Utakata
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ひーちゃん
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折り鶴に託す願いや病む友の心にたけき力与へよ
29
理不尽はうまくかわしてやり過ごす 波風立てぬは老いの才覚
32
雨音を聞きつ
一日
(
ひとひ
)
が過ぎて行く カラスの声の響く夕暮れ
29
てのひらにダンゴムシ乗せ遊ぶ子ら 笑みのこぼれて若葉風ゆく
30
はつなつの風吹き抜ける土手道を黄色に染めるタンポポモドキ
35
風薫る玉ねぎ畑に園児らのヨイショ、ヨイショの
可愛
(
かい
)
らし声が
35
おねえちゃん お父さんに似ていいよね 遠い昔の次女のひとこと
27
トンボ来て夏だと思う五月晴れ
孫
(
こ
)
の見送りに庭に出ずれば
31
遠きより訪ね来し
孫
(
こ
)
の労いに婆の手料理卓に並べり
31
坂の
上
(
へ
)
の公園に立ち見下ろせば遠き街並みはるか山並み
31
学舎で語りし友の訃報受く ツバメ飛び交う空の明るき
36
地を叩く夕刻の雨 傘持たぬ
孫
(
こ
)
が気にかかり空を見上げり
25
石垣を縫うように蔓這わす 蔓日々草
主人
(
あるじ
)
無き
家
(
や
)
に
27
着替えせず寝間着で過ごす初夏の午後 激しき音の天気雨降る
29
杖持たず歩の軽し
高齢者
(
ひと
)
眩しきも一足ごとの風は優しき
34
小刀
(
こがたな
)
で子等のえんぴつ削る
亡母
(
はは
)
夕餉のあとのちゃぶ台の上
38
夏立ちて庭の草取り一時間足のしびれを立て直しつつ
28
ほきほきと
莢
(
さや
)
むきつくる豆ご飯 湯気と香りを共に供えり
34
やっちゃった クロミビーバーらっきょ味ついやめられず袋は空に
23
きらめきて土蔵を覆う蔦若葉運河のなごり水脈々と
31
孫
(
こ
)
のLINEショウジョウバカマいわかがみタムシバ等々やまの花々
22
外まわり草刈り行けばたんぽぽやナガミヒナゲシ愛らしなれど
21
風渡る庭に勝手に咲きし花小待宵草マツバウンラン
22
畦に沿う清き流れの灌漑路白き花叢オランダガラシ
27
子供の日 母に感謝を捧げる日 知るよしもなし幼きころは
32
紫蘭揺る雪の立夏の地もありて見える景色は人それぞれと
24
向かい
家
(
や
)
の庭に揺らぎて初夏告げる白きアヤメに赤きシャクヤク
32
連休は家人留守にて老い一人 孤食が常もひときわ静か
30
初めての土手の
傾
(
なだ
)
りの赤い花 風が運んだ?ベニバナツメクサ
25
光満つツツジの花より大空に飛び立ちゆけり二頭のアゲハ
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