miyaco
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詠むことでいくらかドラマチックなる似たり寄ったり唯一の私

少し蒸す位の頃にぱくついて ひと足早くキーンとなりたい
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あの頃にツツジの蜜を吸いし口 同じ形で君をむ今日
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昨晩は倒れしバラも水を得て朝にほころぶかぐわしきせい
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目の前のあなたと向かい合う時は化石を発掘してゆく気持ち
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僕たちは鱗をきらめかせて泳ぐ流れに逆らい身を委ねつつ
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もうきっと遠くの星の人なんだ 指が触れても 言葉交わせど
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シーグラス小さな両手に握りしめ不思議な輝き確かな宝石
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田植え後の田んぼに映る夕暮れが教えてくれる 明日も晴れだ
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91ほとんどミルクのカフェ・オ・レを子供の顔して飲み干すまじな
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鈴なりの珊瑚の色のさくらんぼ頬張り奏でる初夏の音色を
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今日はもう早く寝るよと決意して気付けばまたも明日が目の前
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靴下を履かずに裸足で過ごす日の陽の温かさ布の毛羽立ち
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三十になろうともいう真夜中に嗚咽を漏らす恋をするとは
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何時だって黄金のエールぷは~して 呑兵衛のんべんだらりよ千代に八千代に
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吾の世界さらいて揺らすは蝶のようなあなたの瞬き睫毛の震え
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蜃気楼織りなす午後の微睡みはカラスアゲハの翅の煌めき
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可愛いは作れるんだしどうせなら可愛い悪魔になりて微笑む
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駅前で侍シャツ着た丸刈りボウズ数人がかりで自転車チャリを修理か
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死語である「ぶりっ子」してるあの人の所作の音は、もう、正に、ぶりぶり
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始まりの挨拶からねお別れの言葉まで我が目を見て放て
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なんでやの思うことは多々あるが雨後の晴天に投げて忘れよっ
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片道の切符を胸に強く抱きこのを歩く迷いながらも
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すこんすとん気持ちもよく腑に落ちたので あいつおどれは勝手に滅びるが
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人生に刺激が欲しいもんだから日々にルビふり偶然うんめいと読む
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ひとりでも生きてゆける我ら故 たまにつどいて風に揺られて
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大切に思っていたのは我だけか 十年の信頼するりと彼方へ
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ここではない、私の居場所はここではない。職場で水やり中の天啓
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パッとせぬ鬱々する。なぜ?こんなにも今日の私は綺麗なのに(なーんて)
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アイスティー氷が全て溶ける様にくだらぬ話が心地よい今日
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華やいだ嬉しい気持ち駆け回りとろける甘いバターになりぬ
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