Utakata
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蜜色
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声にならなかったことば、、霧散する前に言葉に遺して
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閃きは雫が落ちる天露の広がる波紋揺れるまにまに
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気が付けば軌跡の消えたあなたさま 指先踊り廻る言の葉
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こうしたら 良かったのにね 忘れてた カランカランと 気持ち零して
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頬白く 静かに溶ける 口角が 日向の時間 時を進めて
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たがために あなたが奮う 儚さは 己が果肉を もぎり取るさま
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温い風 隙間を埋めて 別の手で 水槽の空 ぼやける朝日
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ぬくもりが 途切れた筒に 乾く蜜 何がいいのと 目尻は笑う
4
ひらかずの 蕾に水、と 君もただ 根腐れ待つか 枯らして留める
4
振舞えば 机上の歌も動き出す 私の代わりに笑顔をくべて
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穴齧る 涼音に消える あばら屋と 狩る己が鬼 夢殿造り
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夢塗れ 全ては踊る 己が為 行けども地獄 帰せども地獄
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廻る灯を 海路に映す 灯台は 潮目が崩す 皹も知らずに
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(無題5)遠くなる きっとそれすら 気付かない そのままでいて 影だけ見てて
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(無題4)馬鹿みたい そこにわたしは もう居ない 夢を抉って 見ない傷口
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(無題3)音が鳴る 玩具みたいに 繰り返す ただ天井を 数えてなぞる
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(無題2)穴周り 乾いた音と 乱れ傷 刺せたところで 回らず折れて
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(無題1)削れかす 穴に不信が 詰まりゆき その合鍵は 視差ゆえ狂う
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「ほんとはね」 なんて言えない帰り道 貼った値踏みは剥がすと白地
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許しながら手放してね 執着は自分で落ちる手軽な地獄
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灯を落とし一筆箋に留める前寝息に混ざる掠れた言葉
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雫さえ 今堪えれば撃ち抜ける ロングトーンに色が付いた日
7
仕分けして痛みを散らすアナロジー 気付けど傍に私は居ない
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シャボン玉(五)けんけんぱ 隣の正面 鬼はだれ 夢に消えれば 風化する街
5
シャボン玉(四)何も出ぬ 消えた赤灯知らせ葦 きっと私も明日には忘る
4
シャボン玉(三)制服が積み木を崩す歪さと 見るに触れ得ぬ本当の事
6
シャボン玉(二)曲がる背と 変わる足先交差する 渦巻く赤と進む人々
4
シャボン玉(一)撫でる手に 手錠が掛かる朝八時 鞄に揺れる家族の写真
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「言いなり」と 「大切だから」 意味違い あなたの足で こちら迄来て
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そうでした ここでの顔は ここにだけ 飛び移る様 誰でもいいね
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消失点(五)欲しがりの お化けは怖い いつまでも 消えぬ刺青 まだ叩かれて
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