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ついてきた嘘の数だけ林檎の木 僕の庭にはしずかに育つ
24
気がつけば夕闇迫る繁華街 春風の気配今宵いざなう
14
さらさらと新緑ゆらす初夏の風ちょっとひんやり春の名残か
15
鏡面の如き
水張田
(
みはりだ
)
きらきらと夕陽
抱
(
いだ
)
きつ田植えを待てり
24
薔薇詩ふ拓次に酔ひて瞼裏の 薔薇追ふ微睡み薔薇の季節に
13
藤棚の ライトアップを 見つめつつ ホテルラウンジ 打合せ前
24
有用か その一点で 仕分けされ マッハ走行 ブレーキ欠いて
16
風薫る 老犬抱へ 遊歩道 ふわり
揺蕩
(
たゆと
)
ふ 小手毬の白
27
炊きたての白きお米の香ばしく 今宵も犬と飯を食ふらむ ※犬にはきちんと犬専用に用意した食事を与えています。
17
喜寿ハピバ 思いっきりのサプライズ 生ある幸をかみしめし日よ
25
五年経て 我が魂は 静けしや 憂い哀しみ 淋しさに堪え 海に誘われ 波と戯れ 影長くして 家路へたどるは
4
涼やかな
宵風
(
よいかぜ
)
受けて ひとつふたつ 星を数えつ ゆるりと家路へ
19
家々に明かり灯りて
夕餉
(
ゆうげ
)
の香 漂う安らぎ 週末の宵
22
生きていく意味を誰かに挿してほしい花瓶と僕に落陽が差す
12
壁に当て 帰るボールを 捕って投げ よく見た景色 子どもの頃は
19
鶯は 我が身の二倍も ある
雛
(
ひな
)
の 口に
餌
(
えさ
)
入れ 我が子と疑わず
26
沢山の パンジー並ぶ ドアの前 五人家族の 幸せ見えて 「すいません詠み直しました」
22
歓声と悲鳴が同時に起こる我が家の阪神広島戦
9
金色に ひこうき雲の 筋伸びて 一直線に 空を横切る
26
悪いのは僕でいいからこの春を「ごめんね」という鍵で閉めきる
26
満開になれば終わってしまうから六分のままで僕を待ってて
23
流れてる プールの水は 絶えずして 元の水にあらず とは言えない
5
今年初ラジオは夏日告ぐるなり それもよかろう冷奴食む
16
僕がそこにいないなら 不幸せでいてね
6
夏日来て漆黒の慈鳥庭に待つ凍った竹輪を土産に渡す
20
鮮やかに 路彩りしツツジの群 寂しく朽ち落ち花殻となりぬ
18
春風に撫ぜられ 空き地にて揺るる オレンジ色の ナガミヒナゲシ/ポピーの仲間
25
憂鬱も紅茶に溶かし浮かべれば満ちる夕陽の色に染まらむ
26
孫子らに癒されし日のありがたき 老いに疲れし日々のまた良き
19
葉脈の裏ほど凛と清しけれ 背を貫くや 言の葉の裏
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