Utakata
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湯呑み
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日記くらいの気持ちです
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喉奥で必死になって絞り出す 祈りのような「おはよう、元気?」
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輪郭が淡く溶けだす水族館 水槽モーターと一体化
4
色々と恵まれてるねといわれると全ての不満が形を失う
5
助手席で きみに気付かれないように 生命線を爪で延ばした
8
虚空から言葉を引き出すきみの手が舞ってるようでしばらく笑う
3
大好きな作品を見て詠みたくなる ペンを取ったら出てこなくなる
10
美味しいか?それは何より タバスコと君の小指は冷蔵庫の中
4
「手伝って!」カードに増えてく春色のシールを指にニンマリの友
4
いつまでも寝れぬ夜に悩まされだし巻き玉子に包まれながら
4
「霧雨もこんなに降ってしまっては可愛げないよね」 「誰目線だよ」
5
無機質な廊下に漏れる産声に土砂降りの音 拍手のように
7
「黄巻きまき、黄巻きまき黄ま…黄巻きまき」噛みくり返しバス待つふたり
5
ごわついた髪と一緒に編まれてるミサンガのような『大丈夫』の声
8
「円安ねぇ」呟く初夏の居間の母 物知り顔でキリリとした犬
12
双眸に嵌った月が透明な私の先の誰かを見ている
4
万全の自分を信じるためだけに手のひらの魔法陣を飲み込む
6
石段に染み込む君の細胞と あたしの間に契約ひとつ
3
つばめがとんだ後を見ていた もちろんそこに燕は居なかった
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「目が似てる」そう言われてもわからんが 中の景色が同じだといいな
7
質問に質問で返す悪癖も君の愛だと甘んじてやる
6
おにぎりと豚汁だけの昼飯も君が作れば完全食だな
7
「蜂蜜とラム酒を少し入れるだけ」 再現できないホットミルク
5
脱力し布団に預ける全身と毛布の境はすでに曖昧
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ちゃんとした飯を食えよと言う医者の 今日の昼は
in
ゼリーと聞く
5
メガネ棚 買わぬメガネを手に取って あの横顔を思い浮かべる
4
海水で濡れた裾見る片割れの 帽子の影が深海のようで
5
甲板に干された白い波の上 鼻歌交じり進むペンギン
4
切れ切れの 飛行機雲を目で追って 「首ってこんなに 動くんだ」と、きみ。
7
ミニキャンバスの真下 絵の具を被っている進研ゼミのチラシ
3
アーケード 屋根の上から見渡した あなたの部屋の窓は
何処
(
いずこ
)
に
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