恐竜の名前覚える三歳のスピードについて行けない母あり
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8月の お盆が終わって すぐなのに もう来年の 手帳で笑う
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ロルバーン なんだかんだで 最後には 機能性にて シンプル表紙
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何かしら 〆切迫って 来る度に 関係ないのに 和歌うた作るよね
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やらないと いけない事は なぜかしら 全く全然 捗らんよね
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朝日をね 半年ぶりに 見ていてね 久しい友に 会ったみたいで
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「ワンピース」 しばらく飽きて 離れたら サボが出てるし 徹夜で見たわ
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美容とか 今は全然 時間なく 歳を取ったと 感じる日々で
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中年て 老いた意見も 聞けるしさ 尖った意見も 聞けて良くない?
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若くてさ 尖った意見を 読みたくて 敢えて昔の 書籍を漁る
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一つないピース確かめるための点睛を欠く子とするパズル
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あたらしく やりたいことを 始めたら らぬ時間に けず睡眠すいみん
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医者が言う ネットを見るな なぜならば 不安を煽る 広告だから
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平日の 午前に病院 行って見た 老人達の ホームのようだ
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秋雨が 涙のように 降っている 人の悲しみ 知ってるように
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素うどんが おいしい日々よ 永遠に ごちそうさま 神よ人よ麺よ 
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吹き荒れし日々は彼方に去りつつも 今も我に寄せる浦波
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どんな時もやり直す勇気持てる人 生きる力のいちばん強し
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僕は空 デカくてキレイで 好かれてる そういうことに してくれないか
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花過ぎて実らぬ枝をいかにせむ 無為に過ごした日々ではなくに
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優しいと言われる自分は嫌いで、サイレンの海を沖へ漕いでゆく
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明日こそはそれでも朝を恐る夜半やわ 幾千超えて遠き明日待つ
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透明なお別れの歌 ほんのりとシトラスに染めて君の街まで
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紛争のガザの地区では食べ物や飲み水もとめて長蛇の列に
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好きだから もう言えないな 好きだけど ばかり増えてく もう秋なのか。
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秋やこい照りつく日の下目を細め 急に来たれり秋冷やっこい
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秋散歩 そこそこ厚き雲は疾く 木ぎも揺れたり 神無月の風
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可愛いに正解がないと言うのなら 可愛くないに 正解があるの?
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透明な涙は誰にも気づかれず透明なまま頬を落ちる
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一分で百歩ほどなるわが歩み倍速で抜く人の 老いたる
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