鈴猫
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歌を詠む、って何でしたっけ そういえば今日の帰りは小雨でしたね
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恋をしたように思われる歌を詠むこともできます、というだけ
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その指の感触も知らないままに分かった気になる怖さがあって
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あの人への気持ち全て消したくて 手にした薬は甘ったるい
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春の日の急な雨にも折りたたみ傘を黙って差せる貴方が
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指の先でゴミになったコンタクトレンズに少し愛着がわく
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見切り品のいちごを買ったあの夜はきっと誰より幸せだった
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穏やかに目が合う街中のキリン きっと明日も目が合うでしょう
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「大好き」の色や香りを知ってるか 知らないままにまた口にする
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私にも君にも同じ春が来る ほら柔らかい風が吹いてる
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「あのライン、意味はあるの?」と聞く君の甘くない声にきっと勝てない
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桜にも気づかないほど 顔を上げて歩くということも忘れて
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爪先が冷えていくのと君は言う 街には春の日が届かない
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思い出も押し込んでみた段ボール 泣かないで すぐゴミにするから
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「春ですね」「大好きです」が失った行き場としての迷子の子猫
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君のこと抱きしめたくて夢に見る 夢では髪の匂いもわかる
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ふわふわのスカートを切り刻むように 黒のスキニーしか選ばない
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一箱のいいお値段のチョコレート 変わりはしない関係を添えて
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春物の色味は僕にやわすぎて 何も透けない黒で隠して
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早春は思い出さずにいたことを思い出させる だから嫌いよ
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きっともう人生の半分くらい「大人になりたい」と思っている
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れない」と「さわれない」って同じかな 違うのかな 君はどう思う?
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sとu、kまで打ってまた消して少し嫌いになったりもして
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今日もまたかさかさの手はそのままに 貴方にはもう触れないのだし
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どうしても口に含んだキャンディを許せなくって奥歯で噛んだ
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「寂しい」もすぐに忘れて生きていく ふと振り向けば春の匂いで
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俯くとストッキングはびりびりで ため息も出ぬ帰りの電車
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一缶のレモンサワーを飲み干して 何も変わらぬ明日のアラーム
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春なんだ だってこんなに元気だし しばらくしたら飛べちゃうかもね
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0時過ぎ 佇むカップラーメンに負けてる君を愛するだろう
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