二玉をあげた途端に隣家より半分切つた西瓜もらふ日
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いちにちでLINEブロック解除せり幼なじみの電話受くる夜
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暗くなる気持ちにブレーキかけるのは美味しいものを食べた思い出
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とりどりの百合の花咲く庭園に蜜吸うアゲハ陽に煌めいて
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鷺のゐる向ひの峰に入日さし瀬音に辿る森の下道
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甥っ子と手を繋げば生ぬるい。夏の風に吹かれる夕方
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「梅雨明け」と 寝起きの妻の ひとことで 今日から夏が 始まる合図
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サングラスつけた自分を見れば 何処かの最強に近づいた気して
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パニックになった夜中に触れられた手の温もりは 今もここに
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今朝もまた五時半すぎに頭上高く新千歳へ向けてクロネコ便飛ぶ
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ハッシュタグ 十個付けたよ。自意識の安売り? いいえ、無償提供売れるわけない
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この夏を乗り切れる事できるかな 毎年思う歳をとったな
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気になって次の展開気になって 韓国版を見てしまおうか/「私の夫と結婚して」
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いいねして、いいねされたら目が合って、仲良くなれる、ような気がした。
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ほらそこに あじさい葉かげ のぞいてる なつかしいかお はやめにかえる \お盆 修正しまうま。
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今日はもうカーテン閉めて陽を避けて 足の爪でも切って過ごそう
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けふの予定 コミック三昧になりそうだ(隙を見て) お義母さんに 借りパクと思われちゃう(苦笑)
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昨日より髪の短い影があり カラスが口を開ける夏の日
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長月に九十四歳誕生日すこやかなれば白寿へ一歩
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梅雨明けの強い陽射しの朝の空 いずこの家か風鈴の鳴る
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陽の当たるアルミサッシはもう熱い八時前から夏を知る也
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わらしらがはしゃぐプールでガチ泳ぎ おとなげないが私にも夏
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夏の土手 打ち上げを待つ景観は こころも踊る 朝日も夕陽も
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たぶんまた有耶無耶になるあなたから愛してるって言われてしまえば
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ベランダの柵にもたれつ 夕涼み 薄紅色にむる筋雲すじぐも
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慰めて足しになるならそうしようそうならぬとて他に浮かばぬ
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幸せの黄色いりんごを分け合って 君と僕との新しい朝
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「もうちょっと一緒に寝よね」といふと ついてくる ちま猫ちゃんは おかあちゃん・らぶ
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鳥海山われを待つらんゆく夏の旅路のさきにわれを待つらん
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カラーバー映すテレビの電子音。四時の異世界。誰か見つけて。
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