Utakata
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miyaco
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詠むことでいくらかドラマチックなる似たり寄ったり唯一の私
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夜毎
(
よごと
)
襲う不安を
祓
(
はら
)
う温かな朝日にそっと指を
絡
(
から
)
める
8
ばらばらな日常に服を着せること。私が短歌を作るということ。
7
神様も寂しさ埋める為人を作ってちやほやされたかったの
4
内海
(
うちうみ
)
の小春日和を背に感じ猫ってこんな気持ちにゃんだな
10
もう一度出会えたならば幸せになるため関わらないでいようね
3
ザリザリと噛み砕けない飴玉を転がすように
口籠
(
くちご
)
もる僕
10
明け方に生まれた君は少しだけ素直になれる時間をくれる
6
微笑んで見つめてしまう夕方の植木にかかるプリズムの橋
5
思い出が家出したから窓開けて風通し良い私の心
7
眠れない夜に
溢
(
こぼ
)
した
咳
(
せき
)
ひとつ澄んだ音色は誰も知らない
10
寝室の暗闇を刺す稲光春抱く大気遊ぶ轟
4
返らない言葉が
宙
(
ちゅう
)
に舞う時に一際目立つ余白の広さ
5
少しだけ残った遠慮の塊のポテトチップスあの世の通貨
4
望まない寂しさだけが寄り添って馴れ合う夜は静かに
更
(
ふ
)
ける
5
悲しみに置いて行かれた空白を埋めようとした大寒波の雪
2
一欠片
(
ひとかけら
)
透き通った面影を内緒で持ってていいかな 涙
3
皆眠る午前三時の瑠璃色に朝を呼び込む赤子のあくび
12
ひとしきり甘やかした絶望との別れが似合う
曙色
(
あけぼののいろ
)
1
愚かさを
湛
(
たた
)
えたプールでひとりきり背泳ぎしながら見上げる月夜
2
雨音に溶けて流れた思い出を探しに出かける新しい秋
2
襟元を開く速度で一つずつそちらに届く夏の体温
2
縁
(
えん
)
なんて良いもんばかりじゃないけれどすれ違う度笑いあえたら
2
涙色の吐息がこぼれたあの夜も愛は君の形をしていた
0
散り散りに壊れた心裏腹に人の形をしている私
2
いつだって子供のままの膝小僧青タン見つかるいつものお風呂
4
自分のこと知るより前にあなたへと歩き出す足埋まらぬ
渇
(
かわ
)
き
1
ゆるやかに光の中を舞う
塵
(
ちり
)
の名もない宇宙の朗らかなこと
2
天井に張り付く
灯
(
あかり
)
に吸い込まれ震えて過ごす静かな夜よ
3
じゃむじゃむの雨の日は甘いケーキ食べパリパリ笑う銀紙の淵
2
柔らかな儚いものに触れるかのごとくあなたと向かい合いたい
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