湯呑み
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思いつきで始めた高校生です。プライドと共生していく道を日々模索しています。

真剣なアナウンサーが読み上げる「お米屋さん」がちょっと可愛い
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昔から みんなのうた が好きでした 宇多田ヒカルはクマの人です
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なにかしら面白いことは起きないか 面倒じゃない日常の範囲で
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お笑いの賞レースを見たあとの重いニュースが流れる時間
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あなたとしか共有してないプレイリストの再生数が愛しい
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手が触れる 西日、陽炎、あと少し 隠れかけた太陽に毒づく
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「どうなってこうなったんだどうしよう」何もわからん落ち着いてくれ
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透明なキリンにエサをやる仕事 どこでニンジンは見えなくなるだろう
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逆さまに眺めるノートの端っこの真横を向いた横縞の馬
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バス逃し手持ち無沙汰の喫茶店 次の鳩が鳴くまで待ってる
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真水より体に取り込みやすいから悪意も善意も混ぜこぜで飲ませて
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あの人の詠んだ短歌が好きすぎて 私は二番煎じみたいで
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布団の中で詠む歌は布団の中でこそ読んで欲しい仕上がり
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伸びる見込みの無いわたしのこめかみをグッと押して「大丈夫」って
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クルクルと回る銀蓋 浴槽の中から元気を知らせてくれてる
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座席を取ろうとする人の素早さ 全然立ってられそうな脚力
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バスタオル出すの忘れてマット乗りサーフィンしながら取りに行く時間
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あのねからえーっとねまでも許される そんな世界が大人にも要る
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大切な物を絞れるようになる頃からトトロが見えなくなった
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追伸の方が伸びてく久々の便りにとっておきの切手を
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帆は揺れて提灯の火を受け止める わたしがヒトになったあの夜
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祝福を受けたあの日の細胞もいつの間にやら死んでいること
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あの指に甘えてもいい潮風が羨ましかった 時間返して
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あの日見た花火も今じゃ曖昧で 大人びたこと喜べない夜
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エアコンの汚れたフィルター洗うように愚痴をこぼせる相手がいること
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光速は彼の真横を飛んでって一瞬のうち永遠になった
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行き詰まり連ねた椅子に寝転がる 君が口に入れてくれたグミ
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透明な夏に赤みを足したのは自分の顔色を誤魔化すためで
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今日だってテキトー喋ってるだけ そこが好きなのなんか言えない
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歩いてるだけでMPHPが減る気がする灼熱の日
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