宝剣の 群青切り裂く 雪の鉾 雪かぶる岳 ただ一筋の 雪の跡
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雲海の 引いては寄せて 嶺深く 雪降り止まず 山音(ね)泣き濡れ
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昨日の雨で地上が顔洗い 潤う朝の晴れやかさかな
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ドクターヘリ つまの生還 時を経て まさかの坂を 幾つ登れり
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柵から首だし眠る蒼瞳羊駝きみに一目惚れ 初めて出会った始まりの日
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ゆっくりと握りしめてく薔薇の棘わたしの皮膚とどっちが強い?
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菓子折の ト書きよみつつ 餅めば 一向一揆の 兵糧が租と
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崖の縁走る兄弟見守りて大犬と行く父の子育て
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ようやくに 待望の雨待ち焦がれ 恋しい人を待つかのごとく
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今朝の雨 百花開くを導きて 昼には細き春雨となり
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溺れかけ 三寒四温の 大波に 慣れたる前に 退避しており
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老いてなお食欲ある蒼瞳羊駝きみにほっとする 見守ることが出来たらそれが願い
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それとなく それとなく立つ それとなく 立ちたくなって それとなく立つ
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恋、煙草。金の使い道を思案せし 紫空に昇る煙を眺む
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平等で 厚くも脆い 命なら 笑いましょうか 身を打ちましょうか
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風の音がさん、に、いち、ぜろと唱えてクラスが静かなプールのあと
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風の音に合わせてダンスをこの町であの怪獣と踊ってしまえ
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しあわせは甘いみかんに当たったり意外と そこらに落ちているらし
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ガンダムを我が子のように胸に抱く深夜2時ごろ実はシラフ
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おまえの言葉は涙が拭けるおれの涙がおまえを穢す
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約束をすれば破られる夢は散るさよならを言うなら会えるでしょう。
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まな板の 上に早苗が 置かれおり 捌かれしあと 庭土に戻る
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生きること 明日朽ちたる 命なら 子どもと遊び 老いに添いたる
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そりゃないよと思ったけれど俯瞰ふかんしてみればそれもありだと分かる
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積み重ね 日々積み重ね 善と悪 ほら贅肉だ あら美味しいのね
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玉の緒よ絶えねの歌はありぬれど 我が想ふ人はあらず絶ゆらむ
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生き死には 我の事なれ つゆ知らず 明日の命を 願いし噤む
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一日が あっという間に 過ぎていく 繰り返しては 二月も終わり
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公園に 遊ぶ坊やは トムソーヤ 手を引かれよろめく 禿頭爺とくとうや
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倍にして 返すの礼儀と 聞いたので チョコ2個あげたら 倍怒られた
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