優しさが残酷なのと別れ際決めてくれたねA型のきみ
3
夕暮れに手を振りバイバイする君に「明日ね」と言う祈りのように
19
穏やかに身を灼く日光 恐れずに 日傘を閉じて風を抱(いだ)いた
3
岩肌が少なくなって蟹達はドッコイコンクリートに穴開けて住む
6
熊本に 想ひ馳せつつ 何ができる SNSには 感動あふるる
14
名字ではなくて名前を紡がれてぬくき微風の渡る花園
5
関心も興味も無いという友は 私の短歌批評もすまい
12
レトルトのカレーのレンジ裏表間違えてしたあとの惨状
18
二日目の気だるさなるや 痛点のあちこち彷徨う草むしり後
16
筆舌に尽くし難きと留めたる 言葉ならざるを 語るは無粋?
10
一歩ずつ薄氷(うすらい)の上を踏みしめるが如き日々を 特別と呼ぶ
10
ひかれあう磁石のように めぐりあい 星を見つけた とある八月
15
今何時 混ざる意識に 浮かびくる カザフ上空 君のもとまで
8
おおげさに 秘めたる恋が ほとばしり 「投稿しました」 震える指で
24
あの人を もう3年も 想ってる 右頬ニキビは 治らないまま
22
分かってね そう言われても  違うよね 人それぞれだ 分かってるくせに
6
来世でも また我が祖父で あってくれ ゆっくり休んで また会いましょうね
19
嘗(な)むる勢ひ余り 返り«ちゅ~る»を浴びぬ 着替へたばかりの服ぞ
21
十年も前に故人となりし友 夢の中では相も変わらず
14
知ってるぞ 分かっているぞ お前だろ ここの障子を破いたヤツは
6
松本の灼ける暑さに身を焦がし テニアン想う八十二年目
10
チビ猫は カミナリにがてな ねこなので げりら・らいうとか おとでプルプル
19
キーマカレー 皿の真ん中卵黄が小さなお日様みたいに輝く
4
あ、あれは!みさきちゃん家のねーちゃんのでんせつのくらげパラシュートだ!
2
地球って丸いんだなと思い出す坂道を下りきった瞬間に
6
月に住むうさぎの餅を盗み食い宇宙服越し怒られるぼく
3
hitos
2
三っつ四つ同時進行の仕事でも こなせるだけの老獪さ有り
13
死ぬ勇気ないなら生きるほかあるまいひとつ短歌ができたヤッター
4
ぐんぐんと 伸びゆく蒼い葉の先に 黄金が実る季節(とき)を待つ頃
20