Utakata
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miyaco
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詠むことでいくらかドラマチックなる似たり寄ったり唯一の私
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愚かさを
湛
(
たた
)
えたプールでひとりきり背泳ぎしながら見上げる月夜
4
雨音に溶けて流れた思い出を探しに出かける新しい秋
2
襟元を開く速度で一つずつそちらに届く夏の体温
2
縁
(
えん
)
なんて良いもんばかりじゃないけれどすれ違う度笑いあえたら
2
涙色の吐息がこぼれたあの夜も愛は君の形をしていた
1
散り散りに壊れた心裏腹に人の形をしている私
3
いつだって子供のままの膝小僧青タン見つかるいつものお風呂
5
自分のこと知るより前にあなたへと歩き出す足埋まらぬ
渇
(
かわ
)
き
1
ゆるやかに光の中を舞う
塵
(
ちり
)
の名もない宇宙の朗らかなこと
2
天井に張り付く
灯
(
あかり
)
に吸い込まれ震えて過ごす静かな夜よ
4
じゃむじゃむの雨の日は甘いケーキ食べパリパリ笑う銀紙の淵
2
柔らかな儚いものに触れるかのごとくあなたと向かい合いたい
1
やるせない思いはスープにしとくからあなたはそこで踊っていてよ
4
「足りない」を埋め合う地味な毎日が続く続くよいついつまでも
2
心臓が跳ねて呼吸を邪魔してる水も無いのに溺れるように
4
舌打ちの代わりに舐める辛酸で抽出される涙で乾杯
1
抜け殻の思い出ばかりが煌めくが、新しい服早く買わなきゃ
0
翻訳機通して届くカタコトの 「愛する人よ、聞こえてますか」
1
終わりゆく夏の気配を分かち合う孤独なおばけは木陰に溶けて
3
肌にまだ昼間の汗が張り付いて気持ちが悪いけれども横に
0
人知れず熟成された証かね
食
(
は
)
んでみてよ
私のほくろ
(
スイートスポット
)
1
瞼だけ重い…嘘です!足も棒!満身創痍毎日ヤバめ
1
この年になるまで
要
(
い
)
らなかったもの これから先はどうぞよろしく
1
どん底を少し離れる為にある一〇〇
%
オレンジジュース
3
会えずとも平気と思っていたけれど少し戸惑う視線が恋しい
0
コーヒーも飲めるし君に愛される私もいたかも どこかの世界で
1
雨後に見る新芽の
騒
(
ざわ
)
めき赤子の如く祝福のみを受けて
燦
(
きらめ
)
く
2
息を止めドアスコープを覗く時未来の匂いにつられているの
0
何遍
(
なんべん
)
も捨てても捨ててもそこにある君との思い出 やめてよ もう、さ
1
行方不明になった子供を探し行きこの物語を終わりにしよう
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