朧月 小さ田巡る 曙の 夜霧の帳 照らしけるかな
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梅雨あけて夏の日差はもどりしがはや朝夕は秋の気配す
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お前はもう 死んでいる 俺が見た 最後の光 北斗七星
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久石譲の summer耳に聴く この季節 被災地情報に 胸を痛め
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新潟のいぶりがっこと梅干に海苔と山葵の茶漬け染む朝
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兄弟と分け合い食べたチョコベビー蓋のパチリも記憶に在りぬ
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下駄が無く甚平さんは留守番ね短パン履いてアロハシャツ着る
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膝に良きペダル踏み込むリハビリを続けて見たし都心の紅葉
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旅立つ日 どうか晴れでありますよう 骨になったあなたに会うね
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好きでした狂おしいほど辛くって二十数年分の辛酸
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恋なんて一夜で覚めて整えてありがとうなど言いつつ切れる
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お婆ちゃんはそのまた母の介護にて孫の君まで受け入れられず
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一度だけ花を咲かせてくれました白い大玉アカシアのかおり
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幸せはこうして吾を裏切った培養させた四つ葉が死んだ
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白花が黄色オレンジ赤になる姿へ酔える愛しきジニア
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西陽から茹だらぬ様に移されてハートを放つシャムサクララン
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萎えた葉と花殻摘めば晩秋も咲くよと告げて捧ぐペチュニア
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大滝の先の遥かな山頂に在る鍵思ふ疵抱く白馬
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自分今 何を言おうと したんだろ さかのぼっても 思い出せない
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マンモスの気分で闊歩する渋谷 でも誰にも気づかれぬ自由
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返事来ず多忙と思い我が家事に費やし時を忘れて待ちぬ
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19歳(じゅうく)の姪キャンバストートで帰路急ぐ「自分名義の玉ねぎがあるの」
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口内炎なぞり昨夜のキムチ呪う あんなに救ってもらっていたのに
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心臓が上げる 悲鳴に山 空は美味しと鼓舞し 峰を目指せり
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揉みくちゃにされど育ちし六千の肺活量で世の風を吸ふ
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毒リンゴ一口かじり倒れるの そして君の唇待つ作戦
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深夜二時冷凍庫から取り出したバニラアイスの溶ける優しさ
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ロミオなら私のために名前を捨ててよ それくらい簡単でしょ
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走るフリして少しだけ緩めたの ガラスの靴が脱ぎ落ちるよう
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大人って⁇そんなのいないよ醜さと、世間が作った偶像だもの
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