Qhopo
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これは…短歌か?心根に詩想を持たぬ 歌の醜さ
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まっさらな朝を願って眠る夜はこの世の終わりを夢に見る
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クレパスの緑を全部使っても捕まえられぬ春の脈動
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去った君キッチンの隅置き忘れコーヒーの香り君の残り香
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無意識にこの世の終わり願うのは貴方と並び果てを見たいから
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新緑の見る人のなき葉桜のまだ青深し老の青春
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満開の桜の下の蒲公英が放つ素朴で野蛮な美
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会わずともまぶたに浮かぶ18歳の桜舞い散る卒業写真
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食べてなお痩せようなんて想っても そうはいかない体重計
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愛さずに愛されようと思っても そうはいかない浮世の定め
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さよならの数だけ左足を出し出逢いを求め右足を出す
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襤褸にて覆い隠した身のうちの癒えぬ傷痕いとも鮮やか
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錆びるほど傷口深くえぐりとる刃物のような老いらくの恋
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布切れで覆い隠した胸のうち君にまみえて襤褸乱れる
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おつまみを作るときには気付いてる今日の私はどれほど酔うの
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貴方にもおんなじ場所に泣きぼくろ同じ気持ちで 一緒に泣いて
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「絞り出せ」自分に怒鳴る身の内をサラケ出して言葉を探せ
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真っ白な雪になぞった足跡の隣に探す貴方の気配
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肩を寄せ歩いた道を真っ白な雪が覆って一人でなぞる
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身勝手を「自由なわたし」と言い換えた私が選んだ孤独な旅路
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澄んだ空まっすぐ腕を突っ込んでかき混ぜてみる春を探して
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行く先も決めずに一人旅立って歩みを止めぬ人の営み
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影にこそ光って伸びる霜柱泥にまみれて溶け出していく
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小さな手そっと握ったその中の土の匂いとだんご虫
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空は青何処までも蒼透き通り碧意外には何も見えない
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おでんって時間をかけて母さんが作ってたからうまいのか
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吐き出した言葉はいつも届かない だから今夜も詩を詠むよ
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満月いつもそばに居るから忘れていた 美しすぎて痛い
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あのピアノ音楽室の 放課後に貴方が弾いた ああ…思い出せない
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BSは魔法のボタン僕のすべてを   消してくれるから
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