miyaco    フォロー 31 フォロワー 21 投稿数 161

はしめまして。なんてことない日々です。

指先にベタベタ残っているような溶けたアイスと昨日の思い出 

木陰から「じゃあな」と言って走り出す男児らの影夏のいろど 

遠き日の悲しみに今名が付いて川底でころり小石が動く 

適当に優しい温度で湯煎されどろどろになった恋に救いを 

「触るよ」と言われた言葉より早く私に届く肌の温もり 

愛してる 口からこぼれそうなのに口内炎が邪魔してごにょごにょ 

愛おしい私の全てを吸い込みたいって言ってる空気清浄機 

夢を見るいとまも無いほど懐かしい右目からのみこぼれる海水 

コンタクト外しておぼろなこの世界君が微笑む柔らかな夜 

大丈夫ひとちた指先がそっと寄り添う蕁麻疹じんましんの粒 

低気圧私を悩ます鈍色にびいろの痛みが明日の紫陽花となり 

唇が触れるまでは永遠を願っていたけどキャンセルさせて 

思い出が遠く遠くになりすぎて君との歌はついぞ詠めない 

手を洗いハンドクリームを塗り込んですぐまた洗い、を繰り返してる 

涙にはならないほどの悲しみをそっと吐き出す口笛に乗せて 

あの部屋のカレンダーは7月のままで明日を待ちわびている 

深海を歩いたような気がしてる 昨日のような、前世かもな 

網戸越しに見える洗濯物と風 物言いたげに夕日が沈む 

薬にも毒にもならないものたちを手放すこともできずに過ごす 

寝静まる街の底より見上げては祈りを託す星の目を見て 

もう少し夜風の中を歩こうよ今日で全てが終わるかもだし 

世界中震え恐れる幾月か二度とは会えぬ君尚遠し 

ゴミ箱にくしゃりと投げたレシートに感じるコーヒー二杯の重み 

したい事たくさん増えに増えすぎて体がぜて飛んでいきそう 

目を見れば分かる恋をしていると私の事が憎いってことも 

目に見えぬけれどもそこにあるものは 神とオバケと愛、それ以外 

健やかに生きるではなくこの時を乗り越える為にただ食う我が身 

怒るのも呆れることも虚しくてざわつきだけが寄り添う悔しさ 

いつになく夜が恋しい後ろ髪引かれる先に夢が微笑む 

日常と非日常とを行き来する世界の名前はまだ呼べぬまま