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不覚にも少しときめく ニセモノの広瀬すずからメール届いて
23
公園に早く着きすぎ 汗拭き拭き おまつりの開始を待って様子見
14
きみのこと「かわいい」以外で例えてみたい かわいい毛並みのかわいい子猫
13
カラオケで ピンクレディの UFOを キミは真顔で 歌って踊る
7
水平の地平をかけるこがね色の毛並みの犬よ永遠であれ
8
眠
(
ねむ
)
るまでニュースから目が離せない何度も見たくないのもあるが
11
バス停は人影も無くこの夏を閉じ込めるよに降る蝉時雨
35
プッシュ式ニベアのとなりシステマの洗口ボトル何度か惨事/離せよ!
19
寝過ぎても睡眠不足も大差なし睡魔は不意に来たりて襲う
14
人間は憎み苦しみ鬼となる「黒い炎に呑まれちゃダメだ!」
12
千円の寿司ランチ 母と舌鼓 赤だしは良き カタラーナも良き
19
スイーツを見た時・猫に会った時。どうして同じ
表情
(
かお
)
になるんだろ
28
風が吹き昼寝をせよとはやし立て期待に応えて横になる午後
10
野菜一 可憐な花はと聞かれたら ハゼランとしか 答えられない
6
白黒の テレビが我が家に やってきた前夜眠れず月光仮面に大喜び
9
今シーズン
一
(
いち
)
の猛暑の 葉月末 長引く夏の 最後の足掻き
24
抗わぬ生き方覚えし我なれど エアコンは点ける 許せよ、酷暑
13
夏季プール 終わりの時が 近づいて 水面を通る 風は秋色
32
国道の フェンスに咲きし 朝顔が 夏は続くと 語りかけてる
23
愚痴一つこぼす夕暮れ茜空ひぐらしの声みちてくるなり
30
耳悪し 二人の人が 電話して 通じているかは わからないまま
10
秋ですよまだそんなこと給付金口座ひも付けて待っており
〼
(
ます
)
13
迷わずに小さな一歩重ねゆき山越えしのち大海ひかりぬ
9
諦めぬ小さな声が響き合い国を動かす炎となる
7
さらば夏声尽きるまで鳴き続け空へ溶けゆくいのち儚く
7
宿命は努力の果ても届かねど運命ならば変えて生き抜く
11
「その服がいいね」と僕は言ったけど うっかり腕の 時計をチラリ
10
記念日を覚えてくれて燗つける今宵は早めに久しぶりに
9
朝月夜
夢中夢
(
むちゅうむ
)
覚めし東よりかすかに薫る明日のけぶり
9
良き豆がそれぞれの風薫らせて 淹れる悦び溢れる幸せ【後編・店主】
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