危ないぜ危うく明日の仕事までドタキャンするかとビビっちまったぜ【中編】
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食終えて まぶたのシャッター 夢を撮る
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バカ野郎!バカをしようって言っただろ?今さら後悔してんじゃねぇよ【前編】
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あの夕焼け 写真を焼かず 目に焼き付け
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警察詐欺警察手帳を見せ脅してくる逮捕されるかも 「ハイ!喜んで」
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偶然と奇跡のあいだ揺らぎつつ出逢いはそっと運命に変わる
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弱さこそ自信の種と知るとき
揺るがぬ心強く根を張る
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うちの妻夕食に満腹それなのに
 団子ほおばる決まり文句は「別腹」
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おにぎりは何故おいしいか人の手のぬくもり込めて 一つずつ握るから
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伝えない 「マスゴミ達」は 真実を生きる死屍 権益守るために
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頭痛にはもはや薬も効かぬ身でカフェオレだけがわが身を救い
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秋彼岸 ひと足早く 墓参り 虫の音を聴き 線香を焚く
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あくまでも仕事上でのソフトタッチ君の指先熱は感じず
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「こどくだね」孤独より先に蠱毒が思い浮かぶ人間になった
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あったか〜い ボタンを押した ハズなのに つめたいヤツが 出てきてCOLD
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普段なら 口にもしない 「や」「かな」「けり」 短歌になると なぜ使う「かな」
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誰よりも 近い位置から 陽を浴びて 愉悦に浸る タワマンの鉢植え
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歌うこと好きな老人ばかりなり知らぬ曲並ぶ予約画面に
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きれぎれでリズム乱れる老人のカラオケにある哀調を聴く
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老人の震える声でうたわれる演歌が響く体育館
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こうしたら 良かったのにね 忘れてた カランカランと 気持ち零して
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神様は 一所懸命な女子のこと あたたかい目で 見ててくださる
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空を見る余裕もないほど働いて帰り道に買う月見バーガー
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とりでなき 打ったつもりが とりでなき あらすじを変え 歴史絵巻に
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大好きな言葉たちを 抱きしめて 私はもっと 先へゆくのだ
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やくそくは勝手にほどけてくもので、ふと立ち止まる 靴紐もそう
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眠れない そんな相談 聞いている 俺は眠くて 太ももつねる
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気の利かぬ子だと言われて育ちけりそれを証明している職場
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秋祭り いつも場所で焼いている たい焼き一匹 中身はクリーム
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おむかえ時 魚の匂い 手指から かわいい思い出 過ぎ去ってひとり
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