パチと鳴り何の音かと確かめる消し忘れた電気ひとりでに
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松の内くしゃみ連発鼻詰まり薬始めて春また一歩
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好き嫌い 表裏一体 まか不思議 いやよいやよも 好きのうちなり
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手をあらう石けんしみて ふと気づく ちま猫ちゃんの爪あとあること
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ひめはじめ俗な意味しか知らなんだ(笑)強飯に対し姫飯といふのね>ひとつ勉強になり
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人は孤独  一人で生まれ一人死ぬ 生老病死 皆通る道
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ひめはじめ幾つか意味があるらしく吾には関わり無きものもあり
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透明なしじまの夜の焦点をそのふくろうは射すくめている
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膝のうえ冬の陽気にまどろんだおひげ弾けばむあと鳴くいぬ
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禁断の果実喰むよう 真夜中に のど飴舐める 龍角散の
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公園で散歩しながら歌を詠むそんな生活続けていたい
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わたしさえ気づいていないわたしたち重なりあってわたしのかたち
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ひと冬の思い出残し去るきみを溶かせなかったわたしの温度
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人生は 清き流れに 生まれたる 魚が濁った 川に住む様
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純粋で 清き思いに 満たされて 子供のような 大人になれり
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濁流の 鯰が川を 昇る時 泥は剥がれて 岩魚となれり
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清流を 下りて岩魚 濁流に 飲まれてやがて 鯰になれり
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子供とは 清流の中 キラキラと 光り輝く 岩魚のように
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表情は変わらなくても人形はいつも何かを考えている
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終電を一人降り立ち人気ない暗いホームも心ほのぼの
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大人とは 濁流の中 泳ぎ切る 鯰のような 図太い輩
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純粋で 清き心は 利己心と 怒り反抗 良からぬ思い
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8歳を 過ぎる頃から 子供らは 大人に習い この世に染まる
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子供には 見せられぬもの 見ていれば 汚れ穢れて 清くはあらず
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清と濁 合わせ持つとは 不可思議な 清き流れは 濁りに弱い
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歌詠むは 現実逃避の 部分もありて いまだ決まらぬ 手帳会議
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道端の猫じゃらし揺れる夕べには思い浮かべるUtakataの猫
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七年間貯めてた嘘を吐き出して ようやくほんとのわたしになれたの
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年賀状 「今年限り」の添え書きが 次々届く 寂しさ募る 
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指先に残るあなたの温もりは雪解け水のような優しさ
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