miyaco    フォロー 34 フォロワー 24 投稿数 210

詠むことでいくらかドラマチックなる似たり寄ったり唯一の私

雨後に見る新芽のざわめき赤子の如く祝福のみを受けてきらめ 

息を止めドアスコープを覗く時未来の匂いにつられているの 

何遍なんべんも捨てても捨ててもそこにある君との思い出 やめてよ もう、さ 

行方不明になった子供を探し行きこの物語を終わりにしよう 

今何をしているのかと気にかける事なき胸の穏やかな凪 

分かち合う心を持たず行こうとも若葉は変わらず柔く眩しい 

あと何度眠れぬ夜を過ごさねばならぬ冷たい要塞の前 

不器用な心の姿を写せたら言ってくれるか ごめんと真摯に 

恋愛の真似事ばかりが上手くなり長い息継ぎ溶け出す爪先 

この部屋で過ごした日々を思い出にする為にある徹夜の荷造り 

まだこれを何と呼べば分からない心に君を浮かべて消して 

覚悟して来なかったからこの話もうやめましょう終わりにしましょう 

僕だけのものになってとかしこまり迎えに行くよいただきの苺 

口許くちもとのニキビを潰してはうめき臆病なまま罰を受けゆく 

明日生きる起爆剤なり休日に仕込みしカレーありがとスパイス 

固まった息苦しさをスプーンで掬って頬張る真夜中のプリン 

会うことはないよきっとこの先もだから幸せ願っていられる 

恋人の抱き枕はいつも床に居て身震い一つしてから起きる 

腫れるまでいかない疼きを唇に宿して右手は犬を撫でたい 

この世には確かに愛が溢れてるけれど生憎周りにゃ憎悪 

一日の終わりの言葉波に投げわずかな寂しさ分け合い眠れ 

誰にでも等しく優しくする必要なんてないから大丈夫だよ 

葦原を裸で駆けていた頃は 今よりもっと空は軽やか 

恋しいも寂しいも違う寒いは ウィンナ・コーヒーで魂燃やせ 

オアシスが干上がる時間は夕焼けで明日は雨と決まっているもの 

寄り添えぬ御時世恨み雪よ降れ 蠢く季節に手を取り歩こう 

飾らない言葉は美しいと言う 虚勢に気付かれぬにさらば! 

きっと今心を震わしてる君 こっちを向いて こっちを向いて 

ホルモンと気圧に左右されている 本当の私って一体誰なん? 

加湿器が吐き出す蒸気をただ見つめ少し静かに心を撫でる