四半世紀この耳かきと共にあり 今日もほじほじ至福の時間
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車窓から お墓が続く 景色から パッと桜が 現れた瞬間
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濃い碧の  深山入りて  白銀の 魂凍つて 碧さ目に沁む
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濃い碧の  深山入りて  白銀の 魂凍つて 碧さ身に沁む
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外晴れてちょっと遠くの通りまでカラオケ屋から「なごり雪」聞こゆ
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老木のその佇まい武士なりて斎藤一寡黙な人を彷彿とせり
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甲子園実況陣のあたたかさ戦争の根を止めるものあり
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雪明けの 白銀の矢射し 春薫る 独りまどろみ 呼べど答えず
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ウェーブする 髪なびかせて 動画撮る はしゃぐ子ふたり 肌浅黒く
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淡々と全てを置いて進むだけ黄色水仙咲く場所で咲く
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一緒に居たあの頃よりも あなたのこと考えてる自分 戻らない時間とき
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連休の最終日には孫きたる 初日進めよ二日目疾けよ
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皮だけを残して枝にある檸檬 君の心の器に似合う
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角番の危機は綱取り一転の力なくもう人生なのか
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花が咲き美しいと愛でるより静かに佇む老木慈しむ
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美意識が 高いおばちゃん 温泉で パックの効果は 如何ほどですの
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無人車に 不労無賃で乗る人と ただ同然で 資源を掘る人
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牛食べて  豚食べたら  鶏食べて  なみだの数だけ  上がる霜降り
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春なのに うれひをまとひ 淋しそう うつむく姫は クリスマスローズ
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新年と お誕生日や 四月には また今年こそ 切り替えチャンス
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行きつけの 本屋が潰れる 寂しさを 共有したい 妻にはずっと
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僕の目に 唇の先 たつ煙  次映るのは 今夜がいい
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進次郎ならば得意の構文で煙に巻けたろパールハーバー
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走るたび イヤホン落とし 拾ってる そういう運動? ルームランナー
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ぼた餅のあんをこなして黒ゴマときな粉を添えて三種供えり
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ひそやかにつぼみ膨らむ縁側で犬のあくびも春に溶けゆく
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咲きむるソメイヨシノに見送られ 姉と故郷こきょうつ 春彼岸
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恥ずかしい気持ち悪いし見たくないどうか変えてと願う春分
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季節感特にないけどなんでだろー 語源知りたや春雨春巻
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青銅からかね馬車くるまの守る火の影は八百の結びを誓ひし聖火
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