Utakata
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ひーちゃん
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隣家
(
となりや
)
のノウゼンカズラ垣を越え地を這い赤き花咲かせおり/お隣は無人
28
そよぐ風植えた覚えは無いけれど裏庭に咲く白百合の花
33
雨後の径花びら散らす百日紅雲間の陽射し青き実照らす
26
賑やかに盆行事終え静かなる朝のコーヒー香りよ届け
22
仄朱い灯り水面にゆらめいてスターマインに夜空きらめく
19
夕闇の波間漂う灯ろうの仄かな灯り我が想い乗せ
20
戦後っ子貧しき日々もありたれど平和の国に生きる幸運
22
事あらばボランティアにと駆けつけた君の御霊はどこをさすらう
33
帰り来し子等と連れ立ち盆の朝花や水持ち墓前に集う
25
木槿咲く庭に出ずれば陽に光りトンボ舞い来て庭石に降り
24
好物をあれやこれやと購いて盆のしつらえ粛々とする
30
白桃の甘き香りの満つる部屋 丹精込めし友送り来し
34
夜雨の朝庭潤いて涼し風青きつぶら実南天揺るる
21
ブラバンにカチ割り氷アルプスの応援席の日差し懐かし/昔母校の応援に
21
アルバムを開き会話の弾む夜 幼を抱きし若き母おり
23
きょうだいで実家断捨離よみがえる思い出に阻まれはかどらぬ
21
遠い日の記憶を手繰り寄せながら挨拶をするふるさとの夏
30
十年の無沙汰詫びつつ父母の墓 花手向ければ潮風渡る
35
夏旅か笑顔はじける子供らのざわめくホームに一人汽車待つ
29
気遣いて
孫
(
こ
)
が送りくる写メ動画スマホを開く夕風の中
21
欄干に虹の雫の連なりて
傍
(
わき
)
に芙蓉の咲く雨あがり
25
辛い
時代
(
とき
)
を共に歩みし妹にとりどりの花十三回忌
36
蝉の声鳩の声聞く道の辺に待宵草が朝風に揺る
30
アゲハかと見紛うような黒トンボ束の間庭に翅を休める
36
早朝に往復五キロ リハ散歩 朝陽に目覚む濠の蓮見る
20
青色がキラリと光り目をやればトカゲ瞬時に庭石の陰
24
小庭でも小さき命を育みぬ鎌の気配にバッタ飛び跳ね
28
夏草に負けじと庭の草引かば間近に迫る蜂の羽音の
23
デイケアは送迎付きでありがたし施設で流す汗心地良き
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明け方の雨の雫を葉に残し薄陽の中に蓮匂い立つ
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