Utakata
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それはヒト料理でもなく猫だろがと思いつ撮るスマホのカメラ
10
冬の朝布団で七時寒々と過ぎる時間と猫の声
12
ぷろせすを しはいしてたい よくぼうが うちはだいだい 二槽 式
10
珍しく鴨の来訪
14
羽街中の園の池が賑わう
11
差出しの 心細さを 受け取りし 次々とどく 喪中の葉書
33
湯気の中立って食べたい駅の蕎麦師走の足を停めるオアシス
13
「日本てさドジャースのファンばかりだね」野茂フィーバーを語ってた友
4
気がつけばアベンジャーズもマイクラもアメリカナイズに浸された子ら
4
名も知らぬ 人のセンスに 感動し 感性磨かる utakataの時
19
この年は 谷あり谷あり 沈む年 それでも いつもの 朝迎えてる (感謝)
16
ベテランの腕にかかればこんなもの 私の髪にうる艶戻る
13
良い客と楽な仕事をえり好み 貴女そのうち地獄に落ちるわ
8
両想い 肩を並べて たくさんの 季節を重ねて ゆけるといいね
13
喪のはがきさびしくなりと手書きあり きみのかなしみぼくもゆれてる
21
ふり
埋
(
うづ
)
む
朽
(
く
)
ち
葉
(
ば
)
の山に
夕影
(
ゆふかげ
)
の させば
小
(
ちひ
)
さき
錦
(
にしき
)
なりけり
8
実家の大丈夫かといふ問いが最も精神を削りをり
9
雲隱
(
くもがく
)
る
曉
(
あかとき
)
拂
(
はら
)
ひ燃え
出
(
い
)
づる
暫
(
しま
)
しく空は
緋
(
ひ
)
を
放
(
はな
)
ちけり
5
最近さ、夕暮れ近く 冬の空 薄紅藤でメルヘンです。
4
頬と頬こすり合わせて愛誓う 迷惑顔の飼い猫たちと
12
豆を挽きネルでコーヒー淹れている。泡
(
あぶく
)
キラキラ静かなる僕
13
若き日に 空を飛びたい 身一つで 二度はないぞ 鰯雲を背に
3
知らぬ間に歩かされたる道のあり 歩きたき道 静かに探す
11
朝五時に 憂鬱で目覚め 窓開ける 肺まで届く 「大丈夫だよ」
16
『そのままの君が一番素敵だよ』いつになったら腑に落ちるの
4
仏壇に 白菊の香の漂いて 今日誰の幸 祈るか迷う
6
おはようと声をかけても出てこない 君らにとって目覚めははるか
4
帳を縫いつけるための針と糸たずさえ 夜のありか探してる
7
黒髪に埋もれし恥ずかし銀の束 いっそ全部白銀に染めようか
5
気付かれず 終わる
物語
(
はなし
)
の幾千万 山あいの道 窓の外には
5
アホらしい 吾を大切にせぬ吾が誰か 慰めるなど 百年早い
6
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