母の色例えるならば黄葉か徐々に深まり最期散りゆく
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自分から 自分のために 手をかける 何はなくとも 幸せな時間とき
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さり気なく身支度何度も確認し 改札口で君を待つ夜
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詠み人に会ってみたいとふと思うそんな日もあるウタカタサイト
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スーパーに 行くだけだけど 念入りに 眉描いてみる 気分を変えて
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初恋は今しているの チョコレートのテリーヌ なんと美味なる食べ物>初恋の日
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ねこのシッポ じゅうよう重要にして せんさい繊細よ だいじなしんけい とおってるんだよ
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ハロウィンかハロウィーンなのか今日なのか明日なのかと程に縁が無き
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「さよなら」と 冷たい君に落胆した 赤い夕凪が白い菊を
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秋雨に もやる棚田に 立つ孤影 きみの風雪を 誰も知らない
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死をおびえ揺れをおびえる海の町 私も死ぬる道理の通り
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ありがとう 明るい声と 笑顔なら 曇天さえも 晴らしてしまう
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人生は 悲劇のような ものだねと 笑い飛ばせる あなたは喜劇
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本人が 幸せなのが 一番と 米寿迎える 母の優しさ
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わかるわかるわかるわかる連続で四回言うと嘘くさくなる
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各各かくかくの 流儀にそいし 雪國の 仕舞いはすすむ さいごの竜胆りんどう
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道端でエノコログサが揺れている今年も残りあと数ヶ月
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「ペイペイで」レジでスマホを取り出して秒で決済キャッシュレス
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〝同窓会〟今年いったい何回目?厚化粧して出かける女房
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孫写真 待受にする年配者 陳腐な奴めと嗤えぬ淋しさ(やっぱ欲しい!)
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十月尽 リンドウに雨そぼ降るも 青きままにて 深秋に入る
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号令が 稲穂の森に こだまする 秋は確かに ここにあったと
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美しく夜明けの街は幕を開け閉演見えぬ朝が始まる
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アジサイの咲きのこる花色褪せし酷暑に耐えた語り部なるも
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月なき夜 乳白色の貝パール 箱に眠らせ 沈め沈めよ
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雨上がり 朝日に輝く 稜線に 二重ふたえに架かるは 虹の橋かな
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朝12℃晩秋、始発まだ夜明け前を爆進中、眠い🥱
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霜降りし庭に朝の陽さしこみてサルビアが赤く燃え立ちてをり
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故郷の、丘に眠りし、君のため毎、朝夕の祈りかかさず。
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舞姫の扇が如くひらりひら 枝のイチョウが地面に伏した
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