インスタで アカシア抱え 笑う友 君の笑顔が 続きますよう
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妖と 人との結び タカラモノ 名を返すたび 流れる記憶 (夏目友人帳)
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少しだけ優しくなれた日曜日。バス停のベンチでにやにや笑う。
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もたれくる父の重みに耐えかねて吾も生きたしと叫ぶ心臓
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病床の魚の眼から潮流れ「我を食え、焼け、骨までしゃぶれ」
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ポーリッシュポタリー求めGoogle(Inc.)各地の食器よ我に集まれ
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テレビでは 桜の開花 宣言と 春の訪れ でも外は雪 
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死ななくていいんだよって理解わからせて機械になりきってきた身体に
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今日もまた足を踏まれることだけが世間とぽくのコミュニケーション
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恥ずかしいことを平気な顔をして書くのに役に立つね短歌は
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五億年くらい生きてと願いつつきみをひとりにするのも嫌で
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時経ちて 陽春ようしゅんうた最中さなかなり 飛び立つ花粉せい黄金こがねに輝く
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春浅し 日暮ひぐるる時の 伸びゆけば 時計の針が 開花を進める
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夕日に 友と語らう 三年間 淡い花びら 色染め濃くして
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ぼんやりと曇った朝に赤みさす「いちごが香るチョコミルクラテ」
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窓越しの 板の間に立ち 温もれる 足の裏から 春入りたり
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半券が箱の片隅眠ってる不安な夜のお守りみたく
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保育園 六年間も 行ったのか  い立つせがれ 少し遠くに
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空茜 葦の葉戦ぎ 春の暮れ 暮れなずむ 山の端遠く せせらぎの 早瀬渦巻き 風薫る
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悲哀とは 幸福たちの 存在を  証明し得る 唯一のもの
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娘から投函頼まれ必ずと愚直に手で持つ言われた通りに
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改札の傍の 焼きたてパンの店 匂ひに見送られつ 乗り換へ
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この間、お葬式に参列した時に、セットしたアラーム。まだ残ってた。
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名残香なごりこうほお梅紅色ばいこうしょく 三月みつきの花嫁 夢にゆれつつ
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元部下と 神田駅にて 再会し ランチ富士そば 思い出の場
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老木の ひなたの桜 満開で パワーもらいし 五十二の春
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昼下がり 息子が食べる ポテトみて 笑顔で突撃 0歳の孫
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贅沢は敵か素敵か 夜明け前のぼる眉月 見て思案する
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東向き 窓ある部屋の贅沢は 明けの眉月 これに極まる
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なんとなくよからぬことを告知する看板「今夜ここを掘ります」
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