けだるさを かこちて怠け 暮らすまに 御室桜も 散りて春行く
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あるはずも なき借りがまだ あるごとき 思い離れぬ 君の中陰
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遅咲きの 御室桜の 時すぎて 涙に曇る 君が中陰 /満中陰
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曇天に半月浮かぶ散歩道窓からもれる仄かな灯り
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雨がっぱ片脚ビリリびっしょ濡れ着いて脱いだら斬新ウォーク
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去りて、来る この場で店は 風のごと 遠いあの頃 店は岩山
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行く春の山の紫藤の花蔓を絡ませ木の間彩る
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駆け抜けた 短い人生 短い足で  おやすみなさい 私の最愛
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卯の花の夜陰に楚々とたたずめり猫の額の庭の真ん中
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手をのばし値札をみては通り過ぐフキもうるいもワラビもタラも
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風光る 花の木の下 桜散り 目には見えぬが 若葉むせびて 濃い緑 夏は来ぬ 
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また今年も愛らし鈴蘭ふるふると励ましくれる職場の花壇
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全員が三倍速のこの街で蟻を踏まないように生きてる
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神さまに君を例えてみたいけどA is Aは例えではない
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朝顔の 朝に生まるる 露落ちて 花残れども 夕べに枯れるる 無常と言う 虚しさよ
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ツギハギの傷がほころび落ちてゆくアレは綿かなアレはわたしか
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ラベンダーに羽音を高く蜂が舞う 空気の澄んだ晴れ上がる朝
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よわい重ね 「鏡のうとまし」 と言う人を 思い出しつつ 髪梳かみすゆうべ
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ふきのとう身を寄せあってのびてゆき川原にそよぐこびとの団地
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花咲かせ ではされない いと淋し 花壇の場所を 変へてみようか
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昼休み 雨後の晴れ間の風涼し 公園の躑躅つつじ 光る雫
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雨に濡れ萎れ俯くツツジ花 父性本能やや疼きたり
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ラム肉のカレーライスを食べながら 「異邦人」などハミングしをり
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今晩はカレーライスの予告あり 土砂降りの中家路を急ぐ
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「ダブルチーズバーガーセット2つ ポテトLサイズに変更で」
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言わないことと言えないことは違うみたいよ 半分に切る冷凍ハンバーグ
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葬式がわが人生の初主役ワクワクしちゃう踊りだしそう
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血管を全部つなげる地球なんか一周もしない僕らの夜に
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激安な呑み屋のワンオペ店員に愛想がなくてちょっと嬉しい
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大リーグ 野茂イチローが 始発駅 後は順列 札束が舞い
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