息子らに 老い先の対処あれこれと 切々に説かれ 気持ち前向く
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初鳴きのウグイス聞きつつ朝散歩  雪の富士にも春はすぐそこ
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西だろか東だろうかどの辺り春を教える白鳥の声
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最寄駅 四十五分 片道で ポカポカ陽気に 歩いてみたが(;´-`)
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干菓子来てさていそいそとお茶選ぶほうじ茶なんかが良いんじゃないの
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連休の中日のありてやさしけれカフェインレスにこころね休め
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カラコロと鳴るあの音は桐下駄か白鸚を観に歌舞伎座くぐる
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爛々と光る猫の目夜の風アスファルト上二匹並んで
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今は無き 故郷こきょうの古き喫茶店 記憶を灯す 茶色のランプ
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エックスを いまだに始められません リスク怖くて 尻込みしてます
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ふたりともひとりが好きと強がってほんと何よりひとりが怖い
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翼賛の会の景色の勢いに震え戻るや歴史の振り子
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寄り過ぎた足もと少し戻り立つはかりの針の揺らぎおり/改
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雛飾るガンセンターに春のいろ 日だまりに咲くいのち彩る
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洗濯日和に恐縮す 自然のようにいかなくて 次もある
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雨水なる 季節は移ろゐ梅咲けど 未だに寒し春は何処に
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春巡り辛口老舗の蔵開き夫と旧友とも行く県越へ乗り継ぎ
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北極こえグリーンランドより飛び来たる微弱電波は春の使者ならむ
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押し寿司の押し殺したる旨さかな型枠の内躊躇いの果て、
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舌根が苦くて甘い 深夜二時 唾液に溶けた睡眠薬で
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明くる空 脳の歪みを 調律す 「まぁぼちぼちな」 「今日は今日」
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ビルの影 北向きの道 いつまでも残る氷雪 小さきだるま
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いろいろを色とりどりに彩るは「いいね」「いやね」の色違いらし
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我が指を 咥えるのは 蒼瞳羊駝きみからの 信頼の証 だったら嬉しいよ
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自らと 距離を取りつつ受け入れる 少し上達ヨガのポーズ
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降りかかる 数多あまたの試練 凌ぎつつ 果たし遂げなむ ふたりの夢を
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諦めたつもりでいてもまだ好きでインスタの親友に入れてる
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檄文を千文字つらね隠す爪 檄の噂に上司パワハラ鎮まり
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誰しもが目線を避けて歩く世は何が起きても誰も見ぬ世で
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もぎたてのぶどうを反芻するような純米吟醸の爽やかさ
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