Utakata
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鈴猫
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ぼくの「おはよう」と あなたの「おはよう」は 価値が違うと気付いた夜更け
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生きるべきあなたよ どうか 末永く 春に咲く花の名を教えて
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許したくないことばかり増えてゆく 冬でも汗ばむほどの電車で
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ぎゅうぎゅうの地下鉄で鳴り響く固定電話の音だ ご注意ください
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「好き」という感情だけが生きている あなたが暮らす街も知らずに
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走りゆく特急電車の音だけが救いだろうか 明日は晴れです
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猫がいた 写真を撮った 不特定多数に見せるつもりで撮った
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不幸な事故さんへ どうか抱きしめてください 可哀想な私より
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「ていねいなくらし」の文字が踊る雑誌を横切った深夜のコンビニ
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渡り廊下に落ちている押しピンを踏まずに歩く でも救わない
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来年を背筋伸ばして待っている ゴミ捨て場の青い扇風機
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Q.
強さとは何か?
A.
私が持っている質の対義語の塊です。
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酸っぱくて苦くて ほんの少しでも「あま」とか「ほろ」を抱いていたなら
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ぼくたちは、いったい誰のてのひらのうえでおどってしんでゆくのか
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「鉛筆で紙に他人の名を書いて箱に入れる」という権利有り
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街中でチャイナドレスの青年とすれ違う、あぁ、秋が深まる
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息を吸う 羨ましいの「う」の口で 「うらやましい」を音には出来ず
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かさかさと鳴りそうな手に塗り込めた ため息とかそういう類のあれ
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夏と冬の境目の名前です。「秋」と言います。テストに出ます。
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明日の朝も呼吸し それらしきことを言いたいだけの肉塊である
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ふっくらと両手で掬い上げたとて小指の爪ほどの価値もない
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秋だから 秋じゃないけど 秋っぽく アップルパイの話をしましょう
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道端で迷子になった名刺にもそこはかとない肩書きがある
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靴擦れの痛みに今日は囚われて ずるずる崩れていく
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時
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冷蔵庫 毎日覗くはずなのに 今日も使わぬ粒マスタード
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秋めいた風?勘違いだったかも 信じられない 貴方みたいよ
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「あぁそうか、今年もあと〇ヶ月だね」だけ繰り返し終わる人生
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りんご飴 もはや縁日では食べぬ ナイフとフォークで切り分けて、秋
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「秋」というものはいつからいつまでか 今日の日差しに問いかけている
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夢に出てきた君とデートをしてた 好きという事実だけが残り
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