Utakata
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鈴猫
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「この本を読み終えたのだ」と君は言う 私はまた曖昧に笑う
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土曜日の
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時に止まった電車にも、呪いはするが、もう、散っている
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空腹を埋めてくれない珈琲で流し込むのだ、明日の残業
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色のない世界にだって此処よりは感情というものが在るだろう
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ぼやけてく世界を見たくない僕は眼鏡を捨ててぱりんと踏んだ
2
冷えきったつま先みたい、君の唇から零れ落ちてく言葉
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目の前の冷めていくコーヒーよりも書かねばならぬ別れの手紙
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君のこと、星になれとは言わないよ。だけど明日も雨だといいね。
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投げ捨てたスマートフォンが光ってる 君の震えを知らないままに
2
「好き」や「愛」の前に君が口にする珈琲の熱さが気がかりで
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バスの窓 曇りを拭う指先に走るささくれ見ないフリして
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幸せの棒をあげるよ、僕はただ 殻を色付けしたかったんだ
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引き出しをがたりと開けて継ぎ接ぎの歌作ってはそっと仕舞った
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「寒いね」を共有できた それだけで 寒くなくなる魔法にかかる
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寂しさは蒼く燃えると聞きました 私は蒼く光っていますか
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まだここに炎が点る場所があり 揺らめいている夜の悲しみ
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もう誰も住まない部屋の片隅で役目を演じ続けるルンバ
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「濡れる」という言葉が含む水分を数字で見たいと感じる夜中
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手を伸ばす私なんか見えていない君が一口桃を齧った
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美しくあるだけでは伝わらない 今夜は星がよく見えますね
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呼んでいる声も紛れるこの場所で詠んでいるのだ、君への好きを
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レポート課題:寒さと人恋しさの関係性を
1500
字で
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君のこと抱きしめたいと言う腕が彷徨い疲れ「好きだ」と打った
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血の色が赤でも愛してくれますか?瞳と髪は黒なのですが
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君のこと知らないけれど知っている 幸せでいてほしいと思う
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午前
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時 踏まれて溶けた雪色のニットを纏う私の身体
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ぼくの辞書 夕日に近いあのページ きみの名前が載っているんだ
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靴下と同じところに干していたあの日の夢はまだ濡れている
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お風呂場にぶちまけたこの星たちはもう宇宙には帰ってくれない
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「好きです」とあなたにぶつけられなくて「夜は眠れてますか」と聞いた
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