わたしはねきみがおいしいものたちをたべるたんびにわらうからねと
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「久しぶり」言った瞬間巻き戻る 心の鍵を預けし友に
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三月の好きな空気を楽しみに受ける国語は嗚呼夢現つ
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小旅行 心待うらまつ去春、雪解風 国語のワーク シャープペンシル
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いいことがあって夜明けのコーヒーを飲む暇ありも喧嘩し帰る
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「私」だけ 忘れなければそれでいい 父の笑顔は永遠の陽だまり
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社会人になってから 頻繁に 風邪をひいている なぜだろう
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あらかじめ今日の授業で使う式覚えておいた君が好きだから
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明け前の白き煙は立ち上り二本の煙突双子のごとき
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おまへの声が気に喰わないと 精いつぱいの告白を聴く 後朝の床
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楽器屋潰れ 補聴器屋に成り 片田舎
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葬儀屋の ビラばかり届く 片田舎
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今日はただ 聴く人になり 友の声 丸ごと受けて 笑顔で返す
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罪深き 人間だって 救われる 希望をもって 生きたいものだ
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あ〜プッツンですこれはもう限界ね 鈍色の空を向く矛の先
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目を覚ませ正邪を問うな身を切るなお前が切るんだ大きな舵を
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分断の呪詛じゅそを呟くツルッパゲどうかしてるぜマイブラザー
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春の野辺 母と摘みしヨモギの葉 みどりの菱餅 遠き思い出
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マクドにて単品ハムバーガー久しぶり 230円なりこれで十分
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「新」のつく野菜の並ぶスーパーで 小さき春を見つける薄暮
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こわさないように避けて歩いてく 春の夕焼け宿す水たまり
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雪柳 早も数輪咲きめて 陽射し無き日の慰めとする
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朝の陽にひときわさやき枝垂れ梅 花から花へ蜜蜂群れり
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歌詠みの熟考中のメモ帳の かささぎの渡せる橋におく霜の白きを見れば夜ぞふけにける /中納言家持 6/100
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追記する お惣菜屋の オーナーは 紛れもなく おばちゃんである
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直球で 疑問投げかける 小学生 「おばちゃんなの?」 「おじちゃんなの?」
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山歩き 左に進めば 迷ひ道 我が足止めた 蒼瞳羊駝きみの笑顔
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ハサミ持ちシャツ生地押さえ裁断す春色柄の生地を選んで
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住民が全員出るまで終わらない 祈ったところで進みませんよ
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思ひ出と共に 今も手元に残る あるじなき 祖父母の家の鍵
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