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諦めを覚悟と呼びて生きてゆく この身はすでに森に降る雪
32
傷あればこそ愛でらるるこの身体賢くなきを許して歩む
25
美しく老ゆることなど叶わねど素晴らしき日々抱きて進まむ
29
月光を束ね結んでつむがれたから きみのはだ やはらかである
7
暖かな リビング抜けて 浴室の あまりの冷たさ 熱めの湯を張る
12
忙しい合間の明日の休日は女
ひとり
(
一人・独り
)
で
スパ銭
(
スーパー銭湯
)
に行く
9
田舎者 空気も読めず 発言し 浮いているよな よそ者気分
4
ただ行って 帰るだけでも 面白い 時には都会 歩いてみたら
5
似たような 若い人らが ぎゅうぎゅうに 詰め込まれてる 電車に独り
5
人類は 若い母親 父親の 愛と努力に 存続を賭け
4
生きること今や
明日
(
あす
)
への期待より記憶ばかりの回転木馬
17
温暖化 「冬はやっぱり 寒くなきゃ」 そう言いながら 待ち焦がれる春
13
おみくじの 意味もわからず 景品を 貰えるものと ああ勘違い
3
ラブレター心で書いたものだからあなたは
明日
(
あす
)
も変わらずにいて
13
ありがとう 人の親切 身に染みる 中央道は コバルトブルー
6
吉祥寺 人波を縫い アーケード 駆け足で行く 遅刻も遅刻
4
死ぬことも誰も知らずにいれることほのかにそれは有り難きこと
9
国分寺 乗りかえ迷い お隣の 女性に尋ね 礼も忘れて
3
緊張で 誰もしゃべらず 降りるとき あずさの中で 頭叩かれ
3
日々ノルマひとつ足りない口惜しさ「んん〜」と巡らせ無駄を探して
18
トイレット ペーパー垂らし 町中を 歩いた妻に 文化勲章
5
風当たり 刺さる冷たさ耐え切れず フードとマスクで己を守る
7
冷めるのはなんでもない違和感の 雫一滴文字一文
6
雪舞いて 音をのみこむ
冬帳
(
ふゆとばり
)
5
水面にビッシリと氷 藻の蔭でメダカは ひたすら 遠き春を待つ
9
夕球
(
火の星
)
を眺めて注ぐダージリン来来来世で移住しようか
20
グラタンはホワイトソース作りから認知予防にせっせと料理
28
カチカチと音をたてて突きたてる 白い柔肌 赤色の痕
5
消費する 時間と食糧ひたすらに ソファは僕の充電器なり
7
母眠る十勝
訪
(
おとな
)
う飛行機とバス予約して待つ春彼岸
28
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