Utakata
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miyaco
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詠むことでいくらかドラマチックなる似たり寄ったり唯一の私
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僅
(
わず
)
かなる水掻きに溜まる海水がくすくす光った小さく強く
2
悲しいと寂しいだけが最後まで無くならなくて虚しい朝顔
0
さよならよ今だけ優しくそばに居て明日には何も残らないから
0
指先にベタベタ残っているような溶けたアイスと昨日の思い出
3
木陰から「じゃあな」と言って走り出す男児らの影夏の
彩
(
いろど
)
り
3
遠き日の悲しみに今名が付いて川底でころり小石が動く
3
適当に優しい温度で湯煎されどろどろになった恋に救いを
1
「触るよ」と言われた言葉より早く私に届く肌の温もり
0
愛してる 口から
溢
(
こぼ
)
れそうなのに口内炎が邪魔してごにょごにょ
2
愛おしい私の全てを吸い込みたいって言ってる空気清浄機
0
夢を見る
暇
(
いとま
)
も無いほど懐かしい右目からのみ
溢
(
こぼ
)
れる海水
0
コンタクト外して
朧
(
おぼろ
)
なこの世界君が微笑む柔らかな夜
2
大丈夫
独
(
ひと
)
り
言
(
ご
)
ちた指先がそっと寄り添う
蕁麻疹
(
じんましん
)
の粒
1
低気圧私を悩ます
鈍色
(
にびいろ
)
の痛みが明日の紫陽花となり
1
唇が触れるまでは永遠を願っていたけどキャンセルさせて
3
思い出が遠く遠くになりすぎて君との歌は
終
(
つい
)
ぞ詠めない
3
手を洗いハンドクリームを塗り込んですぐまた洗い、を繰り返してる
5
涙にはならないほどの悲しみをそっと吐き出す口笛に乗せて
4
あの部屋のカレンダーは
7
月のままで明日を待ちわびている
3
深海を歩いたような気がしてる 昨日のような、前世かもな
0
網戸越しに見える洗濯物と風 物言いたげに夕日が沈む
1
薬にも毒にもならないものたちを手放すこともできずに過ごす
2
寝静まる街の底より見上げては祈りを託す星の目を見て
3
もう少し夜風の中を歩こうよ今日で全てが終わるかもだし
8
世界中震え恐れる幾月か二度とは会えぬ君尚遠し
3
ゴミ箱にくしゃりと投げたレシートに感じるコーヒー二杯の重み
4
したい事たくさん増えに増えすぎて体が
爆
(
は
)
ぜて飛んでいきそう
4
目を見れば分かる恋をしていると私の事が憎いってことも
1
目に見えぬけれどもそこにあるものは 神とオバケと愛、それ以外
1
健やかに生きるではなくこの時を乗り越える為にただ食う我が身
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