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物音に動じず 熟睡す愛猫 よほど疲れてゐたのだらうか
22
ステテコをエアリズムにと替えた朝 開脚幅が少し拡がり
23
「暑い」とふ久方ぶりの形容詞 いつもの電車に駆け込んでみて
21
各局で 開花前より 競ふよに 報じられたり 思はるる花
6
薄雲を通り無影の朝の日が満開梅をこんもり照らし/デフューズ
15
どうしても馴染めずにゐる我が世代 ズボンをパンツと呼ぶことにつき
19
あさが来て 新大陸を 見たような 海が割れたの 庭の雪解け
33
子の爪を切らうと新聞ひろげ知る土屋文明賞立ち上がり
13
土曜日の管理者イベントロブロックス五百七十万に
入
(
い
)
るきみ
7
啓蟄も 虫も見かけぬ この土地に 蔓延っている ショウジョウバエ ※温暖化と「土」や「緑地」の減少か?
13
T
シャツと短パン姿
父娘
(
おやこ
)
連れまだ寒かろが風
弄
(
もてあそ
)
び
21
一戸建て 庭付き無しが
趨勢
(
すうせい
)
も 庭の有る家 少し豊かに
15
さくらもち葉ごと含めば二人して難儀忘るる
春香
(
はるか
)
に染まる
36
明け方に キミの残した オリーブを 手掴みで食べる 気づかれぬよう
9
二株のクリスマスローズや雅なる
赤白橡
(
あかしろつるばみ
)
青白橡
(
あおしろつるばみ
)
7
チョトコイと 忙しなく鳴くコジュケイに 春の眠りを奪わるる朝
25
野良猫をとんと見かけぬ町となり駅前開発ついぞ始まる
36
嫌われる 都市型クマも 命懸け 裁判官は 猟銃を持ち ※複雑な……
14
春霞 遠い輪郭にじむ夜 届かぬままの祈りひとつで
7
暗き世は 愛しき世なり あと少し 「力」蓄え 日の出を待とう
16
行く道へ転がるちさき石の名は吾の気に掛けた明日の石とす
29
美味すぎた鶏白湯麺のレシートを再来店の切符として抱く
26
おかえりと むかえてくれた 猫はただ ご飯を待って 私より飯
16
遊ぶ子よ土へ帰れと願えども銀杏の母に雨うつ都会
23
朝起きて 灰皿の下の 千円を ポケットに入れ 学校に行く
7
茶の色の束の間に褪せ松抱けど小舟や過ぎし蒼き川の辺
19
最終の特急見送るポケットにチクリと刺さる入場券の
21
これだけは決して誰にも見せるなと防災バックに醤油をつめる
10
イントラの 人事報見て 振り向いた 俺だけ知らぬ キミの退職
8
春嵐も花粉も過ぎて神経が落ちつきそうな季節は近し
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