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言の葉は魂放つさえずりか空に放りて明日を待ちおり
18
貧乏は認めています感性は豊かであっても誰も気づかぬ
22
障害者、生活保護も以前には身体と心を壊して稼いだ
17
他人様の物に貼り紙した者の人となり見る稚拙な字と文
19
もうすこし ライブの余韻に浸ってたい 二万一千歩 跳ねた歩数計
19
明日への扉を閉じて今はただ心に灯すおやすみなさい
22
年忘れ歌会の後の会食は笑顔・満腹 時を忘れて
24
ねぇ、コーンポタージュだね、木のスプーンだね、幸せだね
7
片付かぬ難儀な雪にヒーローは重機駆使して高々と積む
24
もう全部 全部諦めて 寝転んで オーロラを見たい なにが夢だよ。
6
街灯り窓の扉に透けており静かな夜の終わりを告げる
22
私だけ死なぬわけには参りませんその日来るのをお待ちしてます
9
スイーツで飲める系女子でよかったな 笹団子パンとアイスでビール🍺
17
「寒いね」とかじかむ指をすり合わせお鍋の煮える音を待つ夜
24
難しき講義のあとの自販機でコーンポタージュ選ぶ冬の日
31
流れゆく渦潮のなか一瞬に見せる少女の哀しき真顔
13
街角のツリーの星がまたたけば神様のするウインクに似て
23
満月の 光欲しいと 祈っても 見ることだけが 世の限界で
6
立ちのぼる湯気のむこうに溶けてゆく冬の真夜中気だるさ一つ
23
紅々と色づく部屋のポインセチア猫のあくびも冬を運びぬ
26
コイン精米の明かりを恃みつつ消えたいくらいただ帰り途
16
太陽は僕の詠久エネルギー夜雨には負けない歌って漕いで
15
通学路 友と歩いた 過ぎし日々 かつての道は 住宅街
12
孫登場 雑事さておく重力は 相対論的 時空のゆがみ
15
冬の宵 満月照らす 君の頬 儚く消える 雪の花
9
人波にマスク重なる交差点行き交う日々に祈る幸あれ
23
町中華 冷やし中華を頼んだら 出された物は冷製チャーハン
6
年賀状投函予定の前日に急逝告げる喪中のはがき
13
鳥かごに冬の日差しを閉じ込めて蜜柑の皮を剥けば香し
28
自治会に汗かく面々生き生きと 老いへの歩み 半歩ほど停め
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