Utakata
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しじみ
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あいつよりマシだと指さされる場所に ぼんやり立ってるような気がする
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「おかえり」と君に言いたい そのあとはひとりの時間をたくさんあげたい
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決戦に備え今まで見た武器が
I
K
E
A
の
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階に再集結
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わたしから伸びた無数の棘たちの ひとつひとつに綿をかぶせる
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ごめんねと謝る時 私はひとり 鏡張りの部屋に立ってる
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自販機のアイスを買ってかじるときだけに香るまぼろしの塩素
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御三家は街のどこにもいないのに ただ博士だけが持ってる不思議
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真夜中のふたり 会話の
薬莢
(
やっきょう
)
を隠すかごには【びん】【かん】の文字
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ブレーキをかけるぎこちなさで測る 今日の運転士の経験値
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怖がらずマッチを擦れる 手元から おさなごころがまたひとつ死ぬ
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きみのため 盛ったごはんのてっぺんを 少しへこませて出す朝餉に
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「最近は忙しいのか?そうなのか・・・」父の誘い文句がかわいい
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優しさは有限だから慎重に注ぐ相手を見定めている
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人知れずサンバを踊るワンルーム スマホに恋愛成就の通知
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街頭がただひとりを照らす夜中に 主役の私スキップでゆく
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全員がゾーンに入る食卓で カニは静かに平和を祝う
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寒いからあたたかい君の手を握る理由があった冬がもう終わる
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家までの道に咲いてる梅の木が満開だから遊びにおいで
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至らない自分を許しただけなのに世界が一気に優しくなった
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今日の服どう? って訊く私の家の布団に積もるたくさんの
if
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「えらい」とか「綺麗だよ」とかで簡単にフルスロットルで今日を走れる
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探さない方が良い答えもあるよ 視界を粗い点描にして
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切先を自らの喉突きつけて普通を語る人の危うさ
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網膜に焼き付ける君の刈り上げと車道側行く優しい背中
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春先の冬眠明けの熊みたく不器用な人をただ許す布団
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道をゆく人の視線を一点に集める惣菜屋の行列
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満員の電車を降りる時にだけできる優しさ由来の花道
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いつ傷が癒えるのかと聞く許したくない君の目をじっと見つめる
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光あれ 決して交わることのない私と君の道に祈りを
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つまらない大人になった 淡々と見つめる先で花火弾ける
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