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父扮する 青鬼追いつ 幼き子らの 笑い声響き 春呼び込む夜
7
通勤路を共に歩んだ 古靴は隠居し 近場を共に歩む
24
朝まだき 西窓残る雪月の
眩
(
まばゆ
)
さ愛でて今日を始める
26
冷まそうと 煮なます庭の雪の上 忘れ去られて朝を迎える
14
紙コップを潰さないで持てるので手を握っても大丈夫でしょう
3
しでかされ コンコン叱り 家を出て 心揺さぶる ガタンゴトンと
7
四方から 聞こえる歓声 今は無く 静けさ漂う 節分の夜
15
豆まきの甘き痛みの鬼は今 病を連れて部屋に籠りぬ
29
薄雲に覆われて尚満月の 光が届く夜の明るき
24
夜が明けたことにも気づかぬ君と月 気づいているのは朝焼けと我
11
満月を 朝も観たくて 早起きし 部屋の窓から 独り占めする
26
恋情は青年ならば純情と 中高年なら劣情と言わる
21
誰々が
美人
(
シャン
)
で好いと貴方は笑ふ わたくしの方を見ることもなく
4
カサついた くちびる見つめ 今夜だけ 映画のような 君を信じる
10
完全に 泣き腫らしたと 思う目の 受付けの子に 説明を聞く
5
最初から 批判ありきの コメントに 哀しみを超え 憐れに思う
5
八方へ 塞がる壁も権禰宜の 祝詞の声が厄を祓わん
26
いつもなら隠さず物言う賢人の言わぬ本音に優しさを見る
33
母殺し 売女と嘲笑ひし御前さん 刃を研ぎ澄み小夜の中山
4
小指立て愛しと云ふて微笑せば ラット漂ふ六畳間燃ゆ
5
泣かないで、地獄は僕が瓶詰めに パンに塗って食べちゃうからね
5
永久
(
とこしえ
)
に口を噤みし紅玉のマスカレヰドは夜明けを夢む
6
閉めたかな 無意識に鍵 かけた時 気になる時と ならない不思議
9
流れゆく 木の葉に重ねて 云う君と ほらほらああして 僕らは出逢った
6
可愛くない 思いやりもない 君をみる しょうがないから 一緒に居ようか?
4
泣く君が 「あなたも結婚 してれば」と。 何も言えなかった 若かりし僕
7
くしゃみ出るもう花粉とか飛ぶ頃か風邪でもうつす人はいないが
8
スノームーン最初に呼んだ人の名を知りたくなった二月の満月
31
変な奴 いっぱいるなと 思ったら 自分もかなり 変だったこと
8
恵方巻黙して食すが定めとか独りの吾はいつも黙食
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