Utakata
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湯呑み
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思いつきで始めた高校生です。プライドと共生していく道を日々模索しています。
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逆さまに眺めるノートの端っこの真横を向いた横縞の馬
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バス逃し手持ち無沙汰の喫茶店 次の鳩が鳴くまで待ってる
13
真水より体に取り込みやすいから悪意も善意も混ぜこぜで飲ませて
7
あの人の詠んだ短歌が好きすぎて 私は二番煎じみたいで
11
布団の中で詠む歌は布団の中でこそ読んで欲しい仕上がり
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伸びる見込みの無いわたしのこめかみをグッと押して「大丈夫」って
6
クルクルと回る銀蓋 浴槽の中から元気を知らせてくれてる
6
座席を取ろうとする人の素早さ 全然立ってられそうな脚力
12
バスタオル出すの忘れてマット乗りサーフィンしながら取りに行く時間
9
あのねからえーっとねまでも許される そんな世界が大人にも要る
4
大切な物を絞れるようになる頃からトトロが見えなくなった
8
追伸の方が伸びてく久々の便りにとっておきの切手を
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帆は揺れて提灯の火を受け止める わたしがヒトになったあの夜
7
祝福を受けたあの日の細胞もいつの間にやら死んでいること
8
あの指に甘えてもいい潮風が羨ましかった 時間返して
6
あの日見た花火も今じゃ曖昧で 大人びたこと喜べない夜
7
エアコンの汚れたフィルター洗うように愚痴をこぼせる相手がいること
5
光速は彼の真横を飛んでって一瞬のうち永遠になった
4
行き詰まり連ねた椅子に寝転がる 君が口に入れてくれたグミ
9
透明な夏に赤みを足したのは自分の顔色を誤魔化すためで
4
今日だってテキトー喋ってるだけ そこが好きなのなんか言えない
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歩いてるだけで
MP
と
HP
が減る気がする灼熱の日
5
好きという二文字の伝え方ひとつ こんなに悩む わたしは人間
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久々に短くした髪 照れくさくて言い訳みたいに放つ「夏だから」
12
思い出が痛むくらいに爪を立て喉奥にずっと居座っている
11
夏祭り ラムネの染みた服の裾 逆接の先に続かぬ言葉
8
海岸が瞬きの間に離れゆく 何も聞こえないほどの速さで
7
日本中沸かせる熱よ、陽炎よ その数分を生きた証に
4
山ほどの欲望を持ち書いている短冊に載るよそ行きの欲
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甘苦い空気を飲んだ板の上 呼吸を追う僕の心
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