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マグカップ 両手でそっと 包みこみ 冷えたこころに 暖めぐらせる
12
緑内障 重い眼に 喝入れて カッと開いて 真実を見よ
5
目薬の 一滴二滴が 効能に 関係かあるか わからんけれど
3
芝の上セラピー犬を抱く母
末期
(
まつご
)
の時を薫風はつつみ
20
雪の舞う
義母
(
はは
)
の忌日の墓参りローソクの火も早々に消え
22
餅つきの準備のための餅米は前年よりも二倍の価格
14
デコられたシール手帳を並べだす子ども食堂に集まりし子ら
23
サクサクのパイを君と分かち合う今年はじめのガレット・デ・ロワ
12
氷点下
6
度の夜を越えた朝 カップを取った指から解けそう
11
詠む力楽しむ力がどこにある我がはらぞこを探しつづける
11
ひと月ぶりようやく会える単身赴任 会えるときより優しく想う
10
5分間フロム鉄道停車あゝショーズの滝にフルドラ踊り
13
O脚とぬくみ解消一分のおしり筋トレまだ若いから
15
濯ぎてむ 雪に埋もる言霊を 夜明け前こそ君に捧げむ
16
あと一日で一月終わる朝 ふと思う こうして過去が出来ていくこと
7
感覚も失せる程 凍へし両手
翳
(
かざ
)
す ストーブの匂ひ 昔日
22
成果に自信はないが 継続はできる好きなこと 今日も続ける
13
若くなることはできないから呪うそんな大人になりたくなかった
9
ふさふさと蕊(しべ)の際立つ梅の花憂い帯びたるまつ毛のように
15
竹を食むパンダの消えし園のなか働く人の靴の音ひびく
32
春をまつ町でジャージの二つがいアオハルの夜熱をおびつつ
12
天上の空を陣取る黒雲を店主と見上ぐ公園マルシェ
31
冬尽きてめくる暦の処女雪は君の「バイト」に汚されていた
4
寒波来て 老いの身凍ゆ大寒の 震えて待つは小春日の空
27
恵方巻き ひとくち食べて 美味いと言う 俺の頭を キミははたいた
7
ふたおやの齢超え生く妻の目に映るかなしみ われそばにいて
23
草花の 芽吹く段取り 整えリ 春遠からじ 立春の地中
11
贅沢の限りを尽くす午前
2
時 明日の仕事を生き抜くために
13
追いかけて つかまえんとして 逃げられて 空に召されし 君の温もり
8
越してきて カーテン無いのに 気がついて 週末までは 真っ暗で暮らす
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