鈴猫  フォロー 0 フォロワー 9 投稿数 408

私には届かぬ空のその先がピンクレモネードの色になる 

朝起きると暖かく目が腫れていて 昨夜泣いたのは誰なんだろう 

歌を詠む、って何でしたっけ そういえば今日の帰りは小雨でしたね 

恋をしたように思われる歌を詠むこともできます、というだけ 

その指の感触も知らないままに分かった気になる怖さがあって 

あの人への気持ち全て消したくて 手にした薬は甘ったるい 

春の日の急な雨にも折りたたみ傘を黙って差せる貴方が 

指の先でゴミになったコンタクトレンズに少し愛着がわく 

見切り品のいちごを買ったあの夜はきっと誰より幸せだった 

穏やかに目が合う街中のキリン きっと明日も目が合うでしょう 

「大好き」の色や香りを知ってるか 知らないままにまた口にする 

私にも君にも同じ春が来る ほら柔らかい風が吹いてる 

「あのライン、意味はあるの?」と聞く君の甘くない声にきっと勝てない 

桜にも気づかないほど 顔を上げて歩くということも忘れて 

爪先が冷えていくのと君は言う 街には春の日が届かない 

思い出も押し込んでみた段ボール 泣かないで すぐゴミにするから 

「春ですね」「大好きです」が失った行き場としての迷子の子猫 

君のこと抱きしめたくて夢に見る 夢では髪の匂いもわかる 

ふわふわのスカートを切り刻むように 黒のスキニーしか選ばない 

一箱のいいお値段のチョコレート 変わりはしない関係を添えて 

春物の色味は僕にやわすぎて 何も透けない黒で隠して 

早春は思い出さずにいたことを思い出させる だから嫌いよ 

きっともう人生の半分くらい「大人になりたい」と思っている 

れない」と「さわれない」って同じかな 違うのかな 君はどう思う? 

sとu、kまで打ってまた消して少し嫌いになったりもして 

今日もまたかさかさの手はそのままに 貴方にはもう触れないのだし 

どうしても口に含んだキャンディを許せなくって奥歯で噛んだ 

「寂しい」もすぐに忘れて生きていく ふと振り向けば春の匂いで 

俯くとストッキングはびりびりで ため息も出ぬ帰りの電車 

一缶のレモンサワーを飲み干して 何も変わらぬ明日のアラーム