線遊
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電柱に置かれた花を綺麗というあの子は横断歩道へ走って
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あの人が一生抱える罪だって宇宙はなんとも思わないのね
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明日には天気は晴れに変わるでしょう。てるてる坊主はゴミの中でしょう。
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春を吸い桜が体を通り抜け紅血は淡紅に染まる
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棒アイスが熱いアスファルトへ落ちる北極の海氷と共に
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「素晴らしい人生だった!」という君の目は虚ろなこと言えないままで
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夕焼けの斜め右歩くあの子の眼どんな色よりも鮮やかに見えて
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暖かく優しく目映く柔らかく笑みが溢れるこれが春なのね
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その指で強く弾く琴の弦心臓マッサージのように見えた
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桜の花の色は血液なんだよという君の唇は血の色
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陽光と風と貴方の眼差しが少し柔らかくなった気がする
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カーテンから月が暗闇私を照らし貴方はここにいるよと叫ぶ
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千年後地球は粉々になって月と太陽が手を繋ぐのよ
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雨の中ペトリコールに詰まるのはカビとホコリと私の憂鬱
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墓場まで持ってく秘密教えたから私と一緒の墓に入ろうね
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三本の薔薇の花言葉知ってる?と笑う君の眼が教える愛してる
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「さよなら!」の四文字心の奥染みる次会えるのは百年後かしら
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