あをぞらを ちま猫とならび 見上げたる 「きょうは(ごぜんちゅう午前中は)おせんたくびよりに なるね」
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味噌汁の 鍋かき混ぜて ン十年 ここが宇宙の はじまりなのか / ビックバン
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葉月末にすがりつく 猛暑日と蝉 秋のはい隙間すきまも与へぬ
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せつないね…大丈夫なの?おめでとう!つぶやきながらハートを贈る
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愛瑠捨て他の男の子を孕み なお独り身とは 相当いいおんなだな、そりゃ
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藍甕に咲く華は尚色は匂へど青き泡さえ散り散りとなむ
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嫌なこと命令ガン無視オレの脳 コントローラー開発せねば
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汚されて綻び破れ捨てられる ボロ雑巾の見目麗しさ
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長月は風流気取りて詠みたしや秋の七草探し歩きつ
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バックミラー 映る夕陽の 鮮やかさ 燃える想い 次の仕事へ
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涼求めくすのきの下見上げれば繁る木の間にまほろばの蒼
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ひとは人じぶんは自分ほしと星 近いようでいて遠くにあるね
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かき混ぜ続けるその先が宇宙の真ん中へ繋がるかもしれない
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ほしいままに夜どほし荒れたる雷雨やみ枕頭ちんとうに虫の音聞きつつ二度寝す
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不可逆と サラッと言えず 言い直す 言い直せるから 不可逆ではない
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朝顔の萎れし花を摘む朝に蝶舞うごとし夢のきのうは
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あの時が幸せだったと思うのは残念だから今を頑張る
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朝日浴び 炎の如く赤々と 狭庭に咲きたる鶏頭の花 
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鉄火場に 向かう途中で 買って食う 棒にささった パインアップル
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新前橋、終点前橋、きみはうまく無理できてるのかなって気にした
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誰だっていてほしくない地獄にはそうすると誰もいなくなる世
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わがらの為なら 命も惜しくない だからこそかな 「いのちだいじに」
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ねこを抱き トントントンと 背をなでて あつき寝息を 瞼で感ずる
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月明かり 儚く照らし 君想う 夢も追い越す 胸はさざ波
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夕立過ぎし 仮初の秋に 鈴虫の宴
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誰も居ぬロッカールームで罵詈雑言 「お疲れ様です」 えっ、いつから?
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遺言書ドラマ容易く現実は法務局にて難儀重箱
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笑われる馬鹿だからこそ見えるもの 夢に描いた未来の景色
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嘲笑に負けずに挑んだ馬鹿な夢 今では世界そらを大きく変えて
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裏山で法師蝉ほうしぜみ鳴く夕月夜 文字でノートを満たしたい秋
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