Utakata
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鈴猫
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君が飲むコーヒーにだけ入れたくて ガムシロップと「好き」とかいうの
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蒸し暑いほどの空気と体温を持て余してる もう金曜日
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土曜日の昼から開ける発泡酒みたいな君を愛せるのなら
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「好き」の温度調節さえ困難で 笑って誤魔化す君も私も
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抱えて眠るのはぬいぐるみでなく 私の中の幼い私
2
藍色と灰色に溶け込んでゆく街の焦りを見逃すばかり
2
夜に心地よい言葉を重ねても 明日の私は泣くのでしょうが
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抱きしめるだけではきっと満たされず私が欠けてゆくだけなので
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君の紡ぐ言葉は今折って捨てようとしているカッターの
刃
(
ごみ
)
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雨がまた君の心を沈ませる でも傘はもう差してあげない
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君のこと、いい子いい子と甘やかす
時間
(
とき
)
だけ私、大人になれる
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猫になどなれぬのだから もう一度コーヒーを飲み文字と向き合う
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今日もまたこらえきれずに雨が降る 歩くばかりの私を責める
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矯正をしてもしなくても僕の目に こんな世界はぼやけて見える
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大きくはない部屋の大きくはないベッドの上で明日を占う
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来週の私もあの交差点で私が轢かれる夢を見るか
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人混みに紛れて捨てられている ぐにゃりと曲がった傘は私だ
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この街は飛行機雲がよく見える 私は空を見て飴を噛む
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私には届かぬ空のその先がピンクレモネードの色になる
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朝起きると暖かく目が腫れていて 昨夜泣いたのは誰なんだろう
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歌を詠む、って何でしたっけ そういえば今日の帰りは小雨でしたね
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恋をしたように思われる歌を詠むこともできます、というだけ
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その指の感触も知らないままに分かった気になる怖さがあって
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あの人への気持ち全て消したくて 手にした薬は甘ったるい
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春の日の急な雨にも折りたたみ傘を黙って差せる貴方が
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指の先でゴミになったコンタクトレンズに少し愛着がわく
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見切り品のいちごを買ったあの夜はきっと誰より幸せだった
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穏やかに目が合う街中のキリン きっと明日も目が合うでしょう
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「大好き」の色や香りを知ってるか 知らないままにまた口にする
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私にも君にも同じ春が来る ほら柔らかい風が吹いてる
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