Utakata
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しじみ
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風下に立つ臭いに悶えるわたし 風上に申し訳無さげな犬
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最後だと決めたあなたのベランダでくゆらす煙の動線を追う
7
成功の途中だと言う君が焼く崩れたタコ焼きは背筋伸ばす
7
長袖のシャツの皺を伸ばす昼 雨の切れ間に燕羽ばたく
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いつだって誰かのために編み物をする誰かへ買う毛糸ひと玉
11
「この家の律速段階」という父の言葉を枕にして眠る
8
地下鉄の蛍光灯が線状に走る 誰かを串刺しにして
8
除湿機がサンバのリズムを刻む時、服は地球の裏側にいる。
4
カーテンにウランガラスのボタン縫う 光る時はまだやってこない
7
しましまの横断歩道を渡る時現れるマグマ 子供に戻る
8
ここにすると決めた。君の腕からは「どうぞ」の代わりの力がこもる。
4
大雨が洗った空に足跡をつけていく久々の逆上がり
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見返りはいらないって言い聞かせてる サブリミナル善意が安い
5
右手から葉っぱが弾ける音がして静けさを知る雨のベランダ
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忘れてていい。忘れないでほしい。と、遠く微かに瞬く恒星。
13
東から「こっちこっち」と吹く風が、春の場所を教えてるらしい。
8
街路樹の枝葉をトレースする影で、無地なわたしも華やかな昼
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喫煙所 無の顔で煙を吸い込む人にも煌めく時間はあって
7
死滅したキラー
T
細胞たちを弔う力いっぱいの鼻息
7
洗濯がはかどる天気だ お隣のベランダから微かな鼻歌
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もうやめて!私の
H
P
はゼロよ! 遊びの手を緩めない犬
8
もう多分会わない人達の安否が並んでる 何も起こらない春
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なんでだよ 今言わないでよって顔に 過去分詞 今も睨まれている
5
週明けの私に託す 週明けの私が恨めしそうに見ている
12
ホーローの鍋に萎びた葉物揺る スープジャーへと注がれる愛
7
切れるべくして切れてきた縁があり、空の財布と向き合っている。
12
合わせれば逸らす視線の動線で見えない壁を張る能力者
11
意味とかは実際無くて、視点だけがある。あなたの話が聞きたい。
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「光あれ。すると光があった。」マジ? お金あれ。「いや、そういうのじゃない。」
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死んだあと、きっと世界をこう見てる。屋上の景色。羽はまだない。
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