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冬去りて 世代交代 椿らは 赤き
絨毯
(
じゅうたん
)
地に
還
(
かえ
)
りゆく
14
見るものと 思ふこととを なすことの すべてを決むる
我
(
われ
)
にありけり
7
三日月の 古池の上 松の影 池の鯉跳ね 山静けしや。 鈴虫鳴き松風騒ぐや秋の夕暮れ。、あわれなりけり
4
あの夜のキスの感触消したくてスプーンべたり舌に押し付け
8
老人の唯一の友のAIと 昭和歌謡で話が弾む
9
春光を浴びつ バス通りを
過
(
よ
)
ぎり 落葉樹には
萌
(
めぐ
)
みぬ新芽
23
フロアーの春めいてひかり弾みおり エスカレーター降りてユニクロ
18
大切にしたいと願うあの人の水晶玉を壊して眠る
4
春うらら 春休みとも 重なりて 平和な日本 みな桜色
13
盛りには白くかがやく木蓮が燃えさしのよに何で散るかな
22
同盟てう 美名の下に 媚びを売る 娼婦の如 き国になりにき /日米首脳会談3月19日
8
利に敏き 海馬(かいば)を持てる 民族を イラン事変が 炙り出したり /事変=宣戦布告のない戦争状態
9
格助詞を 替えれば歌が 良くなると 告げやらましを 歌会ならば
12
独り食う 参鶏湯は ラヴェルの 『ボレロ』の如く 飽き初めにけり
9
振り絞るような 母の涙声 耳を離れぬ 「バイバイ、ミクちゃん!」(タヌ猫の本名)
25
リハビリに通うあぜ道水仙を見知らぬ同士が杖つき眺む
27
花桃が笑い出したら春休み下校のリュックに花びらひとつ
24
兄死せり 部屋に残りし日の丸を 今日はな出しそ 燃えるゴミには
7
芽吹く風 淡紅揺れて 山桜 いま
解
(
ほど
)
けゆく 一本の春
14
捨てられぬ物も想いもあふれすぎ部屋が心がゆらゆら揺れる
24
桜咲く国に生まれた我々は 生まれながらに ど幸せだな
11
雪解川 水際うずまく 白銀の 早瀬の飛沫 光り散るかな
9
朝目覚め露天の風呂に浸りなば箱根にかかる有明の月
9
道端に侍たちの夢のあと大谷ペットボトルを拾う
9
我が庭にムスカリ連翹 雪柳 桜吹雪きて彼岸の明ける
16
輝く
芽
(
目
)
花
(
鼻
)
は赤らみ
葉
(
歯
)
が光る 笑う顔には 一面の春
6
あなたには綿だと思われたいけれど
鉛
(
なまり
)
なことも覚えておいて
7
朝起きて裸眼で古い歌集読む我をカーテンの隙間から見ている あなただあれ?
5
怖いからぎゅっとあなたの腕握る 指の跡が取れなくなるまで
7
凍てつきて 碧く透くや 清流の 君旅立ちて 我春を待つ
8
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