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こっそりと気づかれぬようひっそりとやってきたんだまたしてみよか
15
あやめ草雲井の鳶も羽休め谷川の水花を
愛
(
め
)
でけり
4
思いやるる夏への階段登りつつ ほんのひと息踊り場の涼
18
日曜日紺碧の空深呼吸 新たな朝の恵みを謝する
17
チンチンと エンジン冷える 静けさの峠に おはす馬頭観音
8
帰り道 最後の言葉 落としたまま 拾わず終わる 春の校門
6
茉莉花は君から学んだ夏夜の香 片手の
JJ
(
茶割
)
うつつにぬるむ
3
目の高さ飛び去る鳥を見て思うその高さ飛んでみたいと
18
落つる実を数へて歩む曇日の単行本ほど重たき脳よ
11
飾られた 手縫いのマスク ゆるキャラも 埃被りて いく商店街
19
死んでいた 俺に命を くれたのは キミなんだよね 寝相の悪い
2
雲宵の
叢
(
くさむら
)
に ぽつりと白き一輪の月見草 天仰ぎ
24
朝露に色も香りも透きとおり明日待たるるあやめ咲く夏
12
鳶の鳴く
音
(
ね
)
を思ひつつ言の葉を
択
(
え
)
むときのみぞ心しづけき
3
レモンちゃんだったっけなとラジオから遠い昔と落合恵子/「落合恵子の絵本の時間」
15
図書館の 廃棄印が 付きし本 選びて楽し 老父の休日
11
煌々と
夜
(
よ
)
の
学舎
(
まなびや
)
の未来たち浅学菲才をせんせいと呼ぶ ( 1967年)
21
冷える日にジューンベリーの暖かき紫赤のまるい実を摘む
26
そんなにも怒らないでよ君のためよがれと思ってしたことだから
8
一日で その差二十度寒暖差 老いゆくこの身耐え難きかな
24
青いまま閉じる扉の前に立つ鏡の中の誰かを消して
2
窓際のパキラの太き幹ながめ
二十年
(
はたとせ
)
まへの小鉢を想ふ
9
支えあって人というよりきょうせいの不満でできたそんなHuman
2
摘芽せず 実り多しと 息巻いて そう言う事か 政権党は
13
這いずりて 浮き草つかみ 溺れかけ 人より強い 俺の足腰
13
閑かなる 闇であれこそ 行き渡り 思索の時は 豊かに満ちる
12
人間が作った知性という意味じゃ私も立派なエーアイなんだが
11
戦前が 足音すかし 迫り来る 当たり前こそ 平和なりせむ
17
あの頃に戻れるならばと思うのはその後不幸になった悔しさ
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女とは嫁入りしたら産む道具働く道具そして立枯れ
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