Utakata
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ひーちゃん
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春疾風窓打ちつけて木々揺らすバイト行く
孫
(
こ
)
の自転車揺らす
31
彼岸花まだ青し葉に春の雨ホトケノザ咲き庭に色添え
32
デイ行かば欠席多し 寒暖差調整
難
(
かた
)
し後期高齢
36
木の芽晴れ まだ目覚めぬか池の亀 山のこぶしの花は咲きしが
42
溜池のそばに一樹の春椿
紅
(
くれない
)
燃ゆる弥生の空に
42
雨止んで庭に出ずれば雲の間に赤銅の月 しばし眺めん
35
小夜更けて微睡みの
床
(
とこ
)
しとしとと芽吹きの庭に木の芽雨降る
36
価値観の違う世代と暮らしいて心揺れるもぶれずに生きる
40
裸木の坂の途中の大イチョウ剪定されて少し寂しき
36
日の当たる土手を歩かば足元に春の便りや
土筆
(
つくし
)
三本
46
朝の陽にひときわ
清
(
さや
)
き枝垂れ梅 花から花へ蜜蜂群れり
36
デイケアに行けば言われる若いねと七十代はここでは若い
34
千切りの大根広げ天日干し甘き香りは内腑にしみる
36
はちみつに生姜を入れて湯を満たす気だるき朝に気合いを込めて
35
東窓開ければ朝日燦々と気だるき身にも光差しくる
32
朝風は冷やりとすれどヒヨドリの遊びに来しか梅の
木末
(
こぬれ
)
に
41
如月の優し朝日に照らされて蕾ふくらむ沈丁の花
37
春近し
娘
(
こ
)
に
誘
(
いざな
)
われ温泉に 広き湯船で心解けり
31
息子
(
こ
)
に言わる「子どもの心親知らず」胸痛めたか親の諍い/回顧
32
今もなお時を刻めり腕時計 手にとる朝に早春の風
40
夫逝きて
三年
(
みとせ
)
目の春紅梅の咲きて嬉しや命の満ちる
50
十七の君に渡したチョコレート パッケージ褪せアルバムにあり
39
冬日差 葉牡丹凛と葉を広げ色鮮やかに道を彩る
36
坂道をのぼり終えつく溜息や流るる雲をしばし眺めん
38
山茶花の花びら積もる坂道をのぼりつつ聞く鳥の囀り
36
冷ゆる朝「つららや」の声 外見れば 春待つ枝に白雪の花
33
小雪舞う 老いの一票投じ来る 願いは一つ平和な暮らし
33
今はもう土間もかまどもなけれども我を仕込みし祖母眼裏に
32
玄関に立てば「おかえり」亡母の声 幾年経れど忘れえぬ声
41
かぎろいの春野を行かば海の見ゆ 父母眠るふるさとの地の
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