1首詠み吾の機へ送り受信して吾を振り返る詰め込む明日
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マラソンの日 いつものスーパーおみせ 迂回して 辿り着く道に 熱き声満つ
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雨が降り風も吹いての半月も入学式まで桜持ったな
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目覚めたら雨が降ってるああ花も終わりだなあとコーヒー入れる
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終と始の同居の刻む微か音に星の生き詩を抱く砂時計 
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春疾風はるはやて 工場こうば通りの 桜散る 道に敷きゆく 薄紅の地図
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四つの葉のオキザリス春あの空へ赤きラッパの花のおはよう
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病院の待合室は海の中バリヤー張って自分に潜る
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革靴を手に持ち走る女学生 淡いブルーのシャツではにかみ
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火曜日であることを確かめるよう 二カ月続く妻の通院
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一枝(ひとえだ)の 雪のこぼるる 雪景色  やまね( 山音)泣き濡れ 静けしや
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取り囲む山並み雲に溶け込んでとろり鈍色梅の白冴え
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頭ばかり しっかりしっかり つぶやくが 心でないかい 最終的には
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ブレザーの凛とした背を見送ってどうかあなたはあなたのままで
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たましいも飛び出しそうな大くしゃみ そろそろ春もいくというのに
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きみ包む毛布の手ざわり確かめてそっと伸びする日曜の朝
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切れ目なく言葉を紡ぐすべもなくうわごとだけを並べては泣く
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雪の如 りぬ花弁はなびら バスを待つ人の足もとにも 花絨毯
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あいつらは 俺にはなんの 興味もない 俺の金だよ 会長は言う
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話あわん ネクタイ関係で 笑っとる こりゃ早々に ドロンしなくちゃ
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春の夜に 風になびかれ 街灯に ほどよく照らされ 桜花爛漫
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泥んこの童が今日は貴公子に澄まして歩く入園の道
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新入の 生徒で賑わう通学路 光る未来へ花吹雪舞う 
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庭の花小さき花びんに投げ入れて春を招けり卯月の風と
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花びらが吹き溜まりそのひとひらが唇につきそれも良きかな
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一歩目で 水のたまり場 踏み抜いて みなもゆらめき 春のなきごえ
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蔵書類の断捨離せむとかぞへしも二千冊をすぎて気力失せたり
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俺がすぐ ギブアップした 音ゲーを キミがあっさり クリアしていく
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キミがもう 飽きてしまった ロープレを 俺がコツコツ クリアしていく
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何本も 来る地下鉄を やり過ごし 来るはずの無い あなたを待ってる
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