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びゅうと鳴る風に言葉はかき消され 君はあの時何を言ったの
8
それぞれの週末溶けてゆく夕べ月曜朝の荷物つみこむ
13
地下鉄の闇は見てをり糸切れてなほ立ち揺るる
木偶
(
でく
)
なる我を
8
この世をば我が世とぞ思ふ幼子の足元にえいと言ってみる昼
7
ヘビイチゴ 甥っ子勇者と 行く森に ルビーのごとく 赤く輝く
12
ちさき孫 隣のワンコと初対面 合わせる目と目 たちまち仲良し
15
今朝方の雨の雫を纏ふ花 どうぞ撮ってと言わむばかりに
26
時差の海 若さゆえにと 飛び込みし 今も愛しむ 君の横顔
4
感傷が下戸の私を酔わせてく 別れた君の置いてった瓶
8
歩きをるいつもの道に吾を呼ぶ花の声ありふと足止めむ
20
ベゴニアを抱いた時からスタートをリピートさせる花へ微笑み
16
初の花散れど蕾は二つ増え安住の地を示すベゴニア
16
そこまで好きじゃない事に気づきたくない 知らない歌を聞きつづける
7
浦風に雲居をめぐる鳶の羽の浮き寝の
魚
(
うを
)
に目をぞ
留
(
とど
)
むる
3
ステーキが朝で納豆飯の夜お前逆だと亡き父出そう
15
牛蛙夏の夜の瀬の合唱を待てる楽しさ在りき横浜
15
暗黒の過去を忘れてゆく為に日和の二文字賜う今日から
32
凍てついた長き夜をば越えぬれば今日より生きん猫日和の名
27
歌詠みの友に告げなんこれからの私の春は猫日和なり
29
ハイボール片手に読書の昼下がり眠くなれば眠る幸せ
15
大雨が洗った空に足跡をつけていく久々の逆上がり
27
「またね」って何度も何度も手を振って君のやさしさ地球のサイズ
29
「ピアノ売ってちょーだい」(CM)の新作を 見つけて爆笑日曜の昼
14
早弁と昼にドカ弁平らげて部活帰りの日焼けせし肌
16
決裁の取れた稟議の案件は ケチが付いても実行あるのみ
12
南風
(
はゑ
)
を頼りに開花す サンセベリア
玉蜀黍
(
とうもろこし
)
のやうな黄花や
19
牛乳を蓋ごと口に押し込んで ぺっと吐き出す屋根家の朝
11
新聞をナプキンにしてコンビーフトマト丸ごと噛る朝かな
18
身に沁むる 朝日と君の 抱擁に 一歩踏み出す 力を得たり
7
夜空には数億年の彼方より光に託す星の存在
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