怖いもの地震雷火事親父今月末のカードの支払い
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コスモスの専売品が欲しくなり寒さ我慢し買い物に行く
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過ぎ去りし栄光の日々ひとひらの花と散りけり春の吉き日に
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白馬公幻想卿と名は高き神主ZUNも信州の人
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あ、そうか。 ふと写真を送りたいあなたも 誰かの人になったんだ。
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万有の引力きみが起点だよ 質量もった恋は弾けた
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鳩が二羽 橋のたもとで 寄り添ひて 寒風の中 体温め
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ぬくぬくの布団にくるまり「あと五分…」 華麗に遅刻かますフラグ
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ああ明日は帰って仕事の支度なり年で一番憂鬱な日よ
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キッチンにきみの薫りの置きみやげ庭に撒いては鳩を待ってる
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ネットには 楽しいことが 溢れても 木枯らしが吹く 現実世界
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お風呂場で のぼせてしまい ふらつけば 体調のせい 死神のせい
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毎日が 埃のように 飛んで行く 何も残さず 幻のよう
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一人では 何もできない 人間と 他人から言われ 自分で思う
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やることは 山ほどあれど 何一つ 手つかずでいる 六十余年
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年始め 今年一年 どうやって 生きてゆくのか なぜか心配
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正月も 三日過ぎれば ただの冬 怠け心も もうすぐ終わり
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完全に なれればいいが なるために 不断の努力 普段してれば
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変なとこ 極端なとこ しないよう 普通でいれば 一番いいが
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久し振り 懐かしテレビ 映画など 眺めていれば 憂さも忘れる
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また来よう 話した日から 五年たち また来れたねと 飛行機に乗る
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錆びついたアメリカ国の鉄工場 売らんというなら買わんでよろし
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賀状には「今年限り」と添え書きの増えて寂しき世の移ろひよ
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明け四日 遅れ詣での参道で 荒題目はお叱りのごと
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年賀状来ずに悲しき来てもなお空しき思ひ年毎に増し
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今日ついた嘘を数えて乗る電車 軽薄な僕 駅が足りない
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赤ベコにこれからのこと聞いてみるゆっくりゆっくりイエス一択
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明け四日 太ってむくんだ腹と頬 つかんでもんで溜め息ついて
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三食を毎時作ること無き我ら義母包丁の持たない時間少なき
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おせち詰め疲れでなんもしたくなーい! スープカレーでも食べにゆきたし
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