miyaco    フォロー 34 フォロワー 24 投稿数 202

詠むことでいくらかドラマチックなる似たり寄ったり唯一の私

恋愛の真似事ばかりが上手くなり長い息継ぎ溶け出す爪先 

この部屋で過ごした日々を思い出にする為にある徹夜の荷造り 

まだこれを何と呼べば分からない心に君を浮かべて消して 

覚悟して来なかったからこの話もうやめましょう終わりにしましょう 

僕だけのものになってとかしこまり迎えに行くよいただきの苺 

口許くちもとのニキビを潰してはうめき臆病なまま罰を受けゆく 

明日生きる起爆剤なり休日に仕込みしカレーありがとスパイス 

固まった息苦しさをスプーンで掬って頬張る真夜中のプリン 

会うことはないよきっとこの先もだから幸せ願っていられる 

恋人の抱き枕はいつも床に居て身震い一つしてから起きる 

腫れるまでいかない疼きを唇に宿して右手は犬を撫でたい 

この世には確かに愛が溢れてるけれど生憎周りにゃ憎悪 

一日の終わりの言葉波に投げわずかな寂しさ分け合い眠れ 

誰にでも等しく優しくする必要なんてないから大丈夫だよ 

葦原を裸で駆けていた頃は 今よりもっと空は軽やか 

恋しいも寂しいも違う寒いは ウィンナ・コーヒーで魂燃やせ 

オアシスが干上がる時間は夕焼けで明日は雨と決まっているもの 

寄り添えぬ御時世恨み雪よ降れ 蠢く季節に手を取り歩こう 

飾らない言葉は美しいと言う 虚勢に気付かれぬにさらば! 

きっと今心を震わしてる君 こっちを向いて こっちを向いて 

ホルモンと気圧に左右されている 本当の私って一体誰なん? 

加湿器が吐き出す蒸気をただ見つめ少し静かに心を撫でる 

どれほどの甘美なものかと手を伸ばし味わえないまま転がるは恋 

少しだけ高いあなたの体温を噛み締めている季節の変わり目 

何者かになりたい一生懸命にただひたすらに自分になりたい 

清らかな香りを閉じ込める為に保湿クリームは節々に塗る 

送信も削除も保存も平坦な親指だけの作業の世界 

小麦粉をよくよくふるって玉子割り砂糖とバターで幸せを焼く 

満ち足りた毎日だとは言えないがたまに見上げる夜空の様だ 

吐き出した煙草の煙が秋まとい青みを帯びて揺らす丹桂タンケイ