Utakata
登録
Login
サイトのご案内
しじみ
フォロー
20
フォロワー
21
投稿数
99
« 最初
‹ 前
1
2
3
4
次 ›
最後 »
切先を自らの喉突きつけて普通を語る人の危うさ
6
春先の冬眠明けの熊みたく不器用な人をただ許す布団
9
道をゆく人の視線を一点に集める惣菜屋の行列
6
満員の電車を降りる時にだけできる優しさ由来の花道
14
いつ傷が癒えるのかと聞く許したくない君の目をじっと見つめる
10
光あれ 決して交わることのない私と君の道に祈りを
9
つまらない大人になった 淡々と見つめる先で花火弾ける
13
新品のノートに綴る初めての言葉みたいに大事にさせて
11
吐き出した煙の中に今日の靄 等価交換肺の黒ずみ
9
大丈夫 この世の全ての人間は着ぐるみを着て生きているから
32
調べればできるのに聞く母親の会話の中に愛を見つける
10
浦島は 地上が恋しくなったのか 「飲み行こう」ってLINE来てたよ
14
駅までの道 繋いだあなたの手が冷たかったこと覚えておくね
9
腕にある黒子を四つ指先で夜空を繋ぐようになぞって
9
ゆっくりと ただゆっくりと歳を取り いつか猫又になれ愛猫
17
わたしには独りになりたい時にだけ被れる透明の殻がある
9
自分から撒いた毒で死ぬ草なのわたし生きる気力が欲しいの
6
下腹部に眠る命の素たちはいつか他人になるのだろうか
8
解ろうとしないまま眠る教室の隅に今でも私は俯く
8
撫でる手に湿度と熱を感じ取る あなたのしたいことが分かるよ
6
ただいまと帰ればおかえりのキスする 猫の鼻はいつも濡れてる
11
ジャガイモは 私に命を救われて 冷蔵庫でピンと根を張る
10
憧れの巻き髪 「憧れのままで良い」と 鏡に写る巻き髪
5
空中を 俊敏に舞う婦人の手 井戸端会議の演出を担う
7
久々に読みたい本があったから 週末新幹線で帰るね
12
文字を書く 文になるほどくっきりと 過去完了を自覚する恋
10
朝の駅 主観のレンズを通したら 生きとし生けるものにあるドラマ
8
夏風邪の熱が引いたら、これまでの古い私が死ねばいいのに。
11
ベランダの貰い煙草の火が揺れて これが花火の記憶でもいい
8
「来ましたよ、元気を演出しなさいよ」夏の圧が降り注ぐ。暑い。
7
« 最初
‹ 前
1
2
3
4
次 ›
最後 »