七割は幸せな人が三割を補充しに行くコメダ珈琲
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ストーカー先輩が ころした理由わけなど解らずに 愛することが 凶器なんだよ
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咲き残るキバナコスモス愛らしき 彩り褪せゆく遊歩道にて
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クリピより ヒルクライムの方がいい 言いたいことが 真っ直ぐにくる /オヤジにはね
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甥からのフランス土産チョコレイト絵柄エッフェル包みし甘さ
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インスタの珈琲店のミルクレープ今週末われのご褒美
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琥珀色 アイスティーに 癒されし 海辺の席で 心ゼロにす
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湯気の立つ カウンターでの 一人鍋 ポン酢の香り 引き付けられて
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シクラメン 冬の寂しい 窓際に 鮮やかに咲く 赤さ強くて
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寂しさと寒さの間の星空に送るカードは宛先不明
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あの頃の「スタジオ101いちまるいち」からの 今も響きし 『赤い鳥』の歌
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世の言葉 取るに足らない あまりにも 君の魅力 表せられん
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内耳を震わせ左脳の言語野を刺激するat randomな光の信号
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あなたとの思い出ひとつ消すたびに消しゴムはきっとまた黒くなる
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ほろ酔えば いつものきつさが 苦しくて 心のベルトを ニ穴ゆるめる
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冬の夜に 凍える風を 浴びながら 僕の心は いつもうららか
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あなたへの 想いはいつも 果てしなく 六年続く 片想いかな
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さようならあなたがいえば楽なのに 散り急いだ花 後悔の声
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降車をす杖つく人に ばいばいと無邪気に さき手を振る赤児あかご
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大勢の大人に叱られた後でもサーモンの刺身は旨すぎる
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同窓会 変わってないと 皆が言う あいも変わらず 変わり者だし
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盆地なぞる機影 息をして 記憶・手ごたえ・挫折 संसाराय 言えなかったこと
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初雪はきっとあなたがみせたその笑顔で溶けていつしか霙
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さくさくと 友が好んだ 旬の菓子 こっちでひとり 静かに食べる
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あれなーに 木魚じゃね?と 俺が言う 自在鉤じゃと 囲炉裏の主が
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すれ違い 君の笑顔を 見るたびに 心揺らめく 恋のせいかな
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面白きこともなき世を面白く電気の編抜けはるかの家に/高杉晋作辞世の句に下の句
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君となら いつでもあえる 夢ならば いかにその夢 みれるだろうか
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2個上の奴に苗字にちゃん付けで呼ばれるような自分が嫌い
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夕暮れの空にひとすじ ひこうき雲 あの先何処いずこ この道 我が旅
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