ポケットに飲んだ数だけピーナッツいつのだろうか箸置きだった
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線香の 匂いが好き と孫の言う 我は君の香 好きと呟やく
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立ちくらみ 免震構造 船の中 逃げる船舶 超える大潮
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葉桜の下のベンチで本を読み 冷たくなったらおうちへかえる
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満たされない心を満たさないままにする つまらない暮しを愛する
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新しい制服届いて試着する誰よ一体勝手にサイズ落としたの?
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曇天に燃ゆるツツジの陽だまりが蜜の香りを風に運ばせ
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走る骨太 蹴る骨太 カラムーチョ食べる岡部が友達
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テレビとかスマホとかから警報で心細さのひとり暮らしよ
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離れても その身案じて 大丈夫 返事があれば 安らかになり
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新しき試み流るる泡沫Utakataに春のせせらぎ賑やかなれと
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雑踏の大阪駅で乗り換えて春野を見つつローカルの旅
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安堵した病院帰りの風景にまばゆいほどの色彩宿る /夫の検査結果「転移無し」
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友訪ね杖を頼りの一人旅荷物はリュック一つにまとめ
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杉咲花ちゃんが物喰う姿から説明のつかぬ幸せ貰う
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前髪さえ切ればなんとかなるのよと鏡に向かい鋏振るう夜
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新緑の ハミング空へ 薔薇を呼ぶ 風の口笛 雨の手拍子
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三十詩看板は「いいね30」越えてたら毎週抽選ハッピー提案 (☆Utakata 管理者様へ)
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時移り 「SNS」が 跋扈ばっこする 人の不幸は 蜜となりけり
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薄茜うすあかね 徐々に染まりて 今日といふ 新しき空を 与えられし
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不注意で 迷惑かけた 幼き日 交通事故は 減らすすべあり
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今朝もまた行商のごとやって来てヤクルトレディ ジョワひとつ買い
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三日月は欠けているから三日月で 死にたいけれど生きていたくて
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目印はミニこいのぼり京都での外国人のツアーの列は
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曖昧な 道交法と 道区分 どうぞお先に 目と目を合わせ
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薄墨流し 山の端おぼろ 散る桜 野辺に坐して  遠来の友 春を惜しみて 酒酌み交わし 朧月
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三十一文字 みそひともじをこういう風に分けてみるのも面白いと思って
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立ち止まることも厭わぬ駆け引きの横断歩道すごく嫌いだ
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幼児おさなごの落としたものか 一粒の小さなラムネ 座席の隅に
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誘われて 街の憂鬱 戸を叩き 光と影の 妖しき狭間
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