ひーちゃん
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夜風浴び窓辺で眺む遠花火 微かな音に光りては消ゆ
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娘(こ)の浴衣孫に調え夏祭り 母のお下がり喜び纏う
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プランターに苺ミニトマ実の生れり あふれるほどの水やる幼
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夏畑に見知らぬ葉っぱ戦ぎおり 翁に問えばこんにゃく芋と
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ワーキングケアラーの忙(せわ)しき日々も歳月(とき)を経た今笑い話に
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ケアマネと介護話でもりあがるネタの尽きない亡姑(はは)との暮らし
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幼き日友の家にて出されしは砂糖水なり夏の暑きに
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さりげない人の気遣い思いつつ朝の目覚めの茶の香優しき
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叢に枝を這わせて野いちごは夏陽纏いて赤くきらめく
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労りの言葉の嬉し朝涼に 鳴き出す蝉と今日を始めり
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誕プレの「枯れない花」は華やかに部屋を彩り風の流れる
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すやすやと眠る赤子の愛らしく画面越しでも心和みぬ
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鬱々と気分すぐれぬ朝もあり 老いを分け合う相棒もいず
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足元に朱きざくろの花落ちて枝(え)にある萼の根元まあるく
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冬の間に剪定されし並木道 緑陰少なき通院の道
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杖を置き押し車にて通院す うぐいす鳴きし文月の朝
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毒のある花数多あり我が庭もスズラン 水仙 彼岸花
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復興のシンボルとなる花なれど毒あるゆえと言う人のあり
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公園の夾竹桃の伐採が議題にのぼる町内会議
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不具合のある身抱えて日々生きる せめて心は健やかなれと
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窓を開け部屋を整え帰り待つ優し風吹く星の降る夜
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一汗も二汗もかき風呂に入る草取り忙し梅雨明けの庭
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淡々と過ぎ行く午後に庭立てば足元跳ねるバッタ健気に
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青色に光り子トカゲ駆け抜ける 小さな庭も命を紡ぐ
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道行けばノウゼンカズラの花散りて空にも地にも赤き花咲く
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指折って字数かぞえてあれこれと後期高齢一人の部屋で
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ケアマネに趣味はと聞かれ短歌だと とても言えない始めて二年
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笹の葉に願い託すか幼な子は 吾も短冊に想いをしるす
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孫(こ)のライン「今日アパートに帰ります」ひと月の子と母の愛抱き
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ミシン踏む母を見ていた幼き日 姉妹揃いの白ワンピース
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