靴紐を結んで空を飛び立てば新世界のドアノブに手を掛け
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あの色もトレーナーも輸入もの君から僕が学んだ文化
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稲妻が秋の田金に色づかせ雷鳴乗って妻に会えれば
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ファッションは気に入る服を着れば良い羽田で探す妻色の服
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ケースの中 48色の色鉛筆 春の彩り 足りるだろうか
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運転手乗るのはタント デカいバスごとハンドルを切る
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萎れたるポインセチアの花殻を摘みて春光注ぐ如月
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郷愁を振り払うためトンカツを生焼けを食うカラシで食ったる
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福豆を年の数だけ喰む夕べ膝で微睡む猫大あくび
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幾春いくはるを 越えれど 未だ芽吹かざる 蕾の秘める恋よ 何色
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口紅も 着けない君の 佇まい どこかに忘れた 裸のココロ
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君の言う美味しい酒を想いつつ独りで舐める米の苦水
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ころころと笑うあなたの手料理の熱々ポトフにまろき芽キャベツ
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振る袖を羽根とぞ広ぐ青き君 舞ひ立つ時を今と知るらむ
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遠くへとゆくたび影は増大し、ついにまぶたにすみつく白昼
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豆を挽く香りが鼻をくすぐって意識のネジが回り出す今
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甘さ消え 冷めた酸味の 一言目
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ふと母乳吸いたくなる時ありセロテープのゆるみをゆびさきでつつく
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雪道に 残す営み 増ゆる朝
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あの思い出は 風邪シロップのよう 苦みに甘み残す
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媚びへつらえば 誠なく 影さえ出来ず 空に見つけた 真昼の月
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紅葉だの月だの歌う六歌仙よく分からんが愛は感じる
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音韻も季語も思想も無き歌を推敲すいこうしつつも独り泣きする
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北国は今日も平和にいとなまれ無事に仕事に戻るしかなく
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まくりするほどぬくし如月の めぐむ大地を吹き抜ける東風こち/萌む=芽吹く
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憎め今日は自転車もソビエトも泉零時も押しつぶすような 主語「空」を
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大寝坊 突かれた時の 言い訳を あれこれ拵え 吾の浅はかさ
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フレームにわがものとせし化石には一千万と我の二年ふたとせ
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肉餃子箸で指すキミをまるで育てた責任負うが如く叱りおり
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ひとり生えの花芽がまもなく芽吹く頃 夫草削るそれを遮る
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