Utakata
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湯呑み
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日記くらいの気持ちです
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追伸の方が伸びてく久々の便りにとっておきの切手を
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帆は揺れて提灯の火を受け止める わたしがヒトになったあの夜
6
祝福を受けたあの日の細胞もいつの間にやら死んでいること
6
あの指に甘えてもいい潮風が羨ましかった 時間返して
6
エアコンの汚れたフィルター洗うように愚痴をこぼせる相手がいること
5
光速は彼の真横を飛んでって一瞬のうち永遠になった
3
行き詰まり連ねた椅子に寝転がる 君が口に入れてくれたグミ
8
思い出が痛むくらいに爪を立て喉奥にずっと居座っている
10
夏祭り ラムネの染みた服の裾 逆接の先に続かぬ言葉
6
海岸が瞬きの間に離れゆく 何も聞こえないほどの速さで
7
山ほどの欲望を持ち書いている短冊に載るよそ行きの欲
9
甘苦い空気を飲んだ板の上 呼吸を追う僕の心
3
特別に君のためにとこしらえたジンジャーエール 僕を救って
5
嗚呼、君よ変わらないでと願ってるどこまでも長いシーソーの上で
9
少女と言える歳が終わる前にもっとツツジの蜜吸えばよかった
8
「殺しても死なないよ俺、絶対に」 「そうかわかった。早く寝なさい」
9
これまでとこれからの君との話 かき氷だったはずの色水
8
パッパッと払って立ったワンピース 落ちる埃がいのちみたいで
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去っていく銀幕の上の白い字を惜しんで追ってる君だからいい
5
今日のこと噛み締めながら酒を飲もう 逆手に持った銃の重みを
2
いつまでもフードコートで待ってるよ 終わった世界のイオンモールの
3
屋上で揺らいでいる頬 陽炎は生まれ直した君へのお祝い
3
「私の手、生命線がぶつ切りで」 言った途端に爆笑の君
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眠れない夜は自分の輪郭が暗くなっても鮮やかすぎる
11
『真っ黒なテレビの画面と向き合うの、小さい頃からすごく怖いの』
5
メロンパン 半分ちぎった君の手と 痛いくらいに剥き出しの愛
9
覚えてる 夏の日君の手が水を通って歪んだ あと振られた
5
あの人が
4
つに割ると言ってからキットカットはそうして食べる
8
「失ったから得るものもあるんだよ」 思ってもないのに放ったこと
3
てらてらと揺れるプリンに聞かれてる『何が不安で?』こっちが聞きたい
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