結局は 言いたいことを 我慢せず 敵を増やして おいらは爺
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追い出され 放浪してる 人生を にんまり笑う おいらは爺
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揉めに揉め いつもどこかを 追い出され 学習しない おいらは爺
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ボケ進み 反省もせず 頑なに 進むしかない おいらは爺
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好きだった駄菓子が僕より先に死に 先月癌で母が、死んだ
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今日もまた ばあ様たちに 責められて 言い訳をする おいらは爺
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東京に 聖夜前日クリスマスイブ 雨降るも 雪にならざり 悔しきかな
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中冬に ジャンボ翁往く 報せ聞き 天へと一打 ウェッジを打ちたり
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波音に掻き消された声 貴女にだけ伝えたいのに メリークリスマス
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降り注ぐ雨のなか一人踊って帰ったらしい 多分朝だったはずの飲み会帰り
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年の瀬に妙に南風の匂い 気温の波に鼻がやられる
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こだわりの一品ですよと皿を出すその手に惹かれてはや十年
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クリスマスイブなんだけどど平日なのでいまいち盛り上がらない
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サンタへの手紙を 枕元に置き 朝を待つの 在りし日のイブ
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クリスマス 財布相談 ケーキです 年に一度の ご褒美Day
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戴きし獅子柚子利用 のジャム作るスマホ頼りのレシピを探る
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クッキーと飴を差し入れ 喜ばれ おみかん増えた トマトは(少々)サービス
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久々に会う友のため身につけるアクセサリーが気持ちも飾る
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くすみカラーが好きだから私もくすむ黄色だけは好きになれなかった
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ワム!派ゆえ夜更けに雪に変われなど思うたりせぬ今日のこの日よ
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淡い色だけ見ていたい黒は強すぎるし白は幸せすぎる
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長文でこいつ何かを言ってるが聞けど分からぬ猫語であった
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忙しなく予定を埋めて 冬季休業(ふゆやすみ)待つ間の空の蒼き冷たさ
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立ち塞がる城壁のような霧の壁 首都消失ごっこで突入
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てのひらに落ちては消える粉雪が戀のはかなさ教えて過ぎぬ
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鶏を出しケーキ確保しイブにするメリークリスマスがんばれわたし
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クリスマス 雪じゃないのと 雨の中 クスリと笑う 健やかなイヴ
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あぁ雨よほんのちょっぴり待ってくれ僕の瞳が閉じる時まで
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塩辛で夕飯済ませたイブだった 昨日のような 一年前の
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不思議なの エスカレーター 歩く方 止まれないほど 忙しいのか
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