鈴猫  フォロー 0 フォロワー 8 投稿数 319

幸せの棒をあげるよ、僕はただ 殻を色付けしたかったんだ 

引き出しをがたりと開けて継ぎ接ぎの歌作ってはそっと仕舞った 

「寒いね」を共有できた それだけで 寒くなくなる魔法にかかる 

寂しさは蒼く燃えると聞きました 私は蒼く光っていますか 

まだここに炎が点る場所があり 揺らめいている夜の悲しみ 

もう誰も住まない部屋の片隅で役目を演じ続けるルンバ 

「濡れる」という言葉が含む水分を数字で見たいと感じる夜中 

手を伸ばす私なんか見えていない君が一口桃を齧った 

美しくあるだけでは伝わらない 今夜は星がよく見えますね 

呼んでいる声も紛れるこの場所で詠んでいるのだ、君への好きを 

レポート課題:寒さと人恋しさの関係性を1500字で 

君のこと抱きしめたいと言う腕が彷徨い疲れ「好きだ」と打った 

血の色が赤でも愛してくれますか?瞳と髪は黒なのですが 

君のこと知らないけれど知っている 幸せでいてほしいと思う 

午前9時 踏まれて溶けた雪色のニットを纏う私の身体 

ぼくの辞書 夕日に近いあのページ きみの名前が載っているんだ 

靴下と同じところに干していたあの日の夢はまだ濡れている 

お風呂場にぶちまけたこの星たちはもう宇宙には帰ってくれない 

「好きです」とあなたにぶつけられなくて「夜は眠れてますか」と聞いた 

吐く息が凍るほどには寒いので貴方に「好き」と言っておきます。 

恋の色は数多あると言うけれどこれは紅く燃えた恋です 

どうしてか、泣きながら「好き」と言うのです。許しましょうか?許せましょうか。 

「帰ろうか」 何処へ?と聞けぬ僕らにも きっとあるのだ、帰る何かが 

寒さってこんなに痛いの? 知らなくて 君を ただ 抱きしめたくなって 

普通から解き放たれて今日もまた揺り戻されるあんな普通に 

散ったままあの屋上で朽ちていく 風にも舞わぬこの片想い 

お財布で眠ったままの中吉がどこへも行けぬ私の暮らし 

神様は見て見ぬふりが上手いので、私も息をするように詠めます。 

御籤の言葉などすぐ記憶から落ちてくくせに、なんだ、一憂 

ひたひたと注ぎすぎてもいいのです 溺れさせる力はないので