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早朝の先頭車両で戦闘中 私の揺れが電車の揺れだ
7
醜さと汚れ滅ぼす時迫る人間たちへくだす大鉄槌
10
風に透く小鳥の群れのさえずりは水に煌めく細かなひかり
14
オーディブル 行き合う単語に 気を取られ 歌の種を得、 話棒に振る
8
戦争の足音がする日々増して 止められるのは私とあなたと?
12
キッチンと言えぬ広さにグツグツと焦がさぬようにクリームシチュー
14
風邪の夢。逝ったおまえの毛並み撫で一緒に歩いて起きて泣く朝
9
虫がいて 草花があり 人がいる その端っこに 少し腰掛け
18
黒猫は 遠くに去れど ほうき手に 少女は再び 空に向かいつ
10
私には特権なのさ思うまま悩み苦しむすべてが自由
12
一年をおいた再会それぞれがそれぞれの一年を思い笑いし
10
「私たちのこと忘れないで」という人に忘れられるのが一番こわくて
6
ラジオでの球場響く応援が沈んだ気持ちにじんわりと効く
22
パイプもつキーパーソンは陸軍のやっぱり口髭蓄えし人
7
寒
(
かん
)
残る 卯月半ばに かき氷 夏は水無月 言う人
何処
(
いずこ
)
5
右手チョン 左手もチョン ねこベッド とてもかわいい 眺めであるよ
22
わが好む 写生の歌と 異なれど 幾たびも読む かの人の歌
15
しどけなき ヘソ天猫の 腹狙い 鼻糞飛ばし 一喝をする
8
待ちわびて 薄着装う 乙女らの 姿まばゆく 春闌けてゆく
16
けだるさを かこちてなまけ すぐすまに はなのさかりぞ すぎてはかなき
13
まだ眠る 藤花
(
とうか
)
見下ろし ひこうき雲 初夏の翼を 置いて消えゆく
16
手をたたき鬼さんこちら育てしがいつの間にやら鬼は先行き
19
宣ひし貧しきものぞ幸はひの証を問へよ楼閣王に
10
赤っ恥晒して生きる我が身には 新芽青々 心
疼
(
ひいら
)
ぐ
13
最低だ降りたばかりの陸橋をミニスカ追ってまた昇る俺
12
花は天よりぼんぼりとして降りる地はゆうたりと微笑んでいる
19
三十一
(
みそひと
)
に込めれぬ想い溢れすぎ山に向かって相談してる
24
いつもより 幾分早く 家を出る 話せるかもと 期待を胸に
16
水温み駆け足でゆく白き砂ちいさき手をひく鼓動の伝はる/妹との思い出
25
霧雨の花はしとりと散りゆきて繋ぐ手解く「さよなら」もなく
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