街並みは 装い変えて暮らせども 消えぬ恐怖とあの日の空が
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聞こへ来る門出の歌はどれもみなシニア世代のをも励ます
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性分が災いしてか損ばかり それでもきっちりけりをつける
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出勤の迎への車に妻とのりランチの相談も楽しからずや
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うたかたと 知りて切なし この日々に 頬寄せられぬ 口辺のあわに
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アルパカのもふもふ感は今マックス さわり心地意外と硬め
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空白と 余白の違いを 語る俺 キミは笑って 詭弁よと言う
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行っていい? 土曜の午後は 空いてるよ 伝えた日から 空きがなくなる
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春がきた 人が行き交う 交差点 喧騒の中 キミが現れ
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言葉には力があるというのなら友に届ける言葉がほしい
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「あきらめず頑張ります」と言う友にわたしの言葉は空回りする
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瞬きの度にボトボト出る涙
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海見つめ 君を奪ひし 訳問ふも 優しき波音 詫びに聞こゆる
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波過ぎて日々来にけらし深緋こきあけ絨毯もうせん干すてう秋の栗駒
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地は震え 刹那にこぼつ 幾年の うつつに生きし 営みを 海は揺り立ち 波を連れ 陸奥みちのくを攻む 幾年の 募る想いを 我がものにして
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地震おほなゐに我ら絆の鎖繋げその先に永遠とわ括り付けけり
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二人だけの世界の中に閉じ込めた茹だるような夏の思い出よ
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雨雲が虹を内包するように君への憎悪も恋の病だ
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自己満でいいではないか拙さを恥ずかしげもなく晒してるし
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パソコンの操作を教えてくれるひとー?・・・なんて優しいスマホAI
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何もかも奪って行った震災は悲哀の土に種を残した
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夜が更けて 寝つかれぬまま次々と 思い巡らす過ぎし日の悔い
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空いてる日 聞こうとする指 止まるのは わからないから 自分のことも
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見上げれば 薄いシフォンに覆われて 霞がかりし春の空かな
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久々に 見かけた地元の 倖田來未 子を抱く身なり メイク薄くなり
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穏やかに微笑み光の粒を撒く海を隣に見る常磐線
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おそらくは 大したことに ならないと 思っていれば 風が吹き去る
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攻撃は うまくかわして 逃げ足は カモシカのよう ぴょんぴょん跳ねる
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失敗か そうでないか 不明だが 嘘はつけない それだけのこと
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小学の卒業式を知らない師 二〇一二生まれのわたし
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