Utakata
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ひーちゃん
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吾の歩く傍ら風のごとく過ぐ登校急ぐ自転車の子等
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窓少し開ければ冷気雨後の朝 温いカフェオレゆるゆると飲む
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一杯を写真の君の前に置く新茶の香り届けとばかり
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茎細くたった一輪色づいた紫陽花風にしなやかに揺れ
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紫蘭散り紫露草群咲いて雨降りしきる我が小庭にも
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外は雨暇持て余しテレビ見る再放送のドラマばかりを
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畑仕事梅干しづくり味噌づくり君逝きてよりせぬこと増えて
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風渡り薄紫のジャガイモの花ゆらめきて収穫間近
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路傍にも小待宵草ユウゲショウとりどりの花ひそやかに揺れ
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ふと見れば淡紫のヒバの花初めて知ってまじまじと見る
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緑濃き朝の公園桃色の夾竹桃の花咲き初めり
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リビングで君がたてたるコーヒーの香り楽しむ午後のひととき
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坂道を登れば白きアナベルの咲く庭のあり水無月の風
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冷蔵庫片付け兼ねてあれこれとメニューの思案足元に猫
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風渡る銀杏並木の緑葉に淡く差し来る夕茜色
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庭隅の日当たり悪い紫陽花もやっとピンクに染まる水無月
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股関節手術を終えて二年過ぎ 転ばぬように転ばぬように
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白鷺の飛び行く空は梅雨曇りハルジオン咲く通院の道
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昭和の子 巨人大鵬卵焼き 夫ももれなくその中におり
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馴れ初めは子等にも言わず秘めておく君を競いし友すでに亡く
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君逝きて老いてより
短歌
(
うた
)
詠みはじめ弾む孫との会話楽しき
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連れ立って行く友ありて休日に山に行く孫疲れに行くか
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初夏
(
はつなつ
)
に小さき白き南天の花風に揺る庭の片隅
18
亡き
姑
(
はは
)
の介護生活十ニ年解き放たれて一日が長く
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夫逝きて息子家族と同居決め我もチャレンジ新たな暮らし
13
ありし日を偲びアルバムめくりつつ一人でいるもそれなりの日々
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杖ついて駅迄の道風を浴び登校の子に追い越されつつ
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タクシーを呼ぶか迷える 駅迄は車十分徒歩1時間
8
我が家の玄関に巣を作り初むツバメのありて思案にくるる
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鶯の声を聞く朝曇天の空に轟音ヘリコプターの
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