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見上げれば肉球のついた四肢を投げ 好きに振る舞う毛玉と目が合う
7
推しゲーのイベント期間が丸被り 連休中もオタクに暇無し
5
われこそは高貴なる身と嘯きて詠めば浮世の憂ひもかろけき
15
冷汗が止まらず伝うその背中デカく魅せるが男の矜持
4
妾宅で腹上死した爺さんを妻が引き取り拒否する修羅場
11
この空はつながってると思うときあなたの歌にうなずいている
25
晩春の小雨に烟る藤の花夜の灯りで見れば異世界
12
五月ならそんな季節と水菜買い小さなおまけの虫二匹居て
23
光満つツツジの花より大空に飛び立ちゆけり二頭のアゲハ
25
喪っただけの衝撃ではなくて葬儀を終えて駆け走る街
13
僕の返歌 死ぬまでは 何があっても 死なないと そんな覚悟で 生きている俺
2
湧然
(
ゆうぜん
)
と淀みなく湧きいず清流の
源
(
みなもと
)
に立ち こころ
鎭
(
しず
)
まりぬ
13
五月雨が洗い流した思い出は取るに足らない男の慕情
8
新緑の清しき風を吸い込みて五臓六腑が青に染まりし
22
雨上がり雲を映した水たまり後ろ髪引く朝の道草
6
ホームにて人身事故のアナウンス聞こえてくるよ「次はお前だ」
8
酒を酌み 湯浴みした君の火照る肌 夢の中でも触れられたなら
8
二週間買い忘れたる紅茶オレ バターロールとほっと一息
23
富士の雪 解けて流るる柿田川 聴こえるは鳥の囀り水の音
12
兎よりバカな狸は死ねばいい亀に抜かれる兎と一緒に
9
来し方
(
こしかた
)
を 父が嬉々とし 少し語る 腰肩の痛み 忘れた風で
6
趣味かも スーパー巡り ざわつきに まぎれて見つける 現代のかたち
12
マスクから出てる部分を武装してマスクの中で本音を叫ぶ
18
外出の
覆面姿
(
ふくめんすがた
)
も 怪しまれず済む現代に 何かおかしき
13
葉桜になってしまった雨の朝 そのサイクルにおれも入れてよ
3
寂しさが潜む心も
洗濯物
(
ほしもの
)
も 今日は皐月の風に委ねて
28
これは愛
空
(
から
)
の鳥かご飛び込んで羽をもがれたヒバリの笑う
5
「そんなに仕事仕事って言うなら仕事になっちゃえばいい」と犬が
9
快晴の五月の空は突き抜けて介護の日々を少し忘れる
24
甲斐もなく三方が原の
戦
(
いくさ
)
にて漏らしにけりなあはれ家康
6
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