ヒーローよ パンよりもそのマントをくれないか 寒くて悲しいんだ
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責任のない生活で 夏は海冬は雪へ飛び込み 生きたい
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くどくどと溢れ出そうであふれない 涙のゆくえもわからないこと
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たぐろうとするとこころもひかれゆくこと葉にかかるみの虫の糸
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夕飯は母の食べたい混ぜご飯 元気戻ったら次はケーキよ
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実家から一人で戻ったこの部屋はいつまでたっても温まらない
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コードすら知らずに真似をやってたよエレキを持って髪を伸ばして
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あの子の長いまつ毛 巻き髪 ボサボサ頭であなたは考える
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自分すら愛せないからあなたを愛せないのに のに愛されたい
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じゃんぷ・みす ねこにはよくある はぷにんぐハプニング ねがえりしたら おっこちたりとか
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三日月が細く光った夜空にて ひときわ明るく輝くシリウス
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めば 私が起きる ことを知り 学んだ猫は ペシペシしない
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揺れるたび輝いたのはイヤリング今宵のぬしが一番強い
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ミニお重 きれいに洗ってまた来年 タッパーはだ なますの香り
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一身に春野の風をまとわせて駆けゆく夢を抱く冬ごもり
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パチと鳴り何の音かと確かめる消し忘れた電気ひとりでに
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松の内くしゃみ連発鼻詰まり薬始めて春また一歩
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好き嫌い 表裏一体 まか不思議 いやよいやよも 好きのうちなり
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手をあらう石けんしみて ふと気づく ちま猫ちゃんの爪あとあること
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ひめはじめ俗な意味しか知らなんだ(笑)強飯に対し姫飯といふのね>ひとつ勉強になり
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人は孤独  一人で生まれ一人死ぬ 生老病死 皆通る道
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ひめはじめ幾つか意味があるらしく吾には関わり無きものもあり
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透明なしじまの夜の焦点をそのふくろうは射すくめている
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膝のうえ冬の陽気にまどろんだおひげ弾けばむあと鳴くいぬ
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禁断の果実喰むよう 真夜中に のど飴舐める 龍角散の
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公園で散歩しながら歌を詠むそんな生活続けていたい
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わたしさえ気づいていないわたしたち重なりあってわたしのかたち
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ひと冬の思い出残し去るきみを溶かせなかったわたしの温度
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人生は 清き流れに 生まれたる 魚が濁った 川に住む様
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純粋で 清き思いに 満たされて 子供のような 大人になれり
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