湯呑み
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日記くらいの気持ちです

白っぽく光る初夏の坂道に想像上の君を投影
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キラキラと金平糖みたく輝いて ゆったり死んでいこうねと君
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運悪く嵐の中のお花見も花弁が傘を飾るからアリ
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淡色の服を例えるためだけにキキララの宣材を思い出してる
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あの人の巻髪がドリルになっていて心をキュッと刺される感覚
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音楽を止めて地元を歩いたら意外と静かで意外と寂しい
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未使用のかわいい傘をリビングで差す幸せが雲に似ている
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夕方に心をたくさん乗せながら鱗光らせ走る電車
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共テ前 糧食おやつを買い込みに ちょっと遠足みたいでスキップ
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駅前に想像上の唐揚げ屋 想像だけで嬉しくなっちゃう
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駅前の 名物おじさんこんにちは 何されてるの? 聞いてみたいけどね
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リビングの食べかけポテチを覗くまで シュレディンガーの のり塩
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路地裏で雨に流され消えていくあの子が描いたなが〜〜〜い線路
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燃えているだけじゃなんにもならないが そもそもなにもせずには燃えない
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ぐいーんと伸びをした手が捕まって お腹空かない? 近くの中華へ
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救急車の窓が曇っている 友の手紙の埃を払う
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学校に行かなくていい爪先が夏休みだけちょっとご陽気
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君のために日傘を傾けた日から きっとそこから恋だったはず
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特別なあの人に会いに行く時に聴く用のプレイリストを組む時
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あの頃に家族で通ったジョナサンの新しくなった看板を過ぎて
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両親と選挙に行ける年になり数年ぶりに入った母校
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いい匂い二人で駆け寄ったオーブン 焼きたてマフィンを座って食べる
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昔より真面目に観てるサザエさん ツッコミどころが多くて困る
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朝五時の魚屋の前を通り過ぐ 今日も営み始める街並み
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帰るためだけに日焼け止めスプレーひと吹きかけてお茶を濁す
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ラムネを自力で開けられなかったあなたを新しい夏の季語にしたい
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湿気帯び重い空気を肺に溜め 一度吐いたら炭酸飲みたい
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青空に5時のチャイムが鳴り響く あの頃だったら走って帰る
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私より白いあなたの手の甲を羨み 重ねて暑がられたりしたい
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近く見て遠くを見てから近く見て 満足したから左右を見てない
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