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膝の上 愛惜眠り まだ遠く
5
影なれば消ゆべきものを
眼
(
まなこ
)
なる濃き紫は
愈々
(
いよいよ
)
深し
8
まばゆさに心も白く霞むとも焼きつく青は褪せぬ形見に
8
不調さへ歌をうたいて超えようと腹の底より声放つのだ
18
リンゴ酢と梅肉入りの飴ちゃんで体を起動さすダルい春
23
夜熱海 想う可惜夜 横顔に
6
春なのか冬の残滓の中なのか三寒四温の
V
A
R
を
13
音楽を止めて地元を歩いたら意外と静かで意外と寂しい
15
聴こえたの だからわたしはここにいる きみよ見つけてはやく気づいて
7
悠久を生き延びてただひたすらにあなたのもとに帰りたかった
4
感触のかけら 集めて縒り合わせ作り上げたるときの楽しさ
12
中腹を越して麓にかかる雲あの辺りなら歩いて行ける
22
逆向きの席の電車でぐんぐんとバックする先 旧友が待つ
21
衣替え 心ときめき 春ですよ 桃色桜 春の宵 くれないもえる 梅の花
6
不調には特効薬の眠りあり暫し突っ伏す昼の楽園
11
日溜まりの テラスに留まる 夫婦鳩 微笑み溢れ 相身互い 春うらら
7
ラーメンを食む君のメガネが曇る 何なんだろうこのときめきは
8
甘酒の麹の粒を噛み潰し苦虫の味中和させてる
8
昼下がり君と繋がる10分間もう5分間延長させて
6
円安で物価高騰が止まらない一般庶民はエンエンと泣いている お題:「円」
4
憧れは 憧れのまま 遠ざかり 再び行けぬ 「黒の教会」 /ルーマニア ブラショフ黒教会2016年7月
11
横浜で 俺を押し退け 乗ったヤツ 相模湖行くの? それ横浜線よ
6
どの音が いづれの鍵か 分かねども 手足の動き 見れど飽かなくに /イヴ・レヒシュタイナーのパイプオルガン演奏
9
落ちそうに 腰をずらして 足鍵盤 踏む足捌き 後ろより見る /イヴ・レヒシュタイナーのパイプオルガン演奏
7
北山に 春を告ぐべく 雷のごと ホール響(とよ)もす オルガンの声 /京都コンサートホールパイプオルガン演奏
13
イランには イランの論理 ミサイルの 届くはずなき イスラムの法
14
「よく寝れた?」まあと返事をする我はあなたへの殺意とオール明け
4
人馴れて 膝にも乗りし チャイハナの 猫し思ほゆ 空爆ののち /ゴレスタン宮殿チャイナハナ2016年10月
7
木漏れ日に 似たやさしさと 笑みだけが 今も私を 閉じ込めている
11
コート
纏
(
まと
)
ひ 凍て返る通勤路行かば
氷雨
(
ひさめ
)
に打たるる散りし紅梅
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