静寂を 微かに破る 針の音(ね)に 幼き頃の 学び舎を想ふ
9
君笑う その笑顔に出会うたび わたしの心に春風が吹く
10
恋愛は確かにしづらい年増だが出来ない理由が一応あるのよ
18
その歳で恋愛なんてはしたない田舎者ほど堅きを演ずる
21
洋画煙草固いプリン君の声 掲揚されたエモに浸れば
3
はまり込む低反発はきらいです寝返りし易い方が向いてる
25
夜は怖い。今日と明日の続く先に死があることを思い出すから。
8
唇がぷっくりしはじめた君をかわいいと思う、自分死ね。
2
「犯人はあんたなんよ」と愛されたあの夜は昨日もう過去なのか
8
乱気流 揺れる機内で 父親は 専用飛行機 赤子を揺らす
5
ママごめん 同窓会に孫の写真 持たせられないような娘で
11
真っ白な空に光の穴ひとつ真昼の太陽ホワイトホール
17
夜の帳 隣家の灯り 隙間風 今日の私の夢のつれあい
8
カラオケもボウリングだって一人で行く 行けはするけど寂しい気持ち
12
屋根裏に猫が住んでいる時は 天井は床として生きていく 
7
前足をぐーんと伸ばし 背伸びして 欠伸をひとつ 君の朝の始まり
10
窓辺の洋ラン 朝陽を浴びて 日毎膨らむ薄紅のつぼみ 何と愛らし
6
君の誕生 家族みんなで見守りし 産室と繋ぐ コロナ禍の出産
5
明日にはテスト最終日だったのに ダラダラしてたらこんな時間に
7
オリオン座も見えない街ですが半額の豚まんを あなたと食べるとちあわせでふ
5
丹田にカイロ貼っても痩せません一月以上試してみました
6
掃除機がホコリの粒を飲み込んで床の広さを噛みしめている
6
メダル取り コメント聞いて 涙腺が 結果どうあれ みんな頑張れ
7
にんにくを丸ごと揚げて台所に靴下履かず立っていました独身。
4
憧れを越えてしまった静寂に お世話となりて響く「さすがね」
6
遊びつつ寝覚めをすすぐ小径かな雨や花やと筆を滑らせ
14
まどろんで 頭をもたげ ユリユラレ 冷たい車窓 斜陽に照らされ
7
花揺らす冴え返る風散歩道 犬抱き寄せて春の温もり
7
冬芽のごと 静かにじーっと待っていた 心が急に動き出す春
9
『夢みたい』犬を迎えし孫つぶやく 緊張と嬉しさあふるる テレビ電話に
12