桜咲きて 辺りの景色に彩り添える
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しゃっ面をむずむず踏んで報いたき思いはあれど色にいださず /如平清盛
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君のためという一言に背徳の臭いを嗅いでただ聴いている /背徳の忠言
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おのが非を差し置いて人を論(あげつら)う人は黒がねの額(ぬか)をこそ持て /鉄面皮
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キリストが 復活したと 言われても 知らぬ存ぜぬ ソドムとゴモラ
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お通じという言葉では伝え得ぬ生みの苦しみが三日おきに来る /阿鼻叫喚
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雨垂れの如き尿(ゆまり)の侘びしさを人麻呂ならば如何に詠みけん /歌聖柿本人麻呂
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不器男忌に尿(ゆまり)ついでに睾丸を押せど気になる異変なかりき /2月24日不器男忌
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騒音で かき消されても 大切な 心の叫び 聴き耳たてて
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人類が 魂捨てて 飛びついた 架空の世界 幻の都市
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いつの間に 商品棚に 乗っている 自分自身が 売りに出されて
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毎日が 祭りのような 情報の 渦に飲まれて 自分は何処
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幸せが スマホで買える 便利さに 聞いてあきれる 商品文化
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目の前の 即物的な 幸せが 持て囃される そういう時代
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