初恋をしたがる古希になったのか絵手紙とラブレターしつこい
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投稿をしまくるスマホ音痴だとボツだっていい分からなかった
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眠れない真夜中早くタクシーで来て英明を抱っこしてねぇ~
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三叉路のカーブミラーに手を振った車窓は燃える スロウトレイン
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飾らずに のんびりペースで 歩みたい いつかどちらか 先立つ日まで
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「バイオリンではなくビオラみたいだね」言われてみたい句を歌を詠む
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イタズラにわざと満点リアクション英明のまた大きさを見す
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古希若くいつもおマヌケハプニング愛されたくて冗談なのに
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ああなんか嫌だったなって寝る前に やっと思えた口には出せずに
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見ちゃいけないものを見せらる心地して 閉じるインスタ 私だけかな
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七草の日は亡き父の誕生日 最近は幼い頃の夢も見ず
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もう一度食べたい味を聞かれた日祖父のカップ麺と言えなくて
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コンビニでハーゲンダッツを二個買った両方バニラ私は一人
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愛されるために失敗した日々を愛することは上手くいっちゃう
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どっちみち百年経てば誰もいない個人戦準優勝の夜
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わかってる 優等生じゃなくなって 母の目真っ直ぐみられなかったの
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ドイツ語はふんぞりえっへん!風呂出ふろいでん!威張り散らした父さんみたい
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高校の音楽の歌詞スペイン語イタリア語とは曖昧なまま
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模写とうは盗作ならず学びなりだからサインも『ゴッホン』と書く
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思春期の壁の隙間で投げてみた 弱音はあの日 母に届かず
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目で追ってしまう私の音楽と同じリズムで歩くあの人
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難しい位置で頑張るカメラマンだけが座れる空気椅子
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「幸せにする」と言われたけど私どうせ一人で幸せになる
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目を糸のように細めて笑うくせがありあなたの顔がみえない
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与えるも受け取るもなくその人のただ存在が「愛」だった人
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肩の雪払ってくれる姉の手に亡き母想うそんな正月
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寄せ返す波のごと日々言語化す うたかたはぼくの心の港
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ねこどうし せーでんき静電気・バチっていうときも あんまりきにせず 毛づくろい合いアログルーミング
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ハイドアンドシーク何度振り返っても立ち止まる夜の入口
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ビクターとオンキョー配線し直してブルートゥースでフォークルを聴く
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