画面越しでも眩しくて目を閉じる 日差しのせいか若さのせいか
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短針が 5さし長針 2をさせば 母帰りきて ともる電灯
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チビ猫は まったりまったり すごしてる なでくられたら クルクルいうよ
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都会ゆえ はきと星空みえぬけど ひときわ明るく 輝くシリウス
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炊飯器に張ったおみずを のむことが ちま猫ちゃんの つうじょううんてん通常運転
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どんなにか 不安な夜を 過ごしても 朝は来るから 必ず来るから
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お風呂上がり 二粒だけのお楽しみ アイスの実ぶどう 約20kcal
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くすぶって かわいい悪事を 働けば 半袖姿に ガン見されまくり
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この寒さに三日残りし初雪も溶けて軒端のしづくとなれり
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いつの日も 奮闘している 医療者の 笑顔向こうに 疲労の色
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蜜柑風呂入った我が子思い付く今日はバナナを浮かべてみよう
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朝起きることが苦しくなってきた 起きる理由がないのだからね
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惜秋せきしゅうや 冴へ渡るベランダの夜半よわ オリオン高し 新月の空
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子が帰り我も帰りてはち合わせ抱きしめられて冬のひだまり
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えらんでもえらばなくても為政者は武器商人のおもはくにのり
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降る雪の斜めに吹雪く見つめおり雪明かりの部屋ひとり籠りぬ / 追憶
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やわらかい土に体を食べられて これからわたし世界になるの
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物語読んで寝て朝絶望して頭蓋にペンを刺す いい夢を
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聞いた音食らってる奴ら全員次を求めて噛まずに飲んだ
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体と脳に化粧をして自分でない何者になる 私は器
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帰る場所のない旅を続ける放浪者 命尽きても道すべて家
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好きだった カーテン越しの夢を追う レースの影に またたく夢を
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すくわれた頭の中で蔓延る お前が俺の人生なのか
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十字架が包帯が過去の痛さが私を焼いて大人になった
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棺桶がゴールのレース 飛ばしても面倒ごとが振り切れないまま
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君と二人舗装されない未来へと 揺れるシートの端を掴んで
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久々にお前に会えたな太陽よ まさか電車の窓にいたとは
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懸賞の キーワードとは 関係ない とこは埋めない パズル好きのキミ
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何時もなら 心酔する短歌うた詠む歌人ひとの 投稿無き日はutakata寂し
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この髪や服や口調やふるまいを変えずあなたの地元になりたい
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