ひーちゃん
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青色がキラリと光り目をやればトカゲ瞬時に庭石の陰
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小庭でも小さき命を育みぬ鎌の気配にバッタ飛び跳ね
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夏草に負けじと庭の草引かば間近に迫る蜂の羽音の
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デイケアは送迎付きでありがたし施設で流す汗心地良き
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明け方の雨の雫を葉に残し薄陽の中に蓮匂い立つ
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紫にきらめく茄子は焼き茄子に ふっくらトロリ生姜を乗せて
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もぎたてを届けてくれる友のあり真っ赤なトマト 食めば夏の香
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久々に遠方の孫訪ね来て足取り弾む夕餉の支度
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「研修で近くに来た」と炎天に訪ね来るのありて嬉しき
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とりどりの百合の花咲く庭園に蜜吸うアゲハ陽に煌めいて
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免れぬ老いではあるが胸底に忘れたくなき乙女心よ
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「あれー」っと短期記憶があやふやで脳裏をよぎる認知の二文字
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体力は基準ぎりぎりオーケーと 施設に並ぶ筋トレマシン
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コンクリの割れ目に根付く百日紅刈らずにおけば赤き花咲く
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雨後の宵窓辺に立ちて見おろせば遠くの街の灯りさざめく
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木々揺らす風吹く午後に聞こえ来るか細き蝉の声漸くに
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スベリヒユ スーパーフードの記載あり 庭から摘んで食んでみるなり
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夏陽射す草むらの中昼顔の淡紅優し風にゆれつつ
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早朝に散歩に出ればキジバトの声聞こえくる葉ずれの中に
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ベンチャーズ追いかけエレキ楽しんだビデオに残る君がサウンド
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が呉れし夏色の青 真新しスニーカー履くデイケア初日
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独りでも生きて行かねばならぬゆえ あちらこちらに折り合いをつけ
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とびきりの笑顔が届く夏の朝離れ住む曽孫ひこスマホの中に
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穏やかに92歳くじゅうにで逝く姑の通夜遠く花火の音を聞きつつ/十年前花火大会の夜
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八十路なり亡姑はは 患いし認知症 脳トレに我短歌うた楽しみて
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路地脇の緑葉の中青柿が顔のぞかせて夏の陽を浴び
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赤き花見覚えあると思いつつ つぶら実生りて柘榴と気づく
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鉢植えのブルーベリーの紫が濃くなりてら鳥の如食む
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子燕が青田の空を旋回す 巣立ちできたか文月二日
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緑陰に涼をとりつつ通院す杖つきつつも我が足で行く
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