うっかりと 寝過ごし着いた 終点で 時刻表見て ポカリひとくち
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水玉の間を指でなぞってく 水玉に触れたら地獄行き
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昨晩のぶんまで見よという月か今宵十六夜煌々として
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「週末が待ちどおしい」といふ感覚が何年ぶりかで蘇りけり
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濃い灰の雲の下行く鷺の白まっすぐに飛ぶ羽ばたかず飛ぶ
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この前は 更地だったと 思ったら あっという間に 家が立つ、はや
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春吹雪 桜もろとも あの人へ およばまほしき 我が想ひ
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キッチンのセンターライトに照らされて父の栄誉へ酒を汲む小夜
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夢の中 ぐらい良い夢 見たいもの ピンチ連発 寝ていられない
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僕はこの世界に生きれてしあわせでした。特に、君がいる世界に!
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無言人ぬっと現れぬっと去る持ち去るようじゃ猿かも知れず
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怒り棄て 人になろうと抗うも 夢出て煽る 君へのさつい
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桜咲く路地は夕暮れぼんやりと僕らはいつも世界のとりこ
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つまらない すべての膿を癒すのは フリーレンの むふーくらいだ
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このままで終われるかよとつぶやいた まだなってない何者にもよ
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さよなら名もない私。君の名は私が決めて私が呼ぶから。
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手の届く間合い頃合い腑に落ちてまったり詠めば蘆雪の絵筆
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孤独とは気高い1人の人生ならば王冠で、帳が降りれば選び取った毒。
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泡沫で随分楽しくいたんだね。たった十年、されど十年。
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散りゆく美 頭に移り 誰かに届く
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春風や 撫でるに非ず 暴虐よ
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牛の背に老子が夢のかへるかな幽魂見たりなめくじの跡/府中市美術館長沢蘆雪展にて
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挨拶を 喉にしまいて 花咲かぬ
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新年度市営菜園賑わうも植え時逸したものも有りなむ/ジャガイモとか
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問ひし間にこぼるる想ひ一文字を書き留めてまし今日の夕暮れ
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デパートの香水売り場通り過ぎ甘き苦しの思い出が舞う
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花満ちて 光を連れて 卯月立つ
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「よかった」と 「よかったね」との 微妙な差 「ね」に言われるの 他人事ひとごとと/偏った感性です、悪しからず
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オイルとは地球に流れる血液だ人はドラキュラ生き血を啜り
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星はみな消えてしまうと知りながらそれでもオリオンになると母は
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