Utakata
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miyaco
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詠むことでいくらかドラマチックなる似たり寄ったり唯一の私
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あの部屋のカレンダーは
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月のままで明日を待ちわびている
3
深海を歩いたような気がしてる 昨日のような、前世かもな
0
網戸越しに見える洗濯物と風 物言いたげに夕日が沈む
1
薬にも毒にもならないものたちを手放すこともできずに過ごす
2
寝静まる街の底より見上げては祈りを託す星の目を見て
3
もう少し夜風の中を歩こうよ今日で全てが終わるかもだし
9
世界中震え恐れる幾月か二度とは会えぬ君尚遠し
3
ゴミ箱にくしゃりと投げたレシートに感じるコーヒー二杯の重み
4
したい事たくさん増えに増えすぎて体が
爆
(
は
)
ぜて飛んでいきそう
4
目を見れば分かる恋をしていると私の事が憎いってことも
1
目に見えぬけれどもそこにあるものは 神とオバケと愛、それ以外
1
健やかに生きるではなくこの時を乗り越える為にただ食う我が身
1
怒るのも呆れることも虚しくて
騒
(
ざわ
)
つきだけが寄り添う悔しさ
1
いつになく夜が恋しい後ろ髪引かれる先に夢が微笑む
2
日常と非日常とを行き来する世界の名前はまだ呼べぬまま
2
画面越し花見に興じる人たちを虚しい思いで眺めるこの春
5
朝焼けに溶け出す叫びとこの涙いつか誰かの言葉におなり
2
日毎増す胸糞バターが溶け出してじゅわじゅわぼ~っと無になるムニエル
3
軽やかに呼ぶ声遠く春の余波 水槽越しの呼吸困難
2
薄桃のたわわに揺れるタラコの実 我が身に注ぐ命のスープ
4
なんか今日帰りたくない感情は恋に限らず思い得るもの
2
熱々のフライドポテトがしなへちゃになるまでぐだぐだ夜更かししよう
3
唸り声上げてまとわりつく風が私を禊ぎ去るってわけよ
0
ゆらゆらと輝く光目を細め遠のく水面私は魚
1
真夜中に潜水するときお静かにスゥスゥスィ~と寝息の息継ぎ
0
灯
(
ともしび
)
と呼べるほどの息遣い それだけがただ横たわるのみ
1
繁殖の為にと思ったことは無し ただ何者にもなれない確認
0
雨上がり少し湿った夕方は唐揚げ食べたいジュワッと食べたい
0
凛とした姿勢でにこっと微笑んで マスクの下はあべこべくすくす
0
何事も起こらぬ冬の暖かさ胸中にのみ降る概念の雪
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