それはヒト料理でもなく猫だろがと思いつ撮るスマホのカメラ
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冬の朝布団で七時寒々と過ぎる時間と猫の声
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ぷろせすを しはいしてたい よくぼうが うちはだいだい 二槽 式
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珍しく鴨の来訪14羽街中の園の池が賑わう
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差出しの 心細さを 受け取りし 次々とどく 喪中の葉書
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湯気の中立って食べたい駅の蕎麦師走の足を停めるオアシス
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「日本てさドジャースのファンばかりだね」野茂フィーバーを語ってた友
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気がつけばアベンジャーズもマイクラもアメリカナイズに浸された子ら
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名も知らぬ 人のセンスに 感動し 感性磨かる utakataの時
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この年は 谷あり谷あり 沈む年 それでも いつもの 朝迎えてる    (感謝)
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ベテランの腕にかかればこんなもの 私の髪にうる艶戻る
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良い客と楽な仕事をえり好み 貴女そのうち地獄に落ちるわ
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両想い 肩を並べて たくさんの 季節を重ねて ゆけるといいね
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喪のはがきさびしくなりと手書きあり きみのかなしみぼくもゆれてる
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ふりうづむ の山に夕影ゆふかげの させばちひさきにしきなりけり
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実家の大丈夫かといふ問いが最も精神を削りをり
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雲隱くもがくる あかときはらひ燃えづる しましく空ははなちけり
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最近さ、夕暮れ近く 冬の空 薄紅藤でメルヘンです。
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頬と頬こすり合わせて愛誓う 迷惑顔の飼い猫たちと
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豆を挽きネルでコーヒー淹れている。泡あぶくキラキラ静かなる僕
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若き日に 空を飛びたい 身一つで 二度はないぞ 鰯雲を背に
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知らぬ間に歩かされたる道のあり 歩きたき道 静かに探す
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朝五時に 憂鬱で目覚め 窓開ける 肺まで届く 「大丈夫だよ」
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『そのままの君が一番素敵だよ』いつになったら腑に落ちるの
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仏壇に 白菊の香の漂いて  今日誰の幸 祈るか迷う
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おはようと声をかけても出てこない 君らにとって目覚めははるか
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帳を縫いつけるための針と糸たずさえ 夜のありか探してる
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黒髪に埋もれし恥ずかし銀の束 いっそ全部白銀に染めようか
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気付かれず 終わる物語はなしの幾千万 山あいの道 窓の外には
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アホらしい 吾を大切にせぬ吾が誰か 慰めるなど 百年早い
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