miyaco
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詠むことでいくらかドラマチックなる似たり寄ったり唯一の私

会うことはないよきっとこの先もだから幸せ願っていられる
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恋人の抱き枕はいつも床に居て身震い一つしてから起きる
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腫れるまでいかない疼きを唇に宿して右手は犬を撫でたい
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この世には確かに愛が溢れてるけれど生憎周りにゃ憎悪
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一日の終わりの言葉波に投げわずかな寂しさ分け合い眠れ
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誰にでも等しく優しくする必要なんてないから大丈夫だよ
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葦原を裸で駆けていた頃は 今よりもっと空は軽やか
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恋しいも寂しいも違う寒いは ウィンナ・コーヒーで魂燃やせ
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オアシスが干上がる時間は夕焼けで明日は雨と決まっているもの
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寄り添えぬ御時世恨み雪よ降れ 蠢く季節に手を取り歩こう
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飾らない言葉は美しいと言う 虚勢に気付かれぬにさらば!
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きっと今心を震わしてる君 こっちを向いて こっちを向いて
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ホルモンと気圧に左右されている 本当の私って一体誰なん?
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加湿器が吐き出す蒸気をただ見つめ少し静かに心を撫でる
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どれほどの甘美なものかと手を伸ばし味わえないまま転がるは恋
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少しだけ高いあなたの体温を噛み締めている季節の変わり目
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何者かになりたい一生懸命にただひたすらに自分になりたい
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清らかな香りを閉じ込める為に保湿クリームは節々に塗る
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送信も削除も保存も平坦な親指だけの作業の世界
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小麦粉をよくよくふるって玉子割り砂糖とバターで幸せを焼く
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満ち足りた毎日だとは言えないがたまに見上げる夜空の様だ
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吐き出した煙草の煙が秋まとい青みを帯びて揺らす丹桂タンケイ
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ストレスが減るチョコレート口に投げチョコより煎餅せんべい欲しいと気付く
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ひたすらにただ泣くことにも疲れたら温かいうどん食べて眠ろう
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わたし今地面から5㎜浮いているでしょ?君と目が合っている、この、いま
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土砂降りの雨に閉じ込められた日に2人で分けたサッポロ一番
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はらわたが煮えくり返る感覚をじわじわ味わう 体に毒ね
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何度でも目を奪われる虹の橋いつか渡ると知っているから
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少しだけ優しくなれる色合いに世界が染まる 君も見てるかい?
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巳年へびどしの私の心はどちらまで長く遠くを求めて這うの
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