神社での 春の茶席で 祭り終え しんおとこには 神が宿りて
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三月の粉雪かかるアスファルト ガトーショコラを食べたくなった
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サイゼにて待ち合わせした吾といもは互いに老けてしばし気付かず
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三月の 大雪の日に 産まれたと 信じてたけど 調べたら小雪
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細胞のひとつひとつの震えさえあなたのせいにしたくなる恋
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彼岸には帰ってくるよと言いながらなすびの牛にまたがったパパ
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校章をはじめて知ったのはたぶん卒業式の退場のとき
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選択が 正しかろうと なかろうと 人生は続く そういうこと
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君送り 帰りし駅の 道すがら 裸眼に溢れる  右の横顔
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春疾風 枯れ葉も土も 吹き飛ばし 残る足跡 狸かな
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勝手に決めた君はこうから外れてく君に興味が失せていく
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わがままと文句ばかりの宇宙人 ジャージ制服 ソファに投げる
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こんなのどうってことない −それぞれのキャパシティ−(笑)かっこわらい……はは
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運命の残酷はしみじみとした共感も脅かす凶器だ
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大谷のフリー打撃はパーンと音球が消えたぞなんと五階席 お題「消える」
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西風が 雲送り出し 室内に 晴れ晴れ曇り 晴れ一瞬曇り
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野の花や木々の芽生えに癒されて スーパー往復 得した気分
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里帰り 最寄り駅にも ホームドア ところどころに 令和の文化
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かすがいの 子どもがあっても いなくても 互い離れぬ 磁石がいいの
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実家のタヌ ちゅーるも食べぬ朝が来た まだ生きてくれ まだ生きてくれ
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AIで自律し人追ふドローンらは きれいな戀の歌を詠むらし
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こぼれ落つメモとペンとを追いかけてあわあわとする我が手がおかし
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自炊の字すらも浮かばぬ三年目TKGなら作っているよ
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風のにひとの声聴き肩越しの白詰草に春告げる陽は
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午後一時 待ち合わせする バス停へ 切りたての髪 足取り軽し
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人並みに生きむとすれば遠ざかる里のけやきのうろ風の鳴る
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脳味噌が とろけるほどに 嬉しくて か行きかく行く ミモザ咲く道 /3月8日ミモザの日
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ノーベル賞 受賞記念の 講演を 逸早く友に 知らせたらずや /3月8日坂口志文特別栄誉教授ノーベル生理学・医学賞受賞記念講演会
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天の羽衣 かぶされて 脱色作業が 始まる前に あなたのつむじを 私に見せて
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弥生にて春は近しと心をば 遠く山にて輝く白銀の壁よ
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