水母くらげがむすんではひらく海坂うなさかのふたりきりの夏は終はりに
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朝焼けを過ぎた頃合い窓を開け 蒼の高さに綿毛ふわふわ
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日々はやい「いつか」「そのうち」急激に漏れているようじきに無くなる
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花散るも宿根草はなほ愛し 繋ぎ咲かすが生き甲斐となり
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病院の車椅子やめ杖と行く廊下の奥に海の広がる
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人住まぬ 屋根まで蔓るオレンジの ノウゼンカズラ我が物顔で 
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「ご使用の 前には必ず 点検を!」 意外な場所に川柳見つけ /「家電」
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あかんぼの頭の代わりにさっきあいさつをしたばかりの男の亀頭をさすってる
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日付越え 目の下真っ黒 夏休み 宿題終わらず あと3日
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体重計は 我に配慮など してくれず 「前より三キロ 太りましたね!😊」と
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あの人はLGBTかと問うた母に明かす日来世に願う
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久々に会えど 間違い探しのような君に 答えが欲しい 
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「LINEこれ…」思わぬ恋の進展に 息を殺して ひとり悶える
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アニソンバー 行って来ました!ほぼライブ🎵歌方主役の気持ちぇーやつ😆/長居してもたわ~💸
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収穫の 家庭菜園 ミニトマト 食べ飽きるほど 次から次へ
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言の葉の棘が刺さって抜けません 咲くのを待たずに腐りゆく心
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末娘結納挙げて雛納め二階の整理心の整理
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セルフレジ釣りに五円五円硬貨が出るように計算をする寺社巡り好き
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熱風の午後から必ず折り紙で百均へ行きテントまで買う
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恋話に参加できずに退けば近所の子供が集まっていた
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目の前を日焼けした子が駆けてゆく慌てなくても夏はあるわよ
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咲く花火横から見るか下からか夏は気にせず過ぎ去りますよ
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君がいたかつての夏を思い出しひとり年取るこれからを思う
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棚の上リンゴ同士がささやいて「私たち中身は変わってないのにね」
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ヤケ食いに走ったとしても結局は更に苦しむ減量ボクサー
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中国にもロシアにもワクチンがありぼくもここにいて 存在していてごめんなさい
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切らさずに麦茶を沸かす今日もまたそれにつけても腹の立つこと
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泣いてやろうとした看板にホールにて「ケーキ教室やります」だって しねよ
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ポイントカード一枚のみのサイフにいるかを見せてと呟き電灯の紐ひく
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ときめいた時は過ぎ去り秋がくる眩しい君を夏に残して
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