泣きそうな 親子に逢ったら 今度こそ 声をかけたい アメと折り紙
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気温とは裏腹にさむい宵の口かすむ視界にもういないいぬ
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ねえ、乾いたウェットティッシュごと、私の愛をもらってくれませんか
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楽しかろう だが作りすぎ 松の内すぎても恒例 おせちを食す
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年明けに仕事の山は減らじとも体重計の数値増えてる/怖くて見てないが…
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雨の中バイク飛ばして弁当を配るスタッフヒーローに見え
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配食は栄養管理されていてダイエット食としても機能し
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体調はパッとしないが腹は減る チョコがうす味涙が出ちゃう
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ねこたちは あめのひ べっどに ねがはえる根が生える おなかがすくまで でてこにゃいのよ
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正月太り 意外と早く戻るとな? よっしゃ今日から腹六分目(ちょこちょこ食べ)
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寒い雨 痛む躰のお薬にバカを言っては笑っていたい
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あごだしと味噌で娘がお雑煮を そういや母もおんなじレシピ
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年明けに和幸ヒレカツご飯食べ 胃が贅沢を覚えてしまった
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死病、飢饉、恐慌、戰争 ひとすゑずゑの世もゆめなるへ 史は
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ころされたいのちをかへせいまのいまもころされてゆくいのちをかへせ
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                               | 、
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ルビの雪 、が 降ります、と、雨、に潰ゆ、 る、 いのち が、ほら 、ほら、と 、
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たれが歴史をくりかへすのか その文書の一ページ目は からはじまつてゐる 、
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無理せぬよう施設の人が言うけれどやんなくちゃなこといっぱいあるしな
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年初め爆竹じゃないミサイルだ 元日はずす粋なジョウン
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Auschwitzの門, Gazaの門 は黑白な すふかき雪 に鎖さ れて 、
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年初め空なる言葉上司より 解放されし今のしあわせ
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今どきの看護師たちは皆オシャレおまけに顔面偏差値高い
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耳鳴りが ひどくなるほど 静寂を 忘れてしまう 病院行こか
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借りの世の 人の姿に 惑わされ 魂の価値 忘れるなかれ
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年末よりこらえた痛みめでたくもぐらつく犬歯吾より先逝く
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うららかな初春の短歌うた届きたり 雪の重さのわれ知らぬだに
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行列に並びて願う合格祈願会うこともなきカレの息子へ
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午後からは雨と予報が出てたから午前の散歩雨に降られる
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くらやみにきみが残したひかりの尾わたしをみちびくかすかな背中
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