鈴猫  フォロー 0 フォロワー 0 投稿数 40

雨の音 頭の重さ 冷える指 何も消せない車のライト 

まだ少し濡れてる髪に触れながらたまには「好き」と言ってみようか 

眠れない頭が痛い朝が怖い 光の海に弱音零して 

この苦い液体が毒だったらな いつもの安いビールだけどさ 

真っ白な肌を覆う真っ白なシャツ 夏の訪れ教えないでよ 

希死念慮 貴慮を除けば「死ねん」だけ残るのだなと酒を飲み干す 

教えない 私の秘密飲み込んで 知らず知らずに消化しちゃえば 

目覚めたら平行世界ご案内 もう充分よ、ここはどこなの 

がらくたの身体につぎはぎの心 夜を抱えて朝を待てない 

殺してよ……でも痛いのは嫌だなぁ、なんだ抱きしめられたいだけか 

「好きでした」「知らなかったの」「馬鹿みたい」 私こんなに鈍かったのね 

君がいい 君じゃなくていい 君はダメ 君だけがいい 君はどうする? 

「地下道は近道じゃない」「知ってるよ」(あと何回教えてくれるの?) 

地下道へ続く階段 風が吹く 思いがけない私を晒し 

「好きでした」 言葉で過去にできるけど 身体は今も「好きです」と言う 

肉じゃががとても美味しくできたんだ そうだ私と結婚しよう? 

音もなく消してしまえば終われるの?記憶の君は生きているのに? 

さよならの気持ちは痛いほど分かる だけど私はまた恋をする 

この涙、別にアンタのためじゃない カレーが少し辛かったのよ 

画面越し 君の香りも体温も言葉にしてよ 伝わらなくても 

君のことずっと見ていた好きだった ほんとは何も知らなかったね 

見せまいと濁した君の想いなら 濾過はしないで今飲み干すよ 

なんだかな 夢見たことは夢のまま 膨らまなかったマフィンみたいに 

とろとろと時間吸い込む微睡みの奥の奥まで揺れて落ちたい 

(好きです)を殺して笑う「好きでした」 誰も知らない 知らなくていい 

ぼんやりと冷える身体を抱きしめて眠れるようにあれをちょうだい 

夏の風に揺れる君の髪を見ていた もう二度と戻れない夜 

甘くないケーキに刺したフォークから零れ落ちたい未来を知った 

嘘じゃない 本当じゃない ただここに無くなりそうな「好き」があるだけ 

6月が生温く頬撫でていく 冷えた小指を置き去りにして