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「 歳とると 寂しいことばかり 」と おばあちゃん 退院する人 見送った後
8
幸せ増やす エンドルフィン ドーパミンに オキシトシン セロトニンも必要
9
二月には春は来ないと思ったがどう見ても春白鳥が行く
21
春を告ぐ 風吹き荒れば 寒
戻り 冬知らずの
Jk
の足
8
今日はまた 音もなく雪は おちてくる 軽やかに しかし明らかに地に
24
洋ランの 花咲き揃い 玄関のくすんだフロアー 優雅にリメイク
12
生き残るために客寄せパンダにもなんにでもなるプライドはある
22
伊丹発福岡行きの定時便 洗濯物干す我を見下ろし
15
戦争は 序列の権化 悍ましき 言うこと聞かずば 明日は我が身
12
黒髪の 妖しく光る 髪あげし 夜(よ)のしじまに 解けぬ想いか 山音(やまね)泣き濡れ 月影揺れる
3
南風
(
はえ
)
により暖められし如月の 今宵の月の傍には昴
25
いつからか吾を「ちゃん」づけで呼ぶ妻の認知機能に先行き危惧す
11
夜の月いっしょに作曲ふふふふふっ朝は歌って太陽しょって
15
温暖化 天気の神に 問うてみた 家にも街にも 答え溢れて
11
薄明に 鳥の囁き 数多聞く 大将(カラス)以外は よく知らねども
12
友にだけ手書きの手紙しのばせて事務局報告封入終へる
15
「誰もゐないとき倒れたら・・・」と云へず妻渓流釣りの解禁近し
12
下の子を連れて春日に義父見舞う花粉の
光
(
かげ
)
にけばだつマスク
10
お互いの 生まれた時代を 掛け違え それぞれの家 帰る足取り
20
祈りつつ入試のあとの氷雨にも土わり芽吹く蕗のとうかな
29
「いつ来たの」何度も父に聞かれるが そのたび笑顔が咲くからいいや
27
ヒヨドリに花芽を食まれ紅椿 一輪二輪春を待ちをり
31
キミといた 数年間は もしかして… いやそれはない 横で寝ている
6
反り返る 足の親指割れ爪の 苦節に耐へて吾を支えをり
24
歳経てど 旅と映画と音楽を 語り笑ひし
時代
(
とき
)
色褪せず
28
碧冴ゆる 白煙上がる 雪富士の 滑り轟き 山の背なだれ 静けしや
5
嶺ゆけば 風の音のみ 冬深し 雪なだれ落つ 山の背渦巻き 陽炎立つや ひとり影
3
雪吹雪 足跡絶えて 静けしや 空くれないの 凍つ峠解け 夢か現か 君の影
3
深山ゆけば 水の音のみ 夏深し 清水湧き落ち 早瀬渦巻き 水しぶき
3
冬深し 茜に燃える 富士の背に 雲海に埋み 薄墨染まる 春隣
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