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あをぞらを ちま猫とならび 見上げたる 「きょうは(
ごぜんちゅう
(
午前中
)
は)おせんたくびよりに なるね」
15
味噌汁の 鍋かき混ぜて ン十年 ここが宇宙の はじまりなのか
/
ビックバン
40
葉月末に
縋
(
すが
)
りつく 猛暑日と蝉 秋の
入
(
はい
)
る
隙間
(
すきま
)
も与へぬ
23
せつないね…大丈夫なの?おめでとう!つぶやきながらハートを贈る
15
愛瑠捨て他の男の子を孕み なお独り身とは 相当いいおんなだな、そりゃ
10
藍甕に咲く華は尚色は匂へど青き泡さえ散り散りとなむ
11
嫌なこと命令ガン無視オレの脳 コントローラー開発せねば
15
汚されて綻び破れ捨てられる ボロ雑巾の見目麗しさ
5
長月は風流気取りて詠みたしや秋の七草探し歩きつ
37
バックミラー 映る夕陽の 鮮やかさ 燃える想い 次の仕事へ
22
涼求め
楠
(
くすのき
)
の下見上げれば繁る木の間にまほろばの蒼
28
ひとは人じぶんは自分ほしと星 近いようでいて遠くにあるね
14
かき混ぜ続けるその先が宇宙の真ん中へ繋がるかもしれない
10
恣
(
ほしいまま
)
に夜どほし荒れたる雷雨やみ
枕頭
(
ちんとう
)
に虫の音聞きつつ二度寝す
8
不可逆と サラッと言えず 言い直す 言い直せるから 不可逆ではない
6
朝顔の萎れし花を摘む朝に蝶舞うごとし夢のきのうは
29
あの時が幸せだったと思うのは残念だから今を頑張る
14
朝日浴び 炎の如く赤々と 狭庭に咲きたる鶏頭の花
22
鉄火場に 向かう途中で 買って食う 棒にささった パインアップル
10
新前橋、終点前橋、きみはうまく無理できてるのかなって気にした
8
誰だっていてほしくない地獄にはそうすると誰もいなくなる世
3
わが
猫
(
こ
)
らの為なら 命も惜しくない だからこそかな 「いのちだいじに」
20
ねこを抱き トントントンと 背をなでて あつき寝息を 瞼で感ずる
23
月明かり 儚く照らし 君想う 夢も追い越す 胸はさざ波
9
夕立過ぎし 仮初の秋に 鈴虫の宴
3
誰も居ぬロッカールームで罵詈雑言 「お疲れ様です」 えっ、いつから?
12
遺言書ドラマ容易く現実は法務局にて難儀重箱
24
笑われる馬鹿だからこそ見えるもの 夢に描いた未来の景色
12
嘲笑に負けずに挑んだ馬鹿な夢 今では
世界
(
そら
)
を大きく変えて
13
裏山で
法師蝉
(
ほうしぜみ
)
鳴く夕月夜 文字でノートを満たしたい秋
15
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