Utakata
登録
Login
サイトのご案内
鈴猫
フォロー
0
フォロワー
13
投稿数
586
« 最初
‹ 前
…
2
3
4
5
6
7
8
9
10
…
次 ›
最後 »
道端で寝ているような蝉たちは何年分の夢を見ているか
3
君の心を通りゆく風思う 絆創膏は重ねて貼れぬ
1
汗ばんだジョッキを拭う指先に再会できた
2
年目の夏
1
初恋が締めつける胸の痛みには程遠く 気圧に弱い頭
2
人生の舞台から降りますボタン 人差し指で楽に押させて
0
名前だけ知っていたけど マリトッツォ 美味しかったと君がはしゃぐので
0
もうきっと詠めない歌が
過去
(
そこ
)
にあり 触れられぬのにぼんやり光る
4
「だ」メなんだ 「い」つもこうだと 「じょ」う識に 「う」ま乗りされる 「ぶ」器用な君
1
「好き」という意味の言葉が増えていく こんな夜には「おやすみなさい」
1
紫陽花の写真を撮った君のこと好きだと思う僕 も好きなんだ
1
君が飲むコーヒーにだけ入れたくて ガムシロップと「好き」とかいうの
0
蒸し暑いほどの空気と体温を持て余してる もう金曜日
1
土曜日の昼から開ける発泡酒みたいな君を愛せるのなら
1
「好き」の温度調節さえ困難で 笑って誤魔化す君も私も
0
抱えて眠るのはぬいぐるみでなく 私の中の幼い私
2
藍色と灰色に溶け込んでゆく街の焦りを見逃すばかり
2
夜に心地よい言葉を重ねても 明日の私は泣くのでしょうが
9
抱きしめるだけではきっと満たされず私が欠けてゆくだけなので
1
君の紡ぐ言葉は今折って捨てようとしているカッターの
刃
(
ごみ
)
0
雨がまた君の心を沈ませる でも傘はもう差してあげない
1
君のこと、いい子いい子と甘やかす
時間
(
とき
)
だけ私、大人になれる
1
猫になどなれぬのだから もう一度コーヒーを飲み文字と向き合う
2
今日もまたこらえきれずに雨が降る 歩くばかりの私を責める
2
矯正をしてもしなくても僕の目に こんな世界はぼやけて見える
2
大きくはない部屋の大きくはないベッドの上で明日を占う
2
来週の私もあの交差点で私が轢かれる夢を見るか
3
人混みに紛れて捨てられている ぐにゃりと曲がった傘は私だ
1
この街は飛行機雲がよく見える 私は空を見て飴を噛む
3
私には届かぬ空のその先がピンクレモネードの色になる
1
朝起きると暖かく目が腫れていて 昨夜泣いたのは誰なんだろう
1
« 最初
‹ 前
…
2
3
4
5
6
7
8
9
10
…
次 ›
最後 »