指先の冬季乾燥 儘ならぬスマホ操作に 梃子摺てこずりぬかな
23
寒波にてこごえる日々も春兆はるきざし花粉症薬数をかぞえる
32
淡々と ドリッパーに湯を注ぐ 蒸れる 滴る 異国の香立つ
20
窓を打つ風が夜通し哭いていてもらい泣きする眠れない夜
21
きみとして そのままそこに あればいい そういってくれたようでもう十分
13
縦中を裂くんじゃなくて上横に切るのがいいと思うんだよね/袋
21
誕生日 嬉しくないよ、もう。 言いながら ピンクのはなは わたしをくすぐる
9
シェーバーのかろき振えに肉挟みなおかろやかな油断の朝よ
15
彼の前で肩先震はす君からの  「二月の義理」の黒より苦し
16
大丈夫唱え続けて深呼吸 心ざわつくベッドの中で
13
冬の味覚 甘きおみかん 頬張りて 睦月もすゑかと 感慨深い
22
ねこゴハン皿に 白いおひげあり そっと拾って 天日干しする
22
ご家族と 気づいても揺れ 亡き友の 名前が緑 オンライン中
8
明け方に 底冷えのして 目を覚ます 大寒らしく 咲く梅に雪
32
ボロ負けや 卓に投げ込む 千点棒 追っかけリーチが 倍満で飛び
6
吹き抜けの 雪の舞い込む荷下ろし場 夜通し点いた灯りが翳る
15
冬晴れの 関東平野 清々し 大快晴で 気持ちも軽く
9
金曜日 仕事終えたら 帰りたい 足を阻むは 大雪の壁
14
短歌うたで知る大雪の地のご苦労に寒いくらいで負けてごめんと
26
車窓から 眩しい朝日 照らされて 天晴てんはれ渡る 関東平野
13
ふがいない自分まるっと愛せたら最強になるそんな気がする
21
一条の光はささぬ 手根管症候群の可能性あり
5
題:「今朝の風景」  光る板  指でなぞりて  世と接ぎ  あさけの駅に  風ぞ立ちゐる 
17
虎落笛もがりぶえ 奏でをる戸を摺り抜けて 部屋の暖気にくるまりぬ風
28
今朝も雪 かいては積もり 積もってはかき 終わりの見えぬ このいたちごっこ
9
ぬか漬けは塩っぱく酸っぱく漬けてこそ 浅漬けなんてただのサラダよ
22
夏ならば二日で漬かるぬか漬けも 寒中ならば四日を要す
23
池を出て木の実ついばむ鴨親子 寒の合間のまろやかな朝
35
しなやかで 寝相の悪い 君の足 歩数アプリも 十歩カウント
7
北国の開閉ボタンが付いている車輌が欲しやこの寒波なら
23