鈴猫  フォロー 0 フォロワー 5 投稿数 252

なれるなら貴方の顔になりたくて、行き着く先は愛されたくて 

「美しい人」だと思う。違います、顔だけの話ではないです。 

猫ならば君の涙を掬えたか このヨコシマで猫にはなれず 

「愛してる」「愛しています」……足りないね 三十一文字はあまりに遠く 

あれも嫌これも嫌ではこの国を生きてはゆけぬ30歳児 

ねこを見て「ねこだ」と思う君がいて そんな世界で生きていきたい 

この街で生きてみたくて諦めた花の香りも忘れそうです 

夕焼けが優しく僕を貫いて 今日から君を見つめられない 

雨の中傘をささずに歩いても可哀想には見えない私 

君の名は七文字だから適切で 八文字ならば適切でない 

「八月は何処へ行ったの?」「海ですか?藻屑となって消えたのですか?」 

「長月は何が長いの?」と聞く君の瞳がとても好きだったので 

「さよなら」と麦わら帽子風に揺れ そうか君が8月だったか 

ごめんねと排水口に流してく 嫉妬それからあの頃の恋 

「すみません、夏の匂い置いてますか?」「ラムネの瓶に詰めてあります」 

眠たくて濃いめに淹れたコーヒーの黒さみたいな私の愛情 

結局は「どんな君でも好きですよ」どうかお願い伝わっていて 

終わりかけの夏にやっと手を伸ばしもうすぐ届く17の君 

「笑い方、わからないの」と笑ってた 大丈夫だよ、そのままでいて 

理由わけもなく信じていたの君の裸のままの左手薬指 

サヨナラの音を聞きたくないですか?ほらあそこにも落ちていますよ 

くるくると時計の針が12時で出逢ってしまう前におやすみ 

ゆるゆるとクリームソーダ飲む君の口許をこっそり見つめてた 

好きでしょう?分かったような顔をして笑うあなたがほんとに好きよ 

もさもさと音がしそうにパンを食む君にあげたいこの卵焼き 

西口で待ってたなんて知らなくて人混みをただよう東口 

眼差しの温度を測り記録して 君に提出してあげようか 

沈んでく とろりと黒い感情に他人ひとは嫉妬と名前をつけた 

「賞味期限、今日までだった」と手に取った牛乳みたいな私の暮らし 

この夏の思い出が欲しかったんだ 言い訳ばかりの線香花火