うたとカメラ
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三十六の フォトグラファー 日々の切り抜き 心象スナップ

「梅雨明け」と 寝起きの妻の ひとことで 今日から夏が 始まる合図
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また今日も 〆のラーメン やっちゃって もはやこれでは しまっていません
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電線を 掴んで止まる ツバメニ羽 昨夜の手羽先 思ってごめん
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やきとりと ビールで癒す 二十二時 気づけば僕と 竹串だけだ
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出会ったね 私だけの 一冊に 手に抱きながら 一緒に帰ろう
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公園で 腰を休める その背中 缶コーヒーと 肩を並べて
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ひとしずく 昨日の雨の なごり落ち 今日という日を 踏み出す一歩
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昨晩の 雨のなごりの 水たまり 足元の空を ひょいっと越えて
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ふわり舞う 残り香のような 落ち葉には 駆け抜けていく 少年の跡
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夢で会う 「ほうけ」「ほうずら」「いいさよぉ」 甲州弁の かわいい祖母に 
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夢で会う 亡き祖母からの メッセージ 「あんたの命 軽く見ちゃいかん」
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雨靴に レインコートで 外出れば 雨やんじゃって 切ないフォルム
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土曜朝 いつものバス停 人はなく 寝息溶け込む 街の静けさ
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彩雲や 忙しき朝の 秋の空 歩みも止まる  良き兆しかな
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ビニ傘に ひびく雨音 イヤホンの 曲の変わり目 大喝采に
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あれっぽい それっぽいもの もうたくさん  これでいいのだ これでいいのだ
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街路樹の 真下に 黄色の葉が積もる 砂時計のよに 逆さにしたい
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陽が沈み 夜の校舎の 窓灯り dr.martensマーチン履いた 僕の足元
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鼻先に 冷気をのせた 朝ぼらけ 敷いたぬくもり もうひとねむり
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炭酸の たち昇る泡 白き陽を 纏って咲いた 水中花火
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ビルの間の しかくを片目で のぞき見て 海馬に写す 秋晴れの青
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いちばんに 見つけた秋の 訪れは  夜風も一緒に 握る君の手
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薄雲が 月を隠して 見えなくて  貼り付く足と こんくらべだね
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ゆっくりと 明るくなっては また暗く 雲の流れを 窓辺に見たり
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あったよな みかんのなる木 この道に 空に重ねて 見上げてたよな
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