明日には朝を思って寝る子らの ボイスチャットの声は楽しげ
10
いつも見た 景色も地元 離れると 帰省のたびに 写真に収め
10
皆様の良いお年をに癒やされてなんかウキウキ令和七年
20
今までは何も気にしていなかった 君との会話一語が重い
7
別れ際 銀色に光るドッグタグ まるで貴方の依り代のよう
7
トラウマをかき消すくらい と言うけれどそれが出来たらトラウマじゃない
10
もちを切り甘辛ソースで炒めてた なごり正月休みのおわり
17
あめうれし 蛍光ピンクの傘かかげ かつての私がちゃぷちゃぷはねる
14
認めたくないがお前が来る前の部屋はきれいで認めたくない
6
離れ住む旧友ともと午後の長電話いつかのあの日ああでこうでと
31
新天地 涙流して のちはれる 空に向かって 今日も息吐く
7
頭を襲う歯根の痛み残されて手抜きのケアー戻らぬ日々よ
20
灰色にそびえるビルを覗き込む 青色の空睦月の朝
11
そういえばスピードというものがある 電光掲示板に教わる
8
玉響たまゆらの雨が今宵を包み込む眠れる僕も眠れぬ君も
33
戦争は 何も生まない お互いが 傷を負うだけ 心に深く
26
やる気と焦り仕事始めのざわつく心 あなたのLINEでピンクに変わった
12
ラッシュ後の電車の窓に残された心霊現象みたいな手形
11
泣く宙が 奏でる歌は 亜紀さんの 「雨の慕情♪」を 思い出させて
23
末吉と思えぬ辛辣文言が刺さって抜けぬ新年となり(引かなきゃよかった)
24
七草に 降りしきりし 初雨は 土砂降りなりて 帰りを阻む
14
新品の靴で踏み出す通学路小鳥の歌に歩みを合わせ
11
空間がゆがむようなしゃべり方 あなたの発音 わたしの時間
5
空っぽの部屋で独り爪弾つまびいて君の笑顔を思い出す夜
10
氷雨降る仕事始めは並び咲く山茶花のいろに力もらひて
30
アイシャドウ塗っては落としまた塗って ひとり部屋にてメイクのレッスン
20
紫と白の花びら傾けて睦月楽しむ隅のパンジー
11
引っ越しに気づかず出した年賀状私の下へ送り返され
8
お豆腐は熱々がよきキムチ鍋 猫舌なので冷まして食べる
18
富士フイルム 帝人ヤマザキ サッポロビール
5