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夜半には風が強いと聞いてただ彼の足音を耳で見つめる
11
騙される訳などないと一気飲むノンアルビールの喉越しは
◯
(
まる
)
19
プールから はしゃぐ幼児の 声を聞き 西瓜とメロン 夏の思い出
23
毎日が 己の罪を 抱えつつ 少しずつでも 罪から離れ
4
十字架を 背負いて歩む 人生に 疲れ果てては 磔知らず
4
ロビーから 子供の声と ペンの音 短冊作りに 微笑む翁
27
悲しみを 一つの乗り越え 知る度に 喜びの味 ひときわ強く
3
欲望が 人の幸福 食いつくし 誘惑のまま 奴隷のように
2
難しいき ことは言うまい この暑さ ぼーっとしてる 脳みその中
2
意味もなく 目的もなく ただ生きて 死んでゆくのが 我慢できない
3
寝ころがり歳時記ながめ小休止「昼寝」は夏の季語だと知れり
18
文月や紙にさらさら流し書き今より先はアナログ帰り
21
蒸し暑さに 身体と気力が溶けていく 救いの神かな こおりあずき
22
水面にも うつらぬほどに 静かなる わたしの声の かけらがひとつ
16
不安げに揺れたる君の瞳をば 僕の両手で覆って、おやすみ
17
肌布団 お腹にきゅっと巻きつけて 仮眠するなり 歯医者いくまで
11
タブを消すたびにあの日が眠ってく 消す、消す、消さない やっぱり消そう
4
ハム、チーズ、トマトと昨日の後悔をパンで挟んで咀嚼する朝
17
健気なり 人の行き交ふ陸橋の乾きをる 片隅には夏草
22
捕まえた!城のぐるりに棲む魚 その背に乗って旅の始まり
9
我が風邪が伝染った母を案じつつおやつ買ってとせがむ
5
歳児
19
自転車のお出かけ嬉し 風を浴び向かうはどこだ 数分後に針
7
気休めに効かぬと知りて虫除けを噴霧する妻ムヒを持つ我
18
涼しげで 清らかなりや 花手水 紫陽花の
蒼
(
あお
)
が映えたる木陰(友人の写真より)
15
変わりゆくことはやっぱり淋しいな音信不通の友は元気か
25
惑星のわたしはきみを周回す 近づけぬまま空転しつつ
16
連れションの響き懐かし停車場の公共トイレのクラス会の夜
13
暮らしにも良き根が付けと半夏生たこわさ添えんふた
口
(
くち
)
み
口
(
くち
)
28
晴れ晴れと 澄み渡る空 眩しさよ 嬉しきものを 見つめていたい
11
空は滝 降水帯の午後 側溝に 凄まじき
水流
(
みず
)
ふっと呑まれおり
5
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