連日の吹雪を止める手立てなく今朝この街も降り始めたり
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膝の上 猫と体温 分けあって これからもずっと ずーっと一緒だよ
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そんなにも話しかけたくないですか取って食われはしないだろうに
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「好き」という 言葉が全て 不釣り合い 君は「like」で 僕は「LOVE」なの
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この国の先にも平和ありますか任せていいのあの人たちに
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顔中にご飯くっつけ笑ってる幼よいくさ知らずに育て
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この気持ちデータで保存しなくても 私のいのちが覚えてるから
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地上絵は宇宙そらと神への讃歌アートかな小さなハチドリ大きく描き
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フリーレン 攻殻機動隊 ゴールデンカムイきんかむも 俺を監禁 今期のアニメ
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機動力 薄き装甲ひねる知恵 大地に描かん魔法の陣を
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円安もパンダも雪も渦巻くにポピュリズムへと真冬の解散
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水やりし 早く芽よ出ろ 球根よ 同時進行 吾の子の受験
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おにぎりを食べて布団に隠れてる生きていてごめんなさいと謝りながら
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飛び方を忘れ 枯れ枝に一枚ひとひら 厳寒に耐へをる 赤紅葉
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闇に撃ついかついボディ強き武器漢字 ブウォンと光る「ドム」に睨まれ (厳かで古風な歌への畏怖)
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朝の陽に蓮を咲かせる泥水の熱おび深く命そそげり
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夕暮れに お寝坊さんはうさぎ追う ネオンテトラと鶴の打ち掛け
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博愛のこころを棄てる。これからはレモンの輪切り、みたいに生きる。
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昼下がり 子の寝息だけ 満ちる部屋 世界は今日も 壊れずにいる
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いとけなき 手に雪のごと 飯こぼし 笑みて見上ぐる 春の昼かな
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枝切られいびつになるも空目ざす枯れ木の夢は風花かざはなのなか
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最前で胸に子を抱く若き男性ちち 車窓見せつつ楽しげ語る
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一光よ 病室に刺す朝の陽の プリズム色がドア染め抜ける
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ほろ苦き 大地に芽を出すフキノトウ 春の息吹きを噛みしめる宵 
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「明暗」も「死靈」も未了が世の常と思わば不貞寝の夢見も佳なり
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眠れない夜の底へと堕ちてゆく息苦しくて生き苦しくて
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ダメだって 風邪か感染るよ 絶対に いいのいいのと 横に寝るキミ
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今日もまた 当たり前のように ポストに届く  亡き夫宛 ダイレクトメール
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【あ】たまから 【め】が離せない 【て】んかいで 【つ】づきが気になる 【じ】しょは楽しい
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「何となくまだまだ先と思ってた」手垢の付きし捨て台詞かな
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